うつ病は心の病だけではない?体の不調も伴う病!

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うつ病はよく「心の病」と言われたりしますが、実際になってみて、心だけでなく体の不調を伴う病なんだと認識しました。私がうつ病と診断されたのは約2年前でした。

当時働いていた会社では2年目を終えたところでした。

仕事は福祉関係でした。事務職として入社しましたが、担当する事業の運営(事業の改善策提案、会議や連絡、イベント開催等)を任される役についていました。企画や大勢の前で話すことが苦手な性格なので、まずこの時点で少し負担があったように思います。

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年度末に激務で倒れてしまった


自分の希望が100%通る職場はないですし、苦手だけれども取り合えず頑張っていこうという気持ちでいました。

しかし、この2年目の1年間は様々な負担が次々発生してしまいました。まず所属する課の職員が減らされてしまい、1人あたりの担当事業数が増えました。

私の場合は増えたことに加え、他の課から配置換えになった事業を担当することになってしまいました。

他の課で元々やっていた事業だったため、同じ課の先輩も進め方がわからず、すぐに相談できる人がいないという環境になってしまい、かなり苦労しました。

引継もほとんどなかったため、自分で過去の資料から事業マニュアルを作ったりと毎日朝から晩まで必死でした。

この頃から、不眠や食欲不振といった症状が出るようになりました。また、笑うことがほとんどなくなり、好きな音楽やテレビを見ても何も感じなくなっていきました。

今思えば、すでにこの時にうつ病を発症していたかと思います。

追い打ちをかけるように、おめでたいことではありましたが、同じ課で産休に入る方がいて更に仕事が増えました。

なんとか、必死で毎日をやり過ごしていましたが、年度末についに職場で倒れてしまいました。

倒れた後は、食事がほとんどできず。

数日間自宅で寝ている状態でした。

当時はお腹の不調と思っていたので、まず内科に行き消化器官のチェックをしました。

しかし、異常が認められず最終的にうつ病と診断され、紹介された心療内科受診が始まりました。

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休むという仕事


心療内科で仕事を休むことという診断書が出たため、その日から有休でなく休職というかたちで会社を休みことになりました。

心療内科では抗うつ剤と、食欲増強の薬、睡眠薬が処方されました。

2週間に1度受診していました。この間は、基本的に自宅に引きこもっていました。

全ての力を使い果たし、何もする気が起きない気分でした。

1人でいると、よくないことばかり考えてしまい、悪いことばかりでなかったはずなのに、会社を悪く思う気持ちや、これから自分はどうなってしまうのかという暗い気持ちで、頭がいっぱいでした。

3か月程度してくると、少しずつ体を動かすことができるようになり、まず夕方散歩をしたりするようになりました。ただし、人の視線が怖いというのがあったため、帽子を深くかぶり、夕方遅くのうす暗い中を散歩していました。最終的に会社は半年間休みました。 

半年後、まだ体力的に不安がありましたが、仕事をしないわけにもいかなかったため、復職しました。最初の1か月は必ず定時で帰宅させてもらいました。

仕事も一部を同僚の方に上司が割り振ってくださいました。

量としては1割程度の減だったかと思いますが、仕事量よりも倒れる前は誰かに頼ることができず、孤立を感じていたので、支援をしてくださる周りの温かさがとてもありがたかったです。

ですが、やはり元々の不得意分野(企画、大勢の前に立つ)に対する苦手意識を克服することができず、時折ストレスから心身のバランスを崩すことがあったため、復帰した後も通院は続けていました。

結局、所属課の異動が叶わず、復帰から2年後のこの春、会社を退職しました。

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通院と投薬を終えた喜び

現在、会社を辞めたことで大分心身の調子を取り戻しつつあります。通院と投薬も、ついこの前を最後に終了しました。

今はじっくりと自分のことを見つめ直し、無理なく働ける仕事に就くために資格取得の勉強や、就職活動をしています。うつ病はかかってしまうと、なかなか負の循環から抜け出すことができず、苦しい病です。

まずは、うつ病にならないように大変だったり、つらいという思いを、私のように1人で抱え込まずに、周りに相談するなど助けを求めることが重要だと思います。

責任感が強い方ほど、自分が弱音をはいたら周りに迷惑をかけると、気に病んでしまうかと思いますが、勇気を出してぜひSOSを早めに発信し、うつ病にならないようにしてほしいと思います。

また、すでにうつ病になってしまった方も、自分はダメな人と思わず、頑張ってきたからこそうつ病になってしまったと、自分を肯定してあげてほしいと思います。

そして焦る気持ちがあると思いますが、ゆっくりと心身を休めて自分のペースで治療にあたっていけば、必ず光は見えてきますのであきらめないでほしいなと思います。