闇金ウシジマくんという漫画をご存知でしょうか?
10日5割(トゴ)の超暴利闇金融『カウカウファイナンス』の経営者である丑嶋馨とその従業員の日常と、カウカウファイナンスに訪れる客およびその関係者の様々な人間模様と社会の闇を描いたストーリー。
その中で生活保護くんという回があります。
メインキャラクターである佐古がどのようにしてうつ病を乗り切ることができたのでしょうか?
生活保護くんこと佐古という人物
布団の上で携帯を見ながら大人なコンテンツを楽しんでいる佐古。
彼はうつ病を持っている患者だ。
親や家族に嫌気がさし、自活しようと一人暮らしをはじめる佐古。
しかし、すぐに貯金は尽き、家賃を滞納、電気代も携帯も止められているが、保存しておいた、大人の動画見たさに電池を買ったおかげで財産が底をついてしまう。
そこで向かったのが生活福祉課
「所持金103円で、メシも食えません」
担当の職員にうつ病の診断書を見せた佐古。
見た目が健康そう、診断書が就労不可とまでいかないという理由で生活保護の申請を通すことができませんでした。
職員に怒鳴ると同時に精神的ストレスで下痢を漏らしてしまった佐古。
生物として終わったと思い死ぬ覚悟まで追い詰められていた。
うつ病佐古の貧乏生活
生活保護が受けれない佐古はそれでも懸命に生きていた。
いっそ犯罪でも犯して刑務所に入ったほうが楽なんではないかと考えるまでになった。
電気が止まっているからやることがほとんどない。
外に出ても外食のお店の誘惑が強烈に佐古を襲う。
唐揚げ食べたい・・・
心の叫びは届かない。
冷蔵庫の中に入っていた食パンを少しづつ少しつづかじって生きる。
脳裏にはいつも不安という文字。
生活保護をなんとか取るためにインターネットで調べる決意。
佐古は図書館に向かったのであった。
佐古を救ったネット民
生活保護需給について調べていた佐古。
「最低限の生活が出来ない人間を支え合う価値観が国はある。国民なら生活保護を受けろ。困っているやつはNPO法人とか貧困支援団体とかに頼れ」
そこに記載されていた支援団体の存在。
残り50円しかない佐古は、「NPO法人貧困救済ネットワークふれあい」にたどり着いた。
部屋に入ると少し長髪な丸メガネの男性が対応してくれた。
コーヒーまで出してくれたことに感動すら覚えた。
仕事は見つからないこと、仕事をしても長続きしないこと、うつ病を理解してもらえない苦しさを語り、生活保護をどうしても受けたいことを伝えた。
佐古の状態を理解してもらい、以前断られた生活保護課へ一緒に足を運んでくれた。
対応してくれたのは申請を通してくれなかった生活保護課の職員だ。
貧困支援団体が一緒にいるだけで、態度を変えた職員。
佐古は無事生活保護を得ることができた。
やはり人間は権力に弱い。
生きる希望を見出した佐古
牛丼を涙を零しながら頬張る佐古。
電気がつき、ネットも使える環境。
今まで生きた心地がしなかった佐古は生活保護により活力を取り戻していた。
SNSで繋がりを持ち、友達も増えた。
最初は、うつ病で生活できるレベルじゃなかった佐古。
諦めない姿勢と行動力で困難を突破することができた。
うつ病患者は休むことが仕事。
お金の不安があったり、生活が困難な人は、諦めずに生活保護という手段をとってみてはいかがでしょうか。