きっかけは些細な事でした。
私は昔から内気な性格ではありましたが、これなりの普通の人生を送ってきたはずでした。
ライフステージである結婚、妊娠、出産、離婚を一気に経験していろんなものが狂った気がしました。
それまで順風満帆だった仕事も、子供が生まれライフスタイルが変わらざるおえずに、それに合わせて転職を繰り返すうちになんだか自分だけが社会から弾き出されたかのような錯覚のような気持ちに駆られるようになりました。
私生活と仕事が何事もうまくいかない不安
私生活では子育てに追われ、仕事では子供の熱などで途中で帰らなければならなかったりと自分の気持ちや都合とは関係なく責任に追われる毎日。
そんな私を誰も理解してくれない、理解のない職場でのいじめ。
毎日、懸命に生きている自分を責めてくるような気がして不安感や恐怖が襲っていた。
そんなある日何かが切れたように何もかもしたくなくなりました。
自分でもわからなくなるくらい何もかもどうでもよくなって動けなくなってしまいました。
そんな私を見かねた家族が病院に連れて行ってくれたのが「うつ病」の発覚のきっかけでした。
うつ病の発覚と治療
精神科にて、うつ病の診断をされたとき「どうして私が?」そんな疑問と絶望で頭がいっぱいになりました。
しかし、主治医の先生の一言で少しだけ希望が持てました
「うつ病は誰しもがなりうる病気。
まじめで頑張り屋な人がなりやすいんだよ。
よく頑張ったこれからはゆっくり治療してなおしていこう」
その言葉に救われた気がしました。
その日から私は主治医に勧められた薬物療法と運動療法をゆっくりと自分のペースに合わせた治療を行いました。ゆっくりだったのもあり2年ほどかかりましたが、うつ病になる前と同じ。全部元通りとまではいきませんが、今では少しずつ本来の自分を取り戻せてきたと思います。
いまは、肩の力を抜いて、過度に頑張りすぎずに自分のペースで何事も進めて、疲れたらこまめに休息をとりながらという生活をしています。
そして、どんなに些細な事でも、自分一人で抱え込まずに周りの人に相談したり支えてもらって生きていくことが大事なんだと学ぶことができました。そして、自分のようにうつ病で悩んでいる方にも少しでも助けになれるようなことができたらと思います。