【アニメ】ウマ娘プリティーダービーはつまらない?面白くない?ネタバレ感想レビュー!

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ウマ娘プリティーダービーは人気ゲームをアニメ化したシーズン2である。二次創作や、人気キャラが多数登場するのにも関わらず、ネット上では「つまらない」「面白くない」といった意見もあります。実際のところはどうなのでしょうか?

今回の記事はウマ娘プリティーダービーのネタバレ感想レビューになります。作品を見ていないという方は気を付けてください。

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ウマ娘プリティーダービーあらすじ

競走馬を擬人化した「ウマ娘」の育成ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』。本作はそのアニメ化第二弾です。

トウカイテイオーはウマ娘の教育機関・トレセン学園に通い、チームスピカの一員として日々奮闘しています。

彼女の夢は、かつて無敗で三冠(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)を達成したシンボリルドルフのような、無敗の三冠ウマ娘になること。順調に皐月賞、日本ダービーを無敗で勝ち進みますが、日本ダービーで骨折してしまいます。

懸命にリハビリに励みますが、レースを走れるまでの回復には至らず、菊花賞への出走と「無敗の三冠」の夢を断念します。その後目標を「無敗」へ切り替え春の天皇賞への出走を決めますが、それはライバル・メジロマックイーンが連覇を狙うレースだったのです。

ライバル対決を制したのはマックイーンで、敗れたテイオーは「無敗」の夢をも失い、その後も思うような結果を出せず、走る意味を見つけられないまま再び怪我を負ってしまいます。

春の天皇賞後療養中のマックイーンは、そんなテイオーを呼び出し「私があなたの走る理由になる」と鼓舞し、二人は再戦を誓うのでした。そして、マックイーンの三連覇がかかった春の天皇賞は、ミホノブルボンの三冠を阻止したライスシャワーが勝利。

三連覇を逃したマックイーンは不甲斐ない走りをしてしまった自分を叱咤し、宝塚記念でのテイオーとの直接対決に備えて気を引き締めます。テイオーも再戦に向けてトレーニングに励みますが、三度目の骨折を負い、医者から再起不能を言い渡されてしまいます。「もう今までのように走れない。

マックイーンと勝負できない」と打ちのめされたテイオーはチーム脱退を決め、チームスピカの面々は、テイオーを送り出すミニライブを開催します。

しかしライブ当日、ファンの前に立ったテイオーは、多くのファンや仲間たちの「もう一度走ってほしい」という声援を受け、再起を決意するのでした。

一方、マックイーンは不治の病・繋靭帯炎を発症してしまいます。もう走れないと絶望する彼女に、テイオーは、有馬記念で優勝して「奇跡を望んで頑張れば必ずできる」と証明することを約束します。

1年ぶりにターフを走るテイオーは、挫折の中で生まれた「誰よりも勝ちたい気持ちが強いのは僕だ」という強い思いとマックイーンとの約束を胸に奮起し、1年ぶりにG1レースに出走し優勝するという偉業を成し遂げるのでした。

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ウマ娘プリティーダービーが面白いと思う3つの理由

大人気ゲームから生まれたウマ娘のアニメ。

なぜウマ娘がここまで評価されるのか?その理由をネタバレありで紹介したいと思います。

ウマ娘のキャラクターづくり

各ウマ娘は、史実を元に性格を創作されています。ライスシャワーは、ミホノブルボンを菊花賞で破り無敗の三冠達成を阻んだ上、メジロマックイーンの春の天皇賞三連覇も阻止した歴史を持ちます。

史実を見れば、ライスシャワーはヒーローを阻む刺客で、劇中でも世間は彼女をヒールと呼びます。しかしウマ娘のライスシャワーはヒールを演じることは望んでおらず、浴びせられるブーイングにショックを受け「自分がレースに勝つことで悲しむ人が居るのならレースには出ない」と落ち込む、臆病な性格として描かれています。

単なる悪役ではなく、勝ちたいという気持ちとファンの声との間で揺れ動く姿を描くことで、キャラクターへの共感を呼んでいます。

史実に基づいたストーリー

モチーフとなった競走馬はもちろん劇中のレースも史実に基づいており、レース展開も史実をなぞっています。

最終回でトウカイテイオーが勝利したレースは、1993年にトウカイテイオーが1着を取った有馬記念を忠実に再現しており、出走ウマ娘、レース展開、実況までもが当時のオマージュになっています。

実際の映像を見ると、最後の直線で怒涛の勢いでビワハヤヒデをかわし1着を取ったトウカイテイオーの走りはドラマチックそのものです。数々の名勝負をアレンジし今に伝えるレースシーンはどれも必見です。

史実+独自設定で紡ぐ物語

本作は史実をなぞりながら脚色を加えることで独自のストーリーを展開しています。

劇中でテイオーの復帰に一役買うツインターボ。モチーフとなった競走馬は、1993年のオールカマーで優勝した歴史を持ちます。

劇中では、テイオーのミニライブ中、オールカマーを走るツインターボの映像が流れます。何度挫けても諦めなかったテイオーをライバル視してきた彼女は、レースを退く決断をしたテイオーに憤り「自分がオールカマーに勝ったらレースで勝負しろ」と宣戦布告しますが、失意のテイオーはこれを拒み「勝てるわけない。諦めろ」と言い放ちます。

「これが『諦めない』ってことだ、トウカイテイオー!」と叫びながら強敵を相手に勝利したツインターボの姿にテイオーは胸を打たれます。史実では二頭の間にこうしたやり取りはもちろんありませんが、キャラクター同士の関係性を創作することで、史実を絡めながらドラマチックな物語を紡ぐことに成功していると感じました。

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ウマ娘プリティーダービーが残念だったと感じた箇所

アニメ業界で2期をやるということは、上記のような魅力があることを解説しました。

しかしその一方で批判的な意見もあります。私なりに残念だったと感じた部分を紹介します。

学園ものにする必然性

これは視聴中に感じた違和感なのですが、トレセン学園という学校の形式をとることにあまり必然性を感じられないと思いました。

トウカイテイオーは、幼い頃にシンボリルドルフのレースを見て、トレセン学園へ進み彼女のようなウマ娘になると誓いますが、成長したテイオーがいざトレセン学園に入学すると、かなりの年数が経っていると想像できるにもかかわらず、シンボリルドルフが変わらぬ姿で学園の生徒会長を務めているのです。

学校であれば、一定の年数を生徒としてすごした後は卒業するのがセオリーですが、現状トレセン学園にはそうしたシステムが見られません。

美少女たちが学園で過ごすドタバタシーンを愉快に描くため以外に、舞台を学園設定にする必要性は感じられないのが正直なところです。

美少女アニメへの偏見

社会現象とも言われるほど人気の『ウマ娘』ですが、競走馬の擬人化、それも耳と尻尾をはやした美少女という設定はかなりパンチが強いですが、同時に、そのビジュアルから「よくある萌え系アニメだろう」と思われることも少なくないでしょう。

しかしふたを開けてみれば、アニメの内容は萌え系というよりスポ根もので、重厚な人間ドラマも見られる感動的な群像劇です。

幅広いレンジの視聴者を取り込めるポテンシャルがあるにもかかわらず、パンチの強すぎるコンセプト故に偏見を持たれてしまうのが、ファンとしては残念なところです。

キタサンブラックとサトノダイヤモンド

トレセン学園の生徒ではありませんが、入学前の幼いウマ娘・キタサンブラックとサトノダイヤモンドが、トウカイテイオーとメジロマックイーンのファンとして登場します。テイオーとマックイーンと同じく、ライバル同士として活躍したモチーフの競走馬を持つ二人ですが、最終話では揃ってトレセン学園に入学しています。

しかし、アニメ3期はこの二人がメインなのだろうと思わせる最後にもかかわらず、現状3期の予定はありません。コンテンツの1周年を記念して製作された単発のショートアニメではトレセン学園入学後の二人を主人公に据えていますが、これで終わりではなく、アニメ3期にも期待したいです。

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まとめ

初めて「ウマ娘」という言葉を聞いたときは「なんでも擬人化すればいいというものではないだろう」と思いましたが、そのあまりの評判の良さからアニメを視聴したところ、すっかりファンになってしまいました。

「走るのが好き」「勝ちたい」というまっすぐな思いを持って懸命にターフを駆ける少女たちの姿には、設定のパンチの強さ以上に胸に迫る感動を覚えます。可愛い女の子がたくさん出てくる萌え系アニメとしてだけではなく、重厚なストーリーそのものを以って評価に値すると思うので、男女や世代を問わず多くの方に見ていただきたいです。

また、感動的なストーリーはもちろんですが、競馬や競走馬に対する制作スタッフの深い愛情とリスペクトを節々に感じます。

多くのキャラクターのそれぞれが強烈な個性を持ち、元ネタをオマージュした凝った勝負服がひとりひとりデザインされており、すべてのウマ娘とモチーフとなった競走馬への愛情が感じられます。

競馬ファンからも多くの支持を得ているのがその証明と言えるでしょう。

アニメをきっかけに競馬に興味を持ったというファンも多く、話題になっています。私も、アニメのトウカイテイオーの有馬記念をきっかけに本家トウカイテイオーのレース映像を見て、ひたむきに走る競走馬の姿に再度感動を覚え、週末の競馬中継を見るようになり、いつかは競馬場に赴き生でレースを観戦したいと思っています。

競馬というコンテンツ全体に大きな影響を与えた本作の魅力が、更に多くの方に伝播し、日本を代表するコンテンツとなることを期待しています。

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