「ジョジョの奇妙な冒険」第9部「ザ・ジョジョランズ」が連載開始。期待していたファンからは「つまらない」「打ち切りを心配する声」が上がっています。連載が進むにつれて、読者の間で「読みにくい」「書き込みが多すぎて混乱する」といった意見が続出し、物語やキャラクターに対する評価も厳しくなっています。
本記事では、「ジョジョランズ」の現在の状況とその問題点について詳しく掘り下げ、なぜ多くのファンが失望しているのかを検証していきます。シリーズの長い歴史の中で、一体どのような変化があったのか、そして今後の展望についても考察していきたいと思います。
【ジョジョ9部】あらすじ
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とある日本人が600万ドルのダイヤモンドを持ってハワイ島に入国した。オアフ島に暮らす少年ジョディオ・ジョースターは、標的のダイヤを盗み出すため、仲間達と共に滞在先の別荘を訪れる。そこで一同が遭遇する謎とは…!?
【ジョジョ9部】作品情報
著者: 荒木飛呂彦
カテゴリ: 青年マンガ
出版社: 集英社
レーベル: ウルトラジャンプ
【ジョジョ9部】つまらない要素
歴代のジョジョファンからの苦言
「ジョジョの奇妙な冒険」を第1部からジャンプで連載を追ってきた読者にとって、第7部「スティールボールラン」まではシリーズの至高の作品と評価されています。しかし、その後の作品、特に第8部「ジョジョリオン」からは、作品の質が著しく低下したと感じる声が多く聞かれます。これは、スタンド能力やデザインの差別化が不足し、既存の要素の再利用が目立つためです。その結果、新鮮さが失われ、類似作品に見えてしまうことが批判の原因となっています。
さらに、最新作の「ジョジョランズ」を購入した読者の多くが、絵のタッチの大幅な変化に戸惑いを覚えています。この変化は、作品の理解を難しくし、描写が不明瞭であると感じさせる要因となっています。その結果、以前の「ジョジョ」のようなページをめくる手が止まらないほどの興奮や魅力を感じることができず、作品全体がつまらないと感じる声が増えています。
かつて「ジョジョ」は、次の話が待ち遠しくてたまらないほどの引き込まれる魅力がありましたが、現在の作品ではその興奮を再現することができていないのが現状です。高評価が多いことに対して疑問を持つ読者もおり、評価と実感とのギャップが顕著です。
ジョジョの血脈の劣化
「ジョジョの奇妙な冒険」において、今作の主人公が単なる小悪党であるという設定には、どうしても物足りなさを感じます。承太郎や仗助のように、正義の心を持ち、悪と戦う姿勢が「ジョジョ」の魅力のひとつだったからです。彼らのようなキャラクターが描く正義感と対立構図こそが、シリーズの中で特に印象深く、心に残る要素でした。
例えば、ジョルノ・ジョバァーナもギャングの世界に生きてはいましたが、彼は自らの信念に基づいて行動し、周囲の腐敗に立ち向かう姿勢を貫きました。彼の物語には、ただのギャングのストーリーではなく、より深い理想と使命感が色濃く描かれており、そのため多くのファンに支持されてきました。
しかし、現行の作品では、その「ジョジョの血脈」とも言える正義感や使命感の要素が希薄になってしまっているように感じます。主人公がただの小悪党に見えることで、シリーズ本来の魅力や精神性が失われたように思えてなりません。正義と悪の対立、そしてその中で成長する主人公の姿が、「ジョジョ」の魅力を支えてきた要素であることを改めて感じさせられます。
キャラクターの魅力が少ない
「ジョジョランズ」のキャラクターに関する批判もあります
完結してみないと分からない部分もありますが、キャラクター間の関係性の浅さが問題視されています。過去作では、キャラクター間の対立や友情が物語の進行に重要な役割を果たし、その複雑な関係性が読者を引き込む要因となっていました。
しかし、「ジョジョランズ」では、キャラクター同士の関係が表面的であり、深いドラマや感情的な衝突が欠如しています。このため、キャラクター間の絆や対立が物語に与える影響が限定的であり、物語全体の引き込み力が減少しています。
スタンドの能力やデザインに関する創造性の欠如もあります。過去のシリーズでは、スタンドの能力やその使い方が斬新であり、各キャラクターの戦闘スタイルに独自性を持たせていました。今作ではどこか目新しさがなくキャラクターの癖も少ないように見えます。
【ジョジョ9部】打ち切りはないそれ以上に面白い要素
つまらないという批判はありましたが、これだけ評価の高い作品ですから打ち切りはないと考えられます。私的には金持ちの成り上がりストーリーという物語のプロットがジョジョシリーズにとって斬新なので荒木先生がどのようのに料理してくれるのか期待しかありません。
金持ちに成り上がる物語と謎の溶岩
第9部「ジョジョランズ」は、これまでのイタリアやアメリカ本土から大きく転換し、新たにハワイという全く新しい舞台に移ります。この舞台の選択は、読者にとって新鮮でエキサイティングな体験を提供すること間違いありません。物語は、600万ドルのダイヤモンドを巡る冒険という、まさに「ジョジョらしい」大胆でスリリングなプロットで幕を開けます。
主人公のジョディオ・ジョースターは、ジョースター家の血を引く新しいキャラクターであり、彼のカリスマ性や独自の能力はすぐに読者の関心を引きつけます。ジョディオは、その魅力的な個性と特異な能力によって、物語の中心となり、読者を物語に引き込む力を持っています。
ただの成り上がりだけではなく、謎の溶岩とスタンドという観点が合わさりジョジョらしさと新しさをバランスよく取り入れています。
歴代シリーズを読まなくても堪能できる
シリーズが長期にわたる作品においては、その全体を追い続けるのが大変というデメリットが生じることが多いですが、「ジョジョランズ」はその点において非常に配慮された作品となっています。歴代シリーズを読んでいなくても、十分に楽しむことができるように構成されているのです。
もちろん、「ジョジョランズ」には過去作を読んでいることで、より深く堪能できる仕掛けや演出が盛り込まれています。これまでのシリーズとの関連や伏線が巧みに絡められており、シリーズファンにはそれだけでも十分に楽しめる要素が用意されています。しかし、その一方で、シリーズをすべて読み続けるには多くの時間がかかるため、新たにこの作品から読み始める読者にも配慮がなされています。
具体的には、「ジョジョランズ」は独立した物語として成立しており、過去のシリーズの詳細な知識がなくても物語の進行やキャラクターの背景を理解しやすいように工夫されています。各キャラクターや設定が新たに説明されることで、シリーズの初心者でもスムーズに物語に入り込むことができます。そのため、これから「ジョジョ」の世界に足を踏み入れる読者にとっても、抵抗感なく楽しむことができる設計がなされています。
このように、「ジョジョランズ」はシリーズの長さによる負担を軽減しつつ、シリーズファンにも満足できるように配慮された作品となっています。過去作に馴染みがない読者でも十分に楽しめる一方で、長年のファンにはお馴染みの要素がちりばめられているため、どの層の読者にとっても魅力的な作品となっています。
盗みの為に思考するスタンド能力
「ジョジョの奇妙な冒険」は、その独特の能力バトルとともに、心理描写の深さでも大きな魅力を持っています。本作「ジョジョランズ」では、従来のバトル中心の展開から一転して、ジョディオ・ジョースターと彼の仲間たちが巧妙な計画を練りながらダイヤモンドを盗み出す過程が描かれています。この新たなアプローチでは、単なる力のぶつかり合いにとどまらず、頭脳を駆使した策略と心理戦が物語の核心となります。
特に、ジョディオとその仲間たちがダイヤモンドを盗み出すための計画を練る場面は、スリリングで緊張感あふれる展開が繰り広げられます。彼らの知恵を絞った策略や、その実行過程における緊迫感は、読者を引き込む大きな要素です。このように、単なる力任せの戦いではなく、頭脳戦が繰り広げられることで、物語に一層の深みと緊張感が加わっています。
また、ジョディオの仲間たちも非常に個性的で、彼らの能力や背景が物語を進める中で少しずつ明らかになっていきます。この過程も本作の大きな見どころの一つです。それぞれのキャラクターが持つ独特の能力や、彼らがどのようにしてその能力を活かしていくのか、また彼らの背景や過去が物語にどのように影響を与えていくのかが、読者にとっての興味を引きつける要素となっています。
「ザ・ジョジョランズ」は、「ジョジョの奇妙な冒険」を愛するすべてのファン、そして新たなスリルと冒険を求める新規の読者にも大いにおすすめできる作品です。ジョディオ・ジョースターと彼の仲間たちの冒険は、まだ始まったばかりであり、彼らがどのようにしてダイヤモンドを巡る謎を解き明かしていくのか、その過程を見守るのが非常に楽しみです。今後の展開にワクワクしながら、彼らの活躍を追い続けることに期待しています。
【ジョジョ9部】コミックス情報
ジョジョ9部1巻あらすじ
とある日本人が600万ドルのダイヤモンドを持ってハワイ島に入国した。オアフ島に暮らす少年ジョディオ・ジョースターは、標的のダイヤを盗み出すため、仲間達と共に滞在先の別荘を訪れる。そこで一同が遭遇する謎とは…!?
ジョジョ9部2巻あらすじ
600万ドルのダイヤの持ち主は漫画家・岸辺露伴だった。屋敷への侵入を察知されたドラゴナ達は、露伴にスタンドバトルを仕掛けるも瞬く間に制圧されてしまう。さらにお目当てのダイヤモンドにはどうしても盗み出せない謎があり…!?
ジョジョ9部3巻あらすじ
岸辺露伴に託された溶岩は「カネ目」のものを引き寄せる。その奇妙な性質を確かめるべく実験を行うことにしたジョディオたちは、高級時計を盗み出すため宝飾店を訪れる。しかし溶岩を取り戻そうとする謎の追っ手が一行に迫り…!?
ジョジョ9部4巻あらすじ
チャーミング・マンを仲間に引き入れたジョディオたちは、彼の弟が消息を絶ったハワイ島フアラライ山の土地を所有するインフラ整備会社・HOWLER社を次なる標的に据える。その資産総額500億ドル。命懸けの金儲けが、いま始まる!!
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