週刊少年ジャンプ連載中の「灯火のオテル」がSNSや掲示板で密かに話題になっています。「つまらない」「打ち切り候補?」「ヒロアカのパクリ?」などネガティブな声もちらほら見かけます。打ち切り作品レッドフードの作者でもあり、『僕のヒーローアカデミア』の元アシスタントという経歴もあり、絵柄や演出に“あの感じ”が漂っているのも納得。
今回はそんな「灯火のオテル」について、第1話を読んだ正直なネタバレ感想とともに、つまらないと言われる理由、そしてヒロアカとの共通点まで徹底的に掘り下げていきます。
【灯火のオテル】あらすじ
週刊少年ジャンプ24号本日発売📚
春のWインパクト新連載2連弾第2弾‼️
『レッドフード』の川口勇貴が描くヒロイックファンタジー❗️
巨弾新連載表紙&巻頭カラーは『灯火のオテル』🎉センターカラーは『魔男のイチ』『鵺の陰陽師』『しのびごと』‼️
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— 少年ジャンプ編集部 (@jump_henshubu) May 11, 2025
かつて精霊は戦士の凍える指を暖め、力を与えた。
悪しき王は倒れ、戦士は英雄となり、役目を終えた精霊は、大自然に溶け消えた――「氷の国」の侵攻で、冬に覆われた世界。
戦士に憧れる心優しき少年オテルは、砦の炊事番として火の守りを任される。
砦に襲い来る氷の国の軍勢。
強大な魔力が人々を蹂躙し皆の命の火が尽きかけるその時、オテルが呼び起こすのは――
今始まる、炎と氷の英雄譚!
【灯火のオテル】つまらない?打ち切り?ネタバレ感想
漫画灯火のオテルの「つまらない」と感じられるポイントを見出し付きで整理しました。あくまで読者視点からの指摘であり、作品の改善点を探る参考としてご活用ください。
専門用語が多すぎて馴染みにくい
「ミード」「ヴァルハラ」「ドラウグ」「フィルギャ」など、北欧風の横文字が多く登場するが、いずれも日本語話者には耳馴染みが薄く、読者が設定に没入する妨げとなっている。
説明が後手に回っており、「意味が分からないまま読み進めさせられる」感がある。比較対象として、現代日本を舞台にした作品(例:呪術廻戦)では、漢字ベースの語感で世界観への導入がスムーズに行われている。
主人公の性格と目的にギャップがある
主人公オテルの「英雄譚に自分も加わりたい」という動機は少年漫画らしいが、本人の性格が内向的で穏やかすぎてギャップが大きい。
「優しい性格なのに英雄志望」という構造に意図的なドラマ性はあるが、導入段階では説得力に欠け、「なぜ戦いたいのか?」という核心が弱く感じられる。
重要キャラの登場が唐突すぎる
スルホという戦士がアンデッド化する展開はインパクトがあるが、それ以前に彼の存在がほぼ示唆されていないため、読者にとって感情移入が困難。
一言でも名前を出しておく、あるいは会話の中に含ませるだけで印象は違ったはず。物語の構造上は、スルホを通して“死の意味”や“ヴァルハラ”の重みを描く役割だったが、前振り不足でインパクトが薄れた。
世界観の新鮮味が弱い
氷に覆われた世界+魔力を持つ侵略者という設定は、過去作(『アイスヘッド・ギル』など)に既視感がある。独自のフックが見えづらく、「この漫画ならでは」の魅力が第1話時点では感じられない。ファンタジー作品に必要な“ワクワク感”や“世界の仕組みへの興味”を強く惹きつける描写が乏しい。
ドラマの焦点が定まっていない
第1話では「戦士になりたい少年」「迫り来る敵」「火を守る役目」「精霊との邂逅」「仲間の死」など多くの要素が一度に提示されるが、焦点が分散していて読後感がぼやける。
オテルが火を囲むシーンは丁寧に描かれており印象的だが、他のシーンとの温度差がありすぎる。
読者にとっての「感情の乗りどころ」が見えづらく、物語への没入感が薄まってしまっている。
“続きが読みたい”より“読み切り感”が強い
主人公の能力覚醒や敵との対峙など一応の区切りがついており、「ここで終わってもいいのでは?」という印象を与える。
シリーズものとしてのフック(謎、伏線、宿命など)が弱く、次回に向けた引きが機能していない。
強烈なラスト一撃や、「この世界の真実は…!」的な引きがあれば、続きを気にさせる仕掛けになったはず。
【灯火のオテル】ヒロアカのパクリ?
本作『灯火のオテル』は、『僕のヒーローアカデミア』の元アシスタントによって描かれているという背景があり、それが如実に現れているのが絵柄と演出(トーンやコマ割り)の使い方です。
線の太さとキャラの表情が“ヒロアカ感”
キャラの輪郭線が力強く、エッジの効いた描線で描かれているのはヒロアカゆずり。
特に、主人公オテルの「目に力を込める」表情は、デクが本気になる瞬間を思い出させるような強さを感じさせる。
少年漫画らしい“泥臭さ”と“清潔感”の両立ができており、読みやすさと迫力が共存している。
トーン使いと演出
背景の処理や、トーンによる質感のコントロールが非常に巧み。火の温かさや、氷の冷たさが視覚的に伝わってくる。
ヒロアカの戦闘シーンでもよく見られた「一瞬の感情や決意を強調する白背景+集中線」の演出が、オテルの内なる覚悟や恐怖を際立たせる場面に効果的に使われている。
特に、精霊との邂逅シーンや、仲間の死の瞬間における余白と黒ベタの使い方には、“感情を描く演出”という意味で師匠譲りのセンスを感じさせる。
アクションの「見せ方」の巧みさ
コマ割りの大胆さ、視線誘導のうまさなど、視覚的テンポがとても良い。戦闘シーンでは、動きの軌道が丁寧に追えるため、迫力だけでなく“理解しやすさ”も両立している。
このあたりも、週刊少年ジャンプの主戦力である『ヒロアカ』で培われた技術を思わせる。
師匠の影を感じさせつつ、独自の世界観へ
『灯火のオテル』は、ビジュアル面で明らかに『ヒロアカ』のエッセンスを受け継いでおり、ジャンプ読者にとって“安心して読める”土台がある。一方で、北欧風のファンタジー世界や静かな主人公像など、独自性もしっかり打ち出しており、**「ジャンプ的アクション×静謐な世界観」**という新しい切り口を模索しているように見える。
【灯火のオテル】おすすめ読者
北欧神話やダークファンタジーが好きな読者
「ヴァルハラ」「ドラウグ」「フィルギャ」など、北欧神話や死後の世界観に由来する用語が多いため、そうしたモチーフに親しみがある読者には魅力的。
神話的な世界観や“死と再生”をテーマにした重厚な物語を好む層。
丁寧な演出・情感のあるシーンを好む人
火を囲う描写、仲間との別れ、精霊との邂逅など、情緒的な場面の描写が丁寧で、静かなドラマに感動できる読者には刺さる。
キャラの心理描写をしっかり読み取りたいタイプの人向け。
王道少年漫画ではなく“控えめな主人公”に興味がある人
熱血一直線の少年漫画ではなく、少し引いた立ち位置の少年が物語に巻き込まれていくタイプの成長譚が好みの読者にフィット。
『鬼滅の刃』の炭治郎や、『鋼の錬金術師』のアル寄りのキャラ像が好きな層。
設定を自分で考察するのが好きな読者
用語や世界観の説明がやや不親切な反面、それを自分で読み解いたり調べたりするのが好きな人には楽しめる要素になる。
世界のルールや過去の歴史を考察するのが好きなSF・ファンタジー愛好者に向いている。
【灯火のオテル】最終話や結末話は
漫画「灯火のオテル」はまだ完結しておりません。
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