漫画「PEEP」は植野メグル先生が週刊ヤングマガジンで連載している作品です。本記事は、完結までのネタバレが含まれております。結末や最終話はどうなっているのでしょうか?まだ本作を読んだことがない人は気をつけて下さい。
【PEEP】あらすじ
新しく始まったPEEPという漫画が面白かった。楽しみが増えた。 pic.twitter.com/bgJFbcZUjT
— brn64 (@sb84tgh) June 16, 2024
幼なじみの人気ギャルは、過激な自撮りをアップする裏アカ女子!? 人気者の秘密を探ろうとする男子高校生・陸は、逆に自分の隠していた心の底を、別の誰かに覗かれていたことを知る‥‥。溺れるほどに甘く、息もできないほど苦しい、青春×愛憎サスペンス。
【PEEP】作品情報
PEEP
著者
植野メグル
カテゴリ
青年マンガ
出版社
講談社
レーベル
週刊ヤングマガジン
掲載誌
週刊ヤングマガジン
【PEEP】完結まで
PEEPあらすじ1巻
陸は、幼い頃からの幼なじみであり、彼の初恋の相手でもある櫻澤さんが、すっかりギャル風の外見に変わり成長していることに気づいていた。彼女の今の姿に戸惑いつつも、陸は何気ない日常の中で心の奥底にある彼女への思いを抱え続けていた。そんなある日、陸は偶然、SNSで密かに追いかけていた写真を投稿しているアカウントの正体が、もしかしたら櫻澤さんなのではないかという疑念を抱き始める。彼女に似た写真が投稿されるたびに、その可能性が高まっていったのだ。
さらに、フォロワーからのコメントや煽りによって、投稿の頻度がどんどん増えていくのを見た陸は、次第に「自分がこの状況を止めなければならない」という強い責任感に駆られるようになる。櫻澤さんが間違った方向に進んでしまうのをどうにかして止めたいと感じた陸は、ついに意を決し、その投稿が撮影されていると思われる学校の屋上へ向かうことを決意した。
緊張した面持ちで屋上にたどり着いた陸は、心の中で様々な想いが交錯していた。彼女と直接対面し、この問題に向き合わなければならない。しかし、そこに現れたのは、彼の予想とは異なり、生徒会副会長である明野さんだった。陸は驚きと混乱の中で、その場に立ち尽くし、彼女がどうしてそこにいるのか、そしてこの事態にどのように関与しているのか、頭の中で様々な疑問が渦巻いていた。
【PEEP】ネタバレ感想
勘違いから始まる愛憎物語
漫画「PEEP」の魅力は、キャラクターたちの複雑な関係性や感情の変化を丁寧に描き出している点にあります。まず、幼なじみであり初恋の相手である櫻澤さんと陸の微妙な距離感は、青春ならではの切なさや戸惑いを鮮やかに表現しています。幼少期の思い出があるにも関わらず、成長によって生まれた変化が二人の間に壁を作っているのが、読者に共感と共に興味を引きつける要素となっています。
さらに、物語の展開が意外性に富んでおり、読者を飽きさせません。例えば、陸が疑っていたSNSアカウントの主が櫻澤さんではなく、生徒会副会長の明野さんだったという展開は、物語に新たな緊張感を加えるだけでなく、キャラクターの真意や行動の背景に隠された真実を探りたくなるミステリアスな要素を提供しています。このように、ただの恋愛模様だけでなく、キャラクター同士の意外なつながりや意図が徐々に明らかになっていくことで、物語に奥行きを与えています。
知らない一面を知ってしまうドキドキ感
主人公である陸の内面描写が巧みであり、読者は彼の葛藤や不安をリアルに感じ取ることができます。自分の幼なじみがギャルに変わり、さらにSNSで自分の知らない一面を見せているかもしれないという不安と、それに向き合おうとする決意は、多くの読者にとって共感できるポイントです。このような心理描写は、キャラクターをより立体的にし、物語に感情移入しやすくしている重要な要素です。
青春時代特有の純粋さと混乱が巧妙に組み合わさっているのも、この漫画の魅力です。友情や恋愛、誤解と真実、そしてそれらが交錯する中でどのような愛憎が渦巻いていくのか。
女性キャラクターの作画
作画の可愛らしさです。キャラクターたちはそれぞれ個性的で、特に櫻澤さんのギャルらしいスタイルや表情は、読者の目を引きつけます。彼女の華やかで少し大人びた雰囲気と、幼なじみとしての無邪気な一面が絶妙にミックスされており、そのギャップが彼女の魅力をさらに際立たせています。また、明野さんのクールで知的な雰囲気も、彼女が持つミステリアスな一面を表現するのにぴったりで、その細やかな描写が物語に深みを与えています。
キャラクターの表情の変化や、ちょっとした仕草が非常に繊細に描かれている点も、読者の心をつかむポイントです。特に、感情が高まる場面や緊張感が漂うシーンでは、瞳の輝きや頬の赤らみなど、微妙なディテールが巧みに表現されていて、キャラクターの感情をよりリアルに感じ取ることができます。
さらに、背景や細部の描き込みも非常に丁寧で、学校の屋上や教室の風景がリアルに描かれることで、物語の舞台設定に没入感を与えています。このような美しい作画が物語全体を彩り、可愛らしさと繊細さが融合した世界観を作り出しているのです。
【PEEP】おすすめ読者
不穏な学園ものが好きな読者にぴったりです。主人公の陸と櫻澤さんの関係は、幼少期の無邪気さと成長によって生じた微妙な距離感を描いており、初恋や幼なじみの特別な存在感に共感できる人には深く刺さる物語です。また、陸が感じる「幼なじみがギャルになった」という変化に戸惑いながらも惹かれていく姿に、過去と現在の間で揺れ動く感情のリアリティを感じることができるでしょう。
次に、ミステリー要素やサスペンス的な展開を好む読者にもおすすめです。陸がSNSで追っていたアカウントの主が、実は櫻澤さんではなく生徒会副会長の明野さんだったという意外な展開は、物語にスリルを加えています。何が本当で、誰が何を考えているのかといった謎が徐々に明らかになる過程に興味を持つ人にとって、読み応えのあるストーリーです。
さらに、可愛い作画や繊細なキャラクターデザインが好きな読者にもぴったりです。キャラクターたちの表情や仕草が非常に魅力的に描かれており、特に可愛らしい作画が好きな読者にとっては、ビジュアル面でも大満足できるでしょう。
【PEEP】最終話や結末話は
漫画「PEEP」はまだ完結しておりません。
最終話や結末は陸が抱えている櫻澤さんへの思いと、その変化に対する戸惑いが物語の核となっているため、最終的には陸が櫻澤さんと正面から向き合う展開が期待されます。ギャルに成長した櫻澤さんとの関係がどうなるかが鍵ですが、二人が幼少期の絆を取り戻しつつも、それぞれが成長した新たな関係を築くという結末が自然です。幼なじみとしての友情や初恋の感情を乗り越えて、二人が大人としての新しい関係を見出すラストが予想されます。
一方で、陸がSNSのアカウントの主だと疑っていたのが実際は明野さんだったことも、物語の結末に重要な役割を果たす可能性があります。明野さんのキャラクターがどのように関与してくるかによっては、彼女と陸の間に新たな関係が芽生える展開も考えられます。生徒会副会長という立場でありながら、SNSでの活動に何かしらの理由があったとすれば、その理由が明らかになることで、陸が彼女に対して新たな感情を抱くようになるかもしれません。この場合、陸は櫻澤さんではなく、明野さんとの関係が深まるという意外性のある結末が描かれることもあり得ます。
どの結末にせよ、物語は陸が感情の整理をつける展開が待っていることでしょう。
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