地下アイドルの世界と裏社会の殺し屋が交錯する――そんな異色の舞台設定で注目を集めるハルタ連載作品【殺し屋の推し】。じわじわと人気を伸ばす地下アイドル・ろ~ゼシアの躍進に、元殺し屋であり推し活に生きるエンドウ・オワルが全力で応える姿は、ギャグあり、アクションあり、そして推しへの熱狂が炸裂する、唯一無二の物語です。一巻から濃すぎるキャラクターたちが勢揃いし、笑いと緊迫感が絶妙に交錯する展開に、思わずページをめくる手が止まらなくなります。
今回は、そんな【殺し屋の推し】のネタバレ感想を中心に、最終話の結末や見どころ、そしてアニメ化・ドラマ化の可能性まで、徹底的に掘り下げてみました。ダウナー系イケメンの殺し屋がオタク全開で暴れまわる異色アクションコメディの世界に、ぜひ浸ってみてください。
【殺し屋の推し】あらすじ
今年ハマったものその6
殺し屋の推し🥰
Xで流れてきた作品で、続きが気になり本屋さんに走りに行った🏃
絵が綺麗だし面白い🤣
2巻の発売が楽しみ🫢#殺し屋の推し pic.twitter.com/a1PG8QVwCQ— かきぴー(朝倉) (@67r1386) December 30, 2023
伝説の殺し屋が見つけた人生の光。それは、地下アイドルだった!
超巨大闇組織「藤山会」が擁する最強の殺し屋・エンドウオワル。
無慈悲な仕事ぶりと圧倒的な戦闘力から、”殺人機械”と恐れられた彼が、ある日引退を決断する。
その理由は、地下アイドル・ろ~ゼシアのかおりんに胸を張って生きるためだった――。ライブTシャツ、チェキ会、生写真ガチャ……。
闇の掟が肉体に染み付いた男は、果たして無事に推し活できるのか?
連載開始時から漫画誌ハルタにて大人気。命懸けの地下アイドル応援記、開幕!!
【殺し屋の推し】作品情報
殺し屋の推し
著者
大島琳太郎
カテゴリ
青年マンガ
出版社
KADOKAWA
レーベル
HARTA COMIX
掲載誌
ハルタ
【殺し屋の推し】ネタバレ感想
クールでダウナー系のギャグ映え主人公
エンドウ・オワルは元殺し屋という経歴を持ちながら、地下アイドルへの推し活に全力を注ぐ姿が最大の魅力です。
普段は冷徹で感情をあまり表に出さないダウナー系のイケメンでありながら、いざオタ芸や物販に挑む時には全身全霊で推しに尽くす。そのギャップが読者を惹きつけてやみません。
クールな顔でキレッキレのオタ芸を披露するシーンは、この作品ならではの笑いとカッコよさが同居する名場面といえます。
ギャグとシリアスの絶妙なブレンド
殺し屋であるがゆえに、人の生死を軽々と左右してきた過去を持ちながらも、アイドルの一挙一動に一喜一憂する様子は強烈なコントラストを生みます。命のやり取りを経験してきた男が、推しの笑顔ひとつで救われる。
その「生死」と「推し活」のバランスが、作品の独自性を際立たせています。読者は、重苦しい裏社会の雰囲気から急にオタク的熱狂に切り替わる展開に驚きつつも、その振れ幅に笑わされ、そして感動します。
サブキャラクターとの濃すぎる関係性
一巻から既に濃いキャラクターが次々と登場し、エンドウを取り巻く人間模様が盛り上げます。特に同じオタク仲間や推しへの愛を貫くキャラクターとの掛け合いは、彼の人間味を引き立てる要素になっています。
吉田さんや桜一筋の人物など、推しに真っすぐな人々との関わりは、オワルがただの「元殺し屋」ではなく、「一人の熱狂的なファン」として生きていることを鮮やかに描き出します。
ヒロイン・カオリンとの距離感
ろ~ゼシアのメンバーであるカオリンは、物販対応で敬語を崩さない律儀さや、少し天然で頑張り屋な一面が非常に魅力的です。エンドウはそんな彼女に対して、時に殺し屋らしい冷静さを失いそうになるほど振り回されます。
ツーショットチェキのエピソードは、まさに読者を笑顔にさせる「推し活あるある」を殺し屋目線で描いた傑作シーンでした。彼女との関係性は今後の物語においても軸になり、彼が何度「推しに撃ち抜かれる」かを楽しみにできる展開です。
地下オタあるあるの妙なリアリティ
殺し屋という非日常の存在を主人公に据えながら、地下アイドルの運営やオタク文化の細かいディテールが非常にリアルに描かれています。
だからこそ「そうそう、こういうことある!」とオタク読者は共感し、さらに推し活を知らない人も「こんな世界があるのか」と驚かされる。この二重の魅力を成立させているのがエンドウの存在であり、彼の熱意が読者に「推し活って面白い」と伝わってくるのです。
推しに救われる殺し屋の姿
最も印象的なのは、血と暴力にまみれた人生を送ってきた男が、推しの存在によって心を癒され、再び人間らしい熱を取り戻していく姿です。殺し屋としての冷徹さは確かに残っていますが、その心の奥底では「推しがいるから生きていける」という純粋な想いが輝いている。読者は彼に笑いながらも共感し、気づけば応援したくなる。これこそが「殺し屋の推し」という作品の大きな魅力なのだと思います。
この作品は、裏社会を描きながらも、オタク的情熱が全てを凌駕するという異色のギャグアクションであり、エンドウという主人公のキャラクター性が強烈な個性を放っています。まさに「推しがいる限り人生は続く」というメッセージを、殺し屋を通じて描き切ったユニークな漫画といえるでしょう。
【殺し屋の推し】おすすめ読者
地下アイドル・推し活マニア
まず間違いなくおすすめしたいのは、地下アイドルやオタク文化に詳しい読者です。物販でのやり取りやツーショットチェキ、オタ芸など、リアルな推し活のディテールが非常に丁寧に描かれており、「わかる!」「あるある!」と共感できる要素が満載です。主人公エンドウの熱量やオタク目線のユーモアも刺さるので、同じ地下オタ経験者なら思わずニヤリとしてしまうでしょう。
ギャグとシリアスの融合が好きな読者
殺し屋というシリアスな設定と、推し活のギャグ描写が見事に融合している作品です。そのため、重いアクションや裏社会ものに惹かれるけれど、クスッと笑えるユーモアも楽しみたい読者にはピッタリです。シリアス一辺倒ではなく、読んでいて気持ちが軽くなる瞬間があるので、バランスの良い作品を求める人におすすめできます。
個性的なキャラクターが好きな読者
一巻の段階から濃いキャラクターが勢揃いしており、主人公エンドウだけでなくサブキャラクターも非常に魅力的です。吉田さんや桜一筋の人物など、推しに真っ直ぐな登場人物たちとのやり取りを楽しみたい人にはうってつけです。キャラクター同士の掛け合いや成長が物語の面白さに直結しているので、個性派キャラが好きな読者にもおすすめです。
アクションとコメディの両方を味わいたい読者
殺し屋としての過去や戦闘シーンもあり、アクション描写は迫力満点です。それでいて、推し活やギャグ要素で笑えるシーンも多く、アクション漫画とコメディ漫画の両方を楽しみたい読者には最高のバランスです。迫力ある作画と、クールながらも時折コミカルな主人公の魅力を両立して楽しめます。
新しいギャップキャラに惹かれる読者
冷徹な元殺し屋が地下アイドルに熱中するという意外性は、まさにギャップキャラの魅力そのものです。普段はクールなキャラクターが、推しの前では全力で表情を崩す姿や全身で熱狂する様子は、ギャップ萌えが好きな読者にはたまらないでしょう。
この作品は「裏社会+アイドル推し」という異色設定を楽しめる人にこそ刺さる漫画です。地下オタ文化に馴染みがある人も、アクションやギャグを楽しみたい人も、思わず夢中になってしまうでしょう。
【殺し屋の推し】ドラマ化やアニメ化は?
現在ドラマ化やアニメ化は確定してませんが、映像化される可能性は十分あるコンテンツです。なぜそう思うか解説したいと思います。
見せ場満載の多彩なシーン構成
本作は、殺し屋としてのアクションシーン、地下アイドルのライブや物販、ツーショットチェキなどの推し活描写、さらにはギャグ要素や日常のコミカルなやり取りまで、シーンの幅が非常に広いです。ドラマ化やアニメ化においては、この多彩なシーンを映像化することで、視聴者に強い印象を残せます。アクションは迫力ある演出、推し活やギャグはテンポ良いコミカルさで表現できるため、映像作品としても魅力的です。
ギャップのある主人公が映像映えする
エンドウ・オワルという主人公は、クールでダウナー系の元殺し屋でありながら、推し活では全力で熱狂するという強烈なギャップがあります。このキャラクター性は、映像化すると特に引き立ちます。キメ顔でオタ芸を繰り広げるシーンや、緊迫した戦闘の後にニコニコとライブを見守る姿など、視覚的インパクトが強いため、アニメやドラマでの表現が非常に面白くなるのです。
個性的なキャラクターたちによる魅力的な群像劇
一巻の時点で濃いキャラクターたちが勢揃いしており、主人公以外のキャラクターも個性豊かです。映像化することで、キャラクター同士の掛け合いや表情の微妙な変化がより鮮明に描けます。吉田さんや桜一筋の人物、カオリンなど、個性的なサブキャラクターの存在は、アニメやドラマで「誰がどんなキャラクターか」を一目で覚えてもらえる強みとなります。
ギャグとシリアスのメリハリが視聴者を引き込む
漫画では、殺し屋の過去や裏社会の描写と、推し活やギャグの描写が絶妙に交互に展開されます。アニメやドラマでは、このメリハリを演出でさらに際立たせることができます。例えば緊迫した戦闘シーンの後にコミカルなオタ芸シーンが挿入されると、視聴者は「笑い」と「ドキドキ」の両方を同時に楽しめます。テンポ感や音楽演出を加えることで、原作以上の没入感が生まれるでしょう。
推し活文化の魅力を映像で伝えられる
地下アイドルのライブシーンや物販、ファンの熱量など、漫画では文字と絵で表現されている部分を、映像では音楽や動きでよりダイレクトに伝えられます。特にアニメではライブの臨場感、オタ芸の動きや歓声を演出することで、漫画では得られない「現場の熱」を視聴者に届けられるのです。
総合すると、『殺し屋の推し』は、迫力あるアクション、コミカルなギャップ、個性豊かなキャラクター群、推し活文化のリアルさなど、映像作品におけるあらゆる魅力を備えています。原作の持つユニークさを生かしてアニメ化やドラマ化すれば、視聴者を引き込む強いコンテンツになることは間違いありません。
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