【スティールボールラン】ジョジョ7部ネタバレ感想!結末や最終回は?全24巻で完結済み漫画!

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漫画「ジョジョ第7部」スティールボールランは、ジョジョシリーズの中でも異彩を放つ壮大な物語です。19世紀末のアメリカ大陸横断レースを舞台に、騎手たちが命を懸けた戦いを繰り広げるこの作品は、レースの緊張感だけでなく、深い人間ドラマや哲学的なテーマが魅力となっています。

全24巻で完結している本作は、読者に多くの感動と衝撃を与えつつ、その結末では意外な展開が待ち受けています。ここでは、最終回の結末やストーリーの魅力をネタバレ感想と共に詳しく紹介します。

【スティールボールラン】ジョジョ7部作品紹介

著者
荒木飛呂彦

巻数
全24巻

カテゴリ
少年マンガ

出版社
集英社

レーベル
ウルトラジャンプ

ジャンル
名作アクション・バトル

【スティールボールラン】ジョジョ7部ネタバレ

北アメリカ大陸を横断レース

スティーブン・スティールが主催する「スティール・ボール・ラン」は、北アメリカ大陸を横断する壮大なレースで、優勝賞金は5000万ドルという巨額なものです。この歴史的イベントには、3852人の挑戦者が集まり、彼らはサンディエゴビーチをスタート地点に、一攫千金を目指して一斉に走り出しました。レースの参加者の一人には、下半身不随の青年ジョニィ・ジョースターがいました。

かつてジョニィは、一流の騎手として活躍していましたが、高慢な性格が災いし、ある事件に巻き込まれて銃で撃たれ、その結果、下半身が動かなくなってしまいました。失意の中、彼は車椅子で日々を過ごし、希望を失っていたのです。しかし、ある日、彼の前に現れたのがジャイロ・ツェペリという謎の男でした。この男が持っていた鉄球に触れた瞬間、ジョニィの足が奇跡的に動き出し、彼は車椅子から立ち上がることができたのです。

ジョニィの心には、再び自分の足で歩くことができるかもしれないという希望が生まれます。そしてその希望に導かれるように、彼はジャイロを追い、レースに参加することを決意しました。ジョニィの人生はこの瞬間から大きく変わり、彼は再び自分の足で立つことを目標に、レースを戦い抜く決意を固めました。

レース開始と回転技

9月25日、レースが始まりました。ジャイロはレース序盤から、天才騎手ディエゴ・ブランドーと互角の戦いを繰り広げます。ディエゴはジャイロの馬であるヴァルキリーの特徴を見抜き、それを利用してジャイロを追い越そうとします。一方、ジョニィは最初のチェックポイントで1位を諦めかけていましたが、ジャイロは諦めずに戦い続け、ヴァルキリーの癖を逆手に取り、さらに鉄球の「回転」という特殊な技を使って見事に1位でゴールしました。

しかし、ジャイロはレース中に他の選手に鉄球を投げたことが規則違反とみなされ、1位の座を失い、21位に降格されてしまいます。それでも、彼の活躍は多くの観衆の注目を集めました。特にアメリカ合衆国の大統領であるファニー・ヴァレンタインが彼に目をつけました。実は、このレースの真の主催者はヴァレンタイン大統領であり、彼にはこのレースに隠された秘密の目的があったのです。

大統領の目的とジャイロの過去

大統領の目的は、北アメリカ大陸に散らばる聖人の「遺体」を集め、それをマンハッタン島に保管することで、アメリカを「世界の中心」にすることでした。この野望のために、彼はレースを利用し、秘密裏に「遺体」の回収を進めていました。そして、ジャイロの素性が謎に包まれていることや、彼が外国人であることから、大統領は彼を危険視し、刺客を送り込むことにしました。

ジャイロ・ツェペリはネアポリス王国の法務官として高い地位にありましたが、実は死刑執行人の家系に生まれ育った人物でした。彼は父の後を継ぎ、最初の任務として国家反逆罪に問われた靴磨きの少年マルコを処刑することになりました。しかし、マルコはただ偶然、密会の現場に居合わせただけで、罪を犯したわけではないという現実に、ジャイロは葛藤します。彼は父から「感情を捨てろ」と諭されますが、その教えに従うことができず、苦しみ続けました。

そんな中、ジャイロは「スティール・ボール・ラン」のレースの存在を知ります。このレースに優勝すれば、国王の恩赦が得られるかもしれないと考えた彼は、その希望を胸にレースへの参加を決めたのです。

遺体探しと刺客たちの戦い

レースは次にアリゾナ砂漠へと進みます。そこで、ジャイロはブンブーン一家というスタンド能力を持つ敵に襲われましたが、ジョニィもまたスタンド能力に目覚めており、左腕に宿った「遺体」の力を使って「タスク(牙)」という新たな能力を発現させ、ブンブーン一家を倒すことに成功しました。

この出来事を通じて、二人はこのレースの本当の目的が「遺体」の収集であることを知り、物語は新たな展開を迎えます。

【スティールボールラン】結末や最終話は?

ファニー・ヴァレンタインとの死闘

ジョニィ・ジョースターは、長い戦いの果てにアメリカ合衆国大統領であるファニー・ヴァレンタインとの死闘に勝利し、彼が抱いていた壮大な野望を打ち砕くことに成功しました。

ヴァレンタインは北アメリカ大陸に散らばっていた聖人の「遺体」を集め、それをマンハッタン島に保管することでアメリカを「世界の中心」にし、究極の力を手に入れようと目論んでいました。しかし、ジョニィの勇気と知恵によってその計画は阻止されました。ヴァレンタインが企んでいた世界支配の夢は、彼自身の命と共に潰え去り、アメリカは再びその自由を取り戻したかに見えました。

真のラスボスはディエゴ・ブランド

ジョニィの勝利は完全なものではありませんでした。彼がヴァレンタインを倒した直後、油断した隙に、何者かが「遺体」を奪い去ってしまったのです。ジョニィはその謎の人物を追いかけ、必死に奪われた「遺体」を取り戻そうとしますが、レースはすでに最終ステージに突入しており、状況はますます緊迫していきます。

その正体が別次元のディエゴ・ブランドであった。ジョニィは過酷な運命と向き合いながら、最後の勝負に挑まざるを得なくなったのです。ディエゴ・ブランドーは時を止めるスタンド能力を使い、激しいレースを勝ち抜き、ついに「遺体」を手にすることに成功しました。

ディエゴはこの勝利をもって、自らの未来を切り開こうとしていました。彼は「遺体」をある安全な場所に安置し、その力を独占しようと試みます。しかし、勝ち誇るディエゴの前に、新たな試練が立ちはだかります。

無敵ディエゴ・ブランドの攻略の鍵

ジョニィは無限の回転の力によって、自身の体が自由に動かせなくなっていました。ディエゴとの対決で負ったその回転の力は、彼の肉体に深刻な影響を与え、もはや自力で抜け出すことは不可能な状況に追い込まれていたのです。

ディエゴはその隙を逃さず、「遺体」を封印しようとしますが、ふとした瞬間、彼の背後に人の気配を感じます。振り向いたディエゴの目に映ったのは、スティーブン・スティールの妻であるルーシー・スティールでした。ルーシーは、その場に不意に現れたかのように見えましたが、実際にはすでに多くの秘密を知っている人物であり、ディエゴにとっては脅威となる存在でした。

ディエゴは彼女が持つ情報を口封じするために、彼女を始末しようと決意します。しかし、ルーシーはそんな彼に対して、驚くべきプレゼントを差し出します。

そのプレゼントの中身は、この世界のディエゴ・ブランドーの遺体でした。

ルーシーが持つ遺体で勝利

目の前にいるディエゴは、実は別の世界からやってきた存在であり、彼がこの世界の自分自身の遺体と接触すれば、二人とも消滅してしまうという運命を背負っていました。この事実を知ったディエゴは、ルーシーが持つ遺体を見て動揺し、直ちにその場から逃げ出そうとします。

しかし、彼の身体はすでに片足を失っており、満足に動くことができません。焦るディエゴは、必死に逃走を試みますが、その無力さが彼を追い詰めます。逃れられない運命に抗おうとするも、最終的に彼は自分自身の遺体の頭部と接触してしまい、その瞬間、彼の頭部は無情にも消し飛んでしまったのです。

レースの結果とラスト

レースの最終結果は、ディエゴが1位でゴールしたものの、彼が生死不明となってしまったため、2位でゴールしたポコロコが繰り上げで優勝者として認定されました。彼は賞金を手にし、栄光を勝ち取ったのです。一方で、ファニー・ヴァレンタインはすでにこの世を去っていたため、彼の存在はもはや歴史の一部となりましたが、彼を支持していた者たちの中には、彼に敬意を表して勲章が贈られた者もいました。ヴァレンタインの野望が潰えた今でも、彼の影響力は一部で残り続けているのです。

「スティール・ボール・ラン」のレース自体については、多くの参加者が命を落としたこともあり、批判の声が上がりました。この過酷なレースにおいて、多くの人々が命を懸けて戦い、そしてその命を失ったのです。しかし、スティーブン・スティールが多額の寄付を行い、その利益を社会に還元することで、事態は次第に収束へと向かいました。彼はレースを通じて得た資金を、慈善活動に利用することで、批判の矛先をかわすことに成功したのです。

また、スティーブンは「遺体」についても、ある種の結論に達しました。それは、「遺体」がディエゴや誰か特定の人物に属するものではなく、もはや誰の所有物でもないという認識でした。過去の争奪戦が終わった今、彼は「遺体」がこれ以上争いの火種にならないことを願い、その存在を人々から忘れ去られるように導こうと考えたのです。

一方、ジョニィ・ジョースターは壮絶な戦いの末に命を落とした親友ジャイロ・ツェペリの遺体と、その愛馬を伴い、ジャイロの故郷へと向かう決意を固めました。彼は長い旅路の果てに得た数々の経験とともに、静かな時間を過ごすために船に乗り込みます。ジャイロの故郷であるネアポリスへ向かうその旅は、ジョニィにとってもまた、新たな人生の始まりを意味していました。

【スティールボールラン】ネタバレ感想

ジョジョシリーズを未読でも堪能できる作品

『ジョジョの奇妙な冒険第7部スティールボールラン』の魅力は、作品全体に漂う壮大な冒険感と、それに絡む深い人間ドラマにあります。このシリーズはジョジョ作品特有の「スタンド能力」や「波紋」といった要素を受け継ぎつつも、まったく新しい舞台と設定で物語を展開し、読者に新たな魅力を提供しています。

まず、この物語の舞台となるのは、19世紀末のアメリカ大陸横断レース。広大なアメリカ大陸を舞台に、馬に乗った騎手たちが過酷なレースに挑むという設定は、従来のバトル漫画とは一線を画しています。このレース自体が作品の中心にあり、スピード感や緊張感が溢れる場面の連続です。広大な自然を背景に繰り広げられるレースは、まるで西部劇のような雰囲気を漂わせ、アクションだけでなく冒険要素も楽しめる点が、読者を惹きつけます。

キャラクターたちの魅力

また、キャラクターたちの魅力も見逃せません。主人公ジョニィ・ジョースターは、過去に栄光を掴みながらも、その後の失敗でどん底に落ちた青年であり、彼が再び立ち上がり、自らの足で未来へ進もうとする姿は、多くの読者に勇気を与えるものです。また、彼の旅の仲間であるジャイロ・ツェペリは、知性と技術を持ち合わせた謎多き人物であり、彼の独特な哲学や価値観が物語に深みを与えています。この二人の友情が物語の中心にあり、彼らの成長や葛藤が物語をより豊かにしています。

『スティールボールラン』は、単なるバトル漫画にとどまらず、登場人物たちの人生観や信念が色濃く描かれており、深い人間ドラマが展開されます。ジョニィが抱える過去の傷や、ジャイロが背負う運命、それぞれが異なる目標を持ちながらも、共通の旅路を歩む姿には、読者も思わず感情移入してしまいます。彼らの苦悩や希望、葛藤がリアルに描かれているため、物語が進むにつれてますますキャラクターたちに惹かれていくでしょう。

馬のレースだけではない濃密なストーリー展開

『スティールボールラン』における「回転」や「遺体」といったテーマも、作品全体の哲学性を高めています。特に「遺体」を巡る争奪戦は、単なる物質的な争いではなく、人間の欲望や信仰、政治的野望が絡み合った複雑な要素を含んでおり、読者に様々な考察の余地を与えます。ファニー・ヴァレンタイン大統領というカリスマ的な敵役もまた、この物語のスケール感を広げ、単なる悪役にとどまらない奥深さを持ったキャラクターとして読者の心に残ります。

また、荒木飛呂彦先生の独特な絵柄と構図も、作品の魅力を語る上で欠かせない要素です。キャラクターの美しさ、ポージングの斬新さ、そしてアクションシーンの迫力は、他の漫画とは一線を画しており、視覚的な楽しさも絶大です。特に『スティールボールラン』では、広大なアメリカの大自然が背景に描かれており、その美しい風景と躍動感のあるキャラクターたちが融合した画面構成は、読者の目を釘付けにします。

総じて、『ジョジョの奇妙な冒険第7部スティールボールラン』は、壮大な冒険と深い人間ドラマ、そして哲学的なテーマが見事に融合した作品です。これまでのジョジョシリーズを知るファンにとっても、新たな視点で楽しめる物語であり、ジョジョシリーズを知らない読者にも強く訴えかける魅力を持っています。その独特な世界観とキャラクターたちの生き様が、長く読者の心に残り続ける、まさに名作といえるでしょう。

【スティールボールラン】コミックス情報

『ジョジョの奇妙な冒険第7部スティールボールラン』の魅力は、壮大なアメリカ大陸横断レースを舞台にした緊迫感溢れる冒険と、深い人間ドラマにあります。

主人公ジョニィ・ジョースターが過去の傷を乗り越え、再び立ち上がる姿や、ジャイロ・ツェペリとの友情が感動を呼びます。さらに、「回転」や「遺体」を巡る哲学的なテーマと、独特な絵柄や構図が、作品全体の深みと視覚的な魅力を引き立てています。

ジョジョ7部スティールボールラン全巻セット


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『ジョジョの奇妙な冒険第7部スティールボールラン』を全巻セットで購入することには、いくつかの大きなメリットがあります。

まず、この物語は全24巻で完結しており、全巻揃えることでストーリーを一気に楽しむことができます。『スティール・ボール・ラン』は壮大なレースと深い人間ドラマが展開され、次々と起こる展開や謎が解き明かされる過程を途切れずに楽しむためには、全巻セットで揃えるのが理想的です。特にクライマックスに向かう緊迫感や、最終的な結末に至るまでの流れは、続けて読むことでより深く物語に没入できます。

さらに、全巻セットを購入することで、キャラクターたちの成長や複雑な伏線がしっかりと繋がり、物語全体のテーマやメッセージがより鮮明に感じられるでしょう。初期の段階で提示された伏線や設定が、終盤で見事に回収される構成は、ジョジョシリーズならではの醍醐味です。全巻セットを手元に置くことで、再読する際もスムーズに物語の全体像を把握することができます。

また、物語に登場する様々な「スタンド能力」や「回転」の設定、歴史背景など、細かいディテールを確認しながら読み進めることができるのも、全巻セットならではの楽しみです。荒木飛呂彦先生の独特な絵柄や、巻ごとに変わるキャラクターの成長やデザインの変化を一貫して楽しむことができるのも、ファンには嬉しいポイントです。

最後に、全巻セットは一度の購入で揃える安心感があり、個別に巻を探す手間が省ける点もメリットです。『スティールボールラン』の魅力を余すことなく堪能するためにも、全巻セットの購入を強くおすすめします。