漫画「消せない「私」～炎上しつづけるデジタルタトゥー～」は、10年前、普通の女子高生だった灰原硝子は、美容系動画クリエイターの徳道仁との出会いがきっかけで、メイクに関するブログで知られる存在になります。自宅住所も特定され放火にも遭い、家も家族もすべて失った硝子は、自分を陥れた人間たちへの復讐を誓う。ドラマ化もしており「消せない「私」―復讐の連鎖―」というタイトルで放映されました。本記事ではネタバレ感想やあらすじを紹介したいと思います。まだ本作を読んだことがない人は気をつけて下さい。
【消せない「私」】あらすじ
「消せない「私」 ～炎上しつづけるデジタルタトゥー～」好評配信中📽️
続話は隔週更新予定！ネットでの炎上、自宅の放火…人生を奪った奴らを絶対に許さない――。
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ネットに一生残りつづける「デジタル・タトゥー」を持つ灰原硝子。次々と加害者たちを社会的に抹殺し、復讐を果たす。ある日、硝子は氷室に人気のない工場へつれてかれた。そこには目隠しされ拘束されている男がわめいている。男は硝子の両親が焼死した火災の犯人・綿貫だった。「はいどうぞ、硝子さん。復讐したいんでしょ？」といい、氷室は硝子に拳銃を委ねるが…!?
【消せない「私」】作品情報
消せない「私」～炎上しつづけるデジタルタトゥー～
著者
黒田しのぶ
カテゴリ
女性マンガ
出版社
ぶんか社
レーベル
ダークネスな女たち
【消せない「私」】完結まで
消せない「私」ネタバレ1巻
灰原硝子は容姿に優れながらも平凡な女子高生でした。ある日、美容系動画配信者の徳道仁との偶然の出会いが、硝子にメイク系の女子高生のブロガーとしての活動を始めることにしました。
その優れた容姿により、硝子は徐々にネット上で注目を集め、人気者のインフルエンサーになっていきました。しかし、この成功を妬む者、海崎藍里の策略に巻き込まれ、硝子の人生は一変しました。嫉妬心に駆られた藍里は硝子を男たちに襲わせ、その様子をネットで晒してしまうのであった。
硝子は勇気を振り絞り、動画の内容を両親に相談しました。両親は彼女を励まし、硝子は藍里や大桃の行為を告発する覚悟をしました。ところが、その直後、硝子の動画が炎上し、特定の視聴者が彼女の住所を突き止め、放火。その結果、硝子の両親は命を落とし、彼女は唯一の支えである家族を喪失しました。
以降、硝子は祖母の家に身を寄せつつ、精神的な苦痛から引きこもりの生活に入りました。しかし、かつてのいじめっ子たちが成人式を迎えたことを知り、硝子は彼らに対する復讐を決意します。
最初の標的である藍里に接近し、正体を偽りながら女王様気質の彼女を取り込み、制裁を加えると誓った硝子。ところが、藍里会社社長と結婚することを知ることとなりました。
自分を不幸にした元凶である藍里は幸せで自分だけが不幸にあってしまう現状に復讐心を抱く。
消せない「私」ネタバレ2巻
藍里は時代の注目を浴びる存在となり、その名は社会的に高く評価された人物と結婚することに成功した。彼女は結婚式において、その特別な瞬間に相応しいお祝いのVTRを制作する任務を担うこととなった。しかし、この課題に取り組む中で、硝子は復讐の機会を巧妙に組み込み、藍里の浮気中に結婚相手に対する陰口を含む内容にVTRを差し替えた。
その結果、彼女は卑劣な行動によって彼女を恥辱に晒すだけでなく、結婚式から逃げ出す最中に藍里が大怪我を負う瞬間まで見届けることとなった。この光景に触れた硝子は、ひそかに満足げな微笑みを浮かべることとなった。
復讐の成功とそれに伴う達成感は短命であり、硝子は次第に変わる世間の話題に対する達観から離れ、やるせなさを抱くようになっていった。
ある日、彼女は偶然にも訪れたバーで、自身が女子高生ブロガーとして躍進する原動力となった徳道仁と再会する。徳道仁は以前の動画配信者としての成功から転身し、実業家としての成功を手に入れていた。
そして、次なる標的として大桃武を選ぶ硝子は、徳道仁に協力を仰ぎ、新たな復讐計画を進行させることを決意する。硝子は再び復讐の舞台に身を投じ、従来以上の理論的な手法と徳道仁の協力を得て、新たな展開に向けて着実に進展していくのであった。
消せない「私」ネタバレ3巻
硝子は大桃への復讐を計画する中で、大桃が藍里の側近であるみちると再び接触している事実を検知しました。この情報を得た硝子は、次なる標的をみちるに定めます。みちるは以前、藍里と共謀して硝子を追い詰め、その悪事を広める一翼を担った人物でした。
硝子は復讐の手段として、徳道仁が経営する人気ホストクラブのトップホスト・ソラに協力を仰ぎ、みちるをホスト狂いに仕向ける戦略を立てます。この計画では、硝子はボディスーツを身にまとい、別人のような変装でみちると対決するような状況を演出します。この巧妙な手法により、みちるの闘志が刺激され、その心を捉えることに成功します。
硝子の計画により、みちるはホストにのめり込み、有り金をつぎ込み、更には多額の借金に苦しむこととなり、最終的には夜の店で働く運命に追い込まれます。
こうして硝子は、復讐を成功させる一方で、彼女の友人であり元刑事のより子は、大桃の自から命をたつと硝子が名乗っていた鬼平知恵という名前に何らかの関連性を感じ取るに至ります。
消せない「私」ネタバレ4巻
復讐計画が終盤に差し掛かり、硝子は両親を死に至らしめた放火の犯人を特定することに焦点を合わせました。犯人として浮上したのは、迷惑系動画配信者の綿貫健という人物でした。
硝子は徳道仁とホスト・ソラと協力して、綿貫に接近しようと試みます。綿貫はプライベートでも非常識な行動で周囲を不快にさせる男であり、仁の許可なしにツーショット写真を撮影するなど振る舞いが問題視されています。
一方で、硝子は仁が内心で苛立つ状況に心配を抱きますが、「仁さんの交渉は得意っすよ」とソラが伝えた言葉を信じることにします。
その一方で、粗暴な印象を受ける綿貫は、仁の真意を理解できず不安に陥っていました。しかし、硝子が綿貫が自分のファンであることを知ると、綿貫は友好的に振る舞うようになりました。
綿貫の態度を見て、硝子は放火の犯人が彼である確信を得ます。そして、どんな手段を使ってでも証拠を見つけ出す決意を固めたのでした。
消せない「私」ネタバレ5巻
綿貫を監視する責任を負った支店の店長である仁は、まさかの出来事に見舞われました。ソラがみちるに襲われ、その結果、命を落としてしまったのです。この悲劇を契機に、仁は硝子に対し「もうお前の手伝いはできない」と告げました。
硝子はこの悲劇に心を痛めつつも、ソラへの謝罪と同時に、綿貫への復讐を達成できなかった自分の弱さを痛感しています。しかし、「今度こそ地獄より恐ろしい目に合わせてやる」という強い意志を胸に秘めるのでした。その一方で、綿貫が関与するクラブに、黒服の「氷室カイ」と名乗る人物が登場します。カイは硝子の復讐計画を見抜き、VIPルームをヤクザの取引に巧妙に利用する提案を持ち込んできました。
仁に頼ることが難しくなった現状で、硝子は背水の陣であることを自覚し、カイに協力する決断を下します。そして、しばらく後、カイに連れ去られた硝子は、身動きが取れなくなった綿貫に向かって銃を撃つように命じられ、過酷な状況に直面します。
消せない「私」ネタバレ6巻
引き金を引けば綿貫を絶命させることができるにもかかわらず、何も手が打てなかった硝子。結局、綿貫は目前で命を奪われ、激昂した硝子は感情の制御を喪失し、カイに八つ当たりしてしまいます。
この状況で、カイから復讐に生涯を捧げる人物として初めて認識された硝子。そして、今回の綿貫の殺害は硝子の手助けをしたかったからだと話すカイに対して、「これってもしかして恋なのかな？」と天真爛漫に微笑まれることとなりました。
綿貫が姿を消し、仁のサポートも得られなくなった硝子は、最終的な復讐を果たすべく仁の店を離れる決意を固めます。
一方で、後輩との食事の席で綿貫の存在を知ったより子は、藍里と大桃、みちるの事件に硝子がかかわっている可能性を考慮し始めました。
新たな標的である伊豆は、市役所で働きながら違法アップロードした盗撮動画で生計を立てていた。ある日、「琴音」と名乗る謎めいた存在と硝子が交わるのでした。
消せない「私」ネタバレ7巻
硝子とカイは伊豆の犯罪を阻止するために様々な啓発活動に励みましたが、より子との再会がきっかけで、硝子は「時間がない」という事実を痛感しました。
この状況の中で、より子は硝子を阻止するために、伊豆に彼女がなりすましていた“琴音”の正体を明かしてしまいます。琴音が実は硝子であることを知った伊豆は、硝子をデートに誘い、帰りの車内で彼女に襲いかかります。
硝子は致命傷を負いながらも、最後の力を振り絞ってスマートフォンに保存されていた自身の動画を配信してしまいます。その後、硝子とカイは短い旅に出かけ、「どこか遠くに逃げよう」というカイの懇願に直面します。
しかし硝子は首を横に振り、自身の最期の意志をカイに伝えます。カイは硝子の最後の希望を叶えるために、全てを自供して刑務所に身を置く覚悟を決めます。
硝子が最期に望んだのは「人々の記憶に永遠に残ること」でした。彼女は“殺人鬼 灰原硝子”の物語が誰かを思いとどまらせるきっかけとなれば良いとの願いを抱きつつ、今日も彼女は雑踏で微笑んでいた。
【消せない「私」】ネタバレ感想
現実的で非常にリアルのデジタルタトゥー
不本意な被害に巻き込まれ、そして自身の恥ずかしい出来事が将来へと続く他者の目に晒されることへの恐れが、この物語で非常にリアルに描かれていて、その描写に触れると身震いするような気持ちになりました。
特に女性の立場から見ると、この物語はフィクションだけの世界ではなく、実際に起こりうる出来事を示唆しています。現実と重ね合わせた際に、このような不安や恐怖が存在することは重要で、それを防ぐためには、若いうちからの教育や対策が不可欠だと感じます。
こうした問題についての啓発と対処法に対する理解を深めることが、今後の社会で大切な役割を果たすでしょう。
警察はデジタルタトゥーの対処は難しい？
友人である警察官の行動には驚かされます。彼が復讐の対象を告発することの無意味さを理解しているはずなのに、それでも予想通りの結末に至ったことにショックを受けました。
その男性が主人公に報復することは明らかでありながら、ただ告発するだけで監視や対策を講じないのは、理解できません。彼は警察官として「主人公みたいな子を増やさないために」という立場を掲げつつ、最悪の事態を引き起こしています。
主人公を追い詰めることで何を達成しようとしているのか、その意図が理解できません。このような描写からも、警察がネット上の被害に対処する際の脆弱さがよく分かります。
【消せない「私」】ネットの感想
『消せない私 ―復讐の連鎖―』
デジタルタトゥーに掛けた題名か。
SNS虐め系の話。
怖し！！
1話ラストのシーンは『ミスミソウ』を彷彿とさせるし。2話の予告もヒェーでした。
でも見る！— Dahlia-ダリア (@yuumi_08_) January 9, 2024
まじで胸糞だったけどそれを全部覆すぎゃふんくれ #消せない私
— ねこぜいぬ@ (@ADOtpqnDkDHTiQ4) January 9, 2024
いっっっやあまりにも胸糞すぎて途中で止めようかと思ったくらい、子が子なら親も親すぎる。あんな泣きながら嫌がってる動画見て援交JKとか言うか？？？？？ #消せない私
— せせりこ (@seseriko_21) January 9, 2024
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