「チェンソーマン」第2部、正直いってつまらない……そう感じてしまった読者も少なくないのではないでしょうか。第1部で見せつけられた、ぶっ飛んだ展開と魅力的すぎるキャラたちの嵐。
その勢いを期待して2部を読み進めたはずが、「あれ?これ何の話?」「誰に感情移入すればいいの?」と戸惑ってしまう場面の連続――。かつてのデンジのような暴走や、パワーやレゼといったカリスマ的キャラの登場もなく、物語は淡々と進み、主人公もどこか影が薄い。
今回の記事では、そんな「チェンソーマン」第2部が“オワコン”とまで言われてしまう理由を、ネタバレを交えながら徹底的に掘り下げていきます。物語の核心が見えないもどかしさ、人気キャラの不在、そしてテンションの落差――そのすべてを語ります。
【チェンソーマン2部】あらすじ
蘇る災厄…「戦争の悪魔」の猛威⚡️
\\『チェンソーマン』JC第20巻は本日発売‼️///
さあおかえり
戦車 銃
\
チェンソーマンに勝つため
眷属を両腕に宿したヨルしかし
突如現れた「老いの悪魔」に
デンジ共々閉鎖空間へ飛ばされ…!?このカバーが目印です🌟是非手にとっていただけたら‼️ pic.twitter.com/iAGaWzJCGP
— 林士平(りんしへい) (@SHIHEILIN) April 4, 2025
悪魔のポチタと共にデビルハンターとして借金取りにこき使われる超貧乏な少年・デンジ。ド底辺の日々は、残忍な裏切りで一変する!! 悪魔をその身に宿し、悪魔を狩る、新時代ダークヒーローアクション、開幕!
【チェンソーマン2部】作品情報
チェンソーマン2部
著者
藤本タツキ
カテゴリ
少年マンガ
出版社
集英社
レーベル
週刊少年ジャンプ
掲載誌
少年ジャンプ+
【チェンソーマン2部】オワコンでつまらない理由
「チェンソーマン」第2部が“オワコン”と呼ばれるようになった理由について、見出しをつけて詳しく解説します。これは決して作品の価値を否定するものではありませんが、ファンや読者の一部が感じている違和感や落胆の背景を探るものです。
単行本の売上が明確に減少した
「チェンソーマン」第1部が週刊少年ジャンプで連載されていた頃、単行本は発売のたびに大きな話題となり、数十万部以上の売上を誇っていました。しかし第2部が『ジャンプ+』に移行してからというもの、単行本の初動売上は明らかに減少傾向にあります。もちろんデジタル読者層の影響や媒体の違いもあるため一概に比較はできませんが、それでも第1部に比べて勢いを失った印象は否めません。
売上の数字が減少するということは、それだけ継続して作品を追っているファンが減っている可能性が高く、これは「オワコン」と言われる一因となっています。
絵のクオリティが落ちた?作画の荒さとアシスタント変更の影響
第1部では藤本タツキ独特の画風と緊張感ある構図が高く評価されていましたが、第2部に入ってから「絵が雑になった」「背景やアクションが手抜きに見える」といった声が増えました。一部ではアシスタントが変わったことが原因だとも言われており、それが作画の完成度に影響を与えている可能性も否定できません。
特にアクションシーンや感情の爆発的表現において、第1部のようなダイナミズムや没入感が薄れ、作品に対する熱量が読者側にも伝わりにくくなっている印象を受けます。
目的が見えない物語展開
第1部では「普通の生活がしたい」というデンジのシンプルで切実な願いを軸に、物語が勢いよく進んでいきました。しかし第2部では、主人公がアサという新キャラに変わり、物語の目的が曖昧なまま進行しています。
読者としては、「この物語はどこに向かっているのか?」「なぜこの展開が必要なのか?」という疑問が募り、感情移入しづらいまま物語だけが進んでいる印象を受けます。物語に明確な“ゴール”や“欲望”が見えにくいことで、読者のモチベーションが続かなくなっているのです。
デンジのキャラ変化と存在感の希薄化
第2部でもデンジは登場していますが、その性格や描かれ方には大きな変化があります。かつての破天荒で自己中心的ながらも純粋な衝動を持ったデンジは、今や自分の存在価値や生活に悩み、うじうじと悩む描写が続いています。
もちろんキャラクターが成長することや内面が深く描かれることは悪いことではありません。しかし「チェンソーマン」という作品の魅力のひとつは、その“爆発力”や“勢い”であり、今の内向的で思い悩むデンジは、作品のトーンにそぐわないという違和感を抱く読者も少なくありません。
人気キャラが登場しないことによる離脱
第1部ではパワー、アキ、レゼなど魅力的かつカリスマ性のあるキャラクターが次々と登場し、物語に緊張感と彩りを加えていました。しかし第2部ではこれらのキャラクターが登場せず、新たな登場人物たちに物語が移行しています。
新キャラにも魅力はあるものの、やはりファンにとっては「推しがいない」「物語の軸になる関係性が希薄」という感覚が拭えず、継続的な熱狂にはつながりにくいのです。
特にパワーのような存在感のあるキャラが不在であることは、作品全体のテンションを下げる要因になっていると言えるでしょう。
総評:才能ある作家の“実験”に読者がついていけていない
藤本タツキという作家は非常に創造性が高く、ジャンルの常識を壊すことに躊躇のない表現者です。第2部も、そういった意味では彼の実験的な構造やテーマ性を含んでいると思われます。しかしその斬新さが、必ずしもすべての読者に刺さるわけではありません。
第1部で築いたエンタメ性やキャラクター人気が第2部では希薄になり、メッセージ性や物語構造に重きを置いた結果、カジュアルな読者は離脱し、熱狂が冷めたように見えるのが実情です。
『チェンソーマン』第2部が「オワコン」と言われてしまう背景には、売上、絵柄、物語構造、キャラ性など、複数の要因が絡み合っています。決して作品の質が低いわけではないものの、第1部で得た期待値の高さが、第2部では逆にハードルとなってしまっていることが、最大の原因かもしれません。
【チェンソーマン2部】おすすめ読者
『チェンソーマン』第2部は、第1部ほどの勢いがない、テンションが下がった、人気キャラが出てこないなどの理由から「オワコン」と評されることもありますが、それでもこの作品を楽しめる層、つまり「おすすめ読者」は確実に存在します。以下に、第2部をとくに楽しめる読者層を深く掘り下げて紹介します。
キャラよりもテーマやメッセージに惹かれる読者
第2部は、エンタメよりもテーマ性や構造の妙に重点が置かれているため、キャラクターの活躍やカッコよさを求める読者よりも、「物語の裏にある思想」や「社会への問いかけ」に関心を持つ読者に適しています。たとえば、戦争の恐怖や平和の虚しさ、存在価値への迷い、若者特有の疎外感などを深く読み解きたい人にとっては、第2部の方がむしろ読みごたえがあるでしょう。
藤本タツキ作品が好きな読者の中でも、エモーショナルな瞬間よりも「違和感の演出」や「常識を裏切る構成」に惹かれるタイプは、第2部を高く評価しています。
現代の若者心理や“リアルな苦しみ”に共感できる読者
第2部の新主人公アサは、孤独や疎外感、自己肯定感の低さといった、現代の若者が抱える心の闇を色濃く映し出したキャラクターです。彼女の言動や迷い、周囲との距離感などは、10代・20代の読者にとって非常に“わかる”部分が多く、「自分みたいだ」と共感しながら読めるという声もあります。
アクションやテンポよりも、内面的な葛藤や成長物語を重視する読者には、第2部のアサの物語は刺さるものがあるでしょう。とくに思春期から青年期にかけての揺れる心理描写に魅力を感じる人にはおすすめです。
藤本タツキという作家の進化・変化を見届けたい読者
第1部を読み終えた読者の中には、藤本タツキという作家そのものに魅了され、彼の作品を「作者の表現活動」として追っているファンも少なくありません。そういった読者にとって第2部は、「より抽象的に」「より文学的に」変化していく藤本作品の進化を感じ取れる作品であり、見逃せない挑戦でもあります。
『ルックバック』や『さよなら絵梨』など、感情と構造を組み合わせた短編を高く評価した読者には、第2部の詩的で不安定な語り口や構造がしっくりくる可能性が高いです。
ジャンプらしさより“ジャンプらしくなさ”を求める読者
『週刊少年ジャンプ』に慣れた読者の中には、「友情・努力・勝利」という王道展開に飽きてしまっている層も存在します。そういった読者は、先の読めない展開や感情がすれ違う不安定なキャラクター関係、期待を裏切る結末に面白さを見出します。
第2部の『チェンソーマン』は、まさにそうした“ジャンプらしくなさ”を前面に押し出した構成で、従来のバトル漫画に飽きている読者にとっては新鮮な読書体験となるでしょう。
まとめ
第2部の『チェンソーマン』は、第1部と比べてエンタメ性やカリスマ的キャラクターが控えめになった分、より“深読み”や“分析”を求められる作風になっています。そのため、以下のような読者に特におすすめです。
「内面描写や社会性を重視する人」
「現代のリアルな苦しみに寄り添える人」
「作家の表現を長期的に追いかけたい人」
「予定調和を嫌い、裏切りや違和感を楽しめる人」
つまり、チェンソーマン第2部は“誰にでも刺さる作品”ではなくなったかもしれませんが、そのぶん“特定の感性を持った読者”には深く突き刺さる唯一無二の作品になっているのです。
【チェンソーマン2部】ネットの声

1部のみの評価だと星4ですが、2部の序盤以外は微妙です。藤本タツキらしいと言えばそうなのですが、らしらが全開しすぎて好みが分かれる様な気がします。個人的にはつまらないです。

バカみたいな一言で空気をぶっ壊すようなセリフや、あまりに突拍子もない展開で笑わせたり驚かせたりする瞬間が少なくなっています。

チェンソーマン第2部は、第1部と比べて意味がわからないし何を伝えたいのか読み取りづらい
【チェンソーマン2部】最終話や結末話は
漫画「チェンソーマン2部」はまだ完結しておりません。
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