ジャンプ+で新連載が開始しされた「多重人格彼女」。原作ホメコロ助先生、作画ファン子先生による青春ラブコメ。インディーズ連載として連載争奪ランキングに選ばれた作品
そんなインディーズ漫画が「病気の配慮が足りない」「つまらない」という批判的な意見が目立っていました。
なぜそう思う読者がいたのでしょうか?コメントを参考にしながら理由を紐解いていきたいと思います。
今回の記事はネタバレが含まれているので、まだ読んでいないという方は気を付けてください。
多重人格彼女あらすじ
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みんなありがとうございます( ˃ ⌑ ˂ഃ )✨— ファン子🌸イラストレーター漫画家 (@funko_illust) October 8, 2022
子供の頃から一目惚れを信じていない成田恋だが、可憐な雰囲気をした女子高生ツバサに一目惚れし思わず告白までしてしまう。
まずは友達から始めることになったが彼女から告げられたのは“多重人格者”であること。彼女の中に人格が6人存在することを知った成田恋。
それでも一目惚れした彼女がどんな人格になっても受け入れる挑戦をすることを決意。
別人格になった彼女を攻略しながら徐々に距離を縮めていったのだが、突如現れた暴力的な人格に大苦戦。成田恋の運命はどうなってしまうのか。
上記があらすじになっています。
多重人格彼女1話が面白い3つの理由
私が読んでみて多重人格彼女が面白く魅力的だった部分を3つ紹介したいと思います。
恋の攻略方法とライバル
恋愛経験が少ない者通しどうやって、多重人格の彼女を攻略していくかが本作の見どころ。
6人の人格が存在する彼女だが、1話で明かされた中でとくに印象が濃かったのは、攻撃性のある人格である。攻略の仕方に注目していきたいと思わされました。冒頭に現れた恋愛経験豊富そうなヤンキーが今後恋のライバルとして現れる伏線もあったので、どのように物語に絡んでくるかが楽しみです。
ヤンキーと隠キャの対立はあるのか?もしあるとするならば消化の仕方が気になります。
美麗な画力でヒロインをうまく表現
インディーズにも関わらず美麗な作画に驚愕しました。本作をサムネイルでクリックしたという方もいたことでしょう。
主人公とヒロインの出会いシーンは、初めての一目惚れをページいっぱいに迫力ある構図で美しく描かれています。
また多重人格を表現するにあたり、多種多様な表情やポーズで人格を描けれなければ読者には伝わらない。1話という限られたコマ数の中で、うまく凝縮しながら絵に落とし込んでいます。6人の人格を今後どのように描いてくれるか。
多重人格という病への理解
多重人格で悩まれヒロインのように友達がいない、孤立している、生きにくさを感じている人もいるでしょう。
本作では多重人格を受け入れ奮闘する物語。本作によって勇気をもらえる人もいるかもしれません。
今後多重人格がどのような病気でどんな葛藤があるかもっと深掘りしてもらえれば、理解者が増える可能性もあります。
病気に対する偏見や誤解、正しい接し方が本作から学べるようになればいいかと思います。
多重人格彼女がつまらないと言われている理由
そんな多重彼女では「つまらい」というコメントもありました。
一体どのような意見が多かったのでしょうか?読者の意見や私がみて残念だった違和感があった点を紹介したいと思います。
キャラ設定の作り込みのあまさ
ページ数が少ないせいか、キャラ設定の作り込みがあまく感情移入しにくい点が目立ちました。
今まで一目惚れもしたことがない、恋愛経験もしていない主人公が、振り向き様に出会った初対面の女子に対して、手を取って引き留め「付き合ってください」と突然の告白はリアリティーにかけてしまい、ご都合主義になっているのではと困惑する読者も。
もし初対面の男性にいきなりこんなことをされた女性からしたら、かなりの信頼関係がない限り、悲鳴だったり嫌な顔をしてしまうのが一般的ではないでしょうか?
キャラクターデザイン力
作者の父親のイメージ像なのか、学生の主人公と父親が同じくらいの年齢に見えてしまいます。たしかに最近の父親は若く見える人は多いですが、どうしても違和感が残ってしまうほど。読者の中にも気になった方がいました。
また美男子と美女しかでてこないので、個性的で癖のあるキャラデザがあってもいいかと。
病気への理解度
とくに一番多かったのは多重人格への理解度に対する意見。
病気を一つのテーマとしてエンタメ作品に取り入れヒットしてるものは多々あります。しかし扱うにはそれなりの知識が必要。
気軽なラブコメ作品にポップな感じで取り込んでしまうと、炎上する恐れがあってもおかしくないでしょう。作中で多重人格の説明がもう少し詳しくあっても良かったと思います。
多重人格のことを調べてみると以下のようにも解説されていました。
解離性同一症とは、かつて多重人格障害と呼ばれた神経症で、子ども時代に適応能力を遥かに超えた激しい苦痛や体験(児童虐待の場合が多い)による心的外傷(トラウマ)などによって一人の人間の中に全く別の人格(自我同一性)が複数存在するようになることをさします。
こちらの記事をみると現在は多重人格とはあまり表記されないようにも見えます。過去へのトラウマが原因でなってしまうことが多く、題材にするには繊細な配慮が必要。
まとめ
インディーズからジャンプ+に新連載が決まった「多重人格彼女」。
画力は高く、一目惚れなどしたことがなかった主人公が、多重人格のヒロインをどうやって理解していくかという部分は気になりますが、病気への理解度や扱い方を間違ってしまうと大炎上してしまう恐れがあるということ。
まだ1話ですし、新人の作家さんなので今後の成長に期待。
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