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浦野ウララ「冥土ビル」が鬱展開で面白い!廃チューバーの末路!ネタバレ感想レビュー!

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浦野ウララ先生の読切漫画「冥土ビル」がジャンプ+にて公開された。

新人漫画家の読切作品としても評価が高く面白いというコメントが多数よせられていた本作。原作である浦野ウララ先生の読切のインパクトが非常に強く「フィーバータイムはいり」「イカロス病」も高い評価を得ている。

そんな先生の最新作「冥土ビル」のネタバレを含む感想を紹介したいと思います。

「冥土ビル」をまだ読んでいない人は気を付けてお進み下さい。

冥土ビルのあらすじ

主人公は廃墟探索の動画を投稿する“廃チューバー”の青年。

最近動画が伸び悩んでいた彼は、いまだかつて誰も撮影に成功したことがないという「冥土ビル」に潜入する。

意外と普通なビル内に拍子抜けしながらも、青年は管理会社から近づくなと言われた黒い扉の部屋に足を踏み入れる。するとそこにはメイド姿の女性が営むメイド喫茶が。

驚きながらも楽しい時間を過ごした青年だったが、管理会社からは電気もガスも通っていないあのビルに飲食店が存在することはありえないと言われ……。メイドたちに隠された真実が描かれる。

上記が冥土ビルのあらすじである。冥土とメイドの掛け合わせや、廃チューバーという現代を表す要素も作中に取り込まれており、読切作品としては完成度が非常に高かったです。

独特の世界観やインパクトのある展開の作り方がうまく今後注目の漫画家でしょう。

浦野ウララ先生が語る冥土ビルと犯人正体

浦野ウララ先生はnoteで今回の作品について制作秘話語られていました。

映画や漫画そして自分の歩んできた人生からアイディアを取り入れる漫画家さんが多い中、先生は作品を作る上で音楽からインスピレーションを受けることが多いそうで、サブカル系の曲を聞くことがマイブームのようです。音楽を漫画に落とし込むという作業を自然にできる解釈力と発想力を持つ漫画家は珍しいでしょう。

noteに制作秘話を書いて下さったおかげで、読者では判らなかった本作の裏テーマ「旧オタク文化への追悼」も理解することができました。

二次元のコンテンツがもはや「現実に馴染めない人が逃げ込む場所」ではなく「社会の皆の共有財産であり大衆的なモノ」に変化したと言い換えられると思うのです。
これが「旧オタク文化の死」であり、新しい「身体性を伴ったオタク文化の隆盛」と私は考えています。

とくに印象深かったのはこちら。

先生自らがこだわりの制作秘話を書いて頂いたことにより練りこまれた設定と、先生が感じる令和のオタク文化に対する叫びが聞こえてくるように感じます。

また本編ではメイド達を冥土に送った犯人はしっかりと描かれなかったのですが、解説によると犯人の正体はマスターでした。よく見ると髪型や顔のシワが見える部分を確認できますので、推測できた人はいるかもしれません。

冥土ビルを読んで魅力的に感じた読者の感想

冥土ビルを読んだ読者の魅力的だった面白かったという感想を集めてみました。

主に予想を上回る展開や、ホラーだけどポップ感もありすんなり没入できるという点が多かったです。

予想を上回る展開

1ページ目見た時には2人の姉妹がタイトルにある冥土ビルに行って何かと戦うのかなと考えていたのだが、そうではなく悲しい過去を持ったまま死んでしまったその2人の姉妹が取り憑いたビルの名前が冥土ビルであって予想を上回る展開で読んでいて物語に引き込まれそうで楽しかったです。

また、廃墟探索YouTuberのキャラ設定もいいなと感じました。

ホラーだけど愛くるしい

ホラー中心のストーリーですが、ただのホラーではなくハートウォーミングの要素もあって読みやすかったです。

ラストがただ成仏して主人公が廃チューバーとして成功して終わる、という普通のハッピーエンドではないところが面白かったです。

内容が深く重い部分があるだけに、明るい終わり方で笑えたのが良かったです。まだ続編も作れそうな終わり方ではあるけれど、作品として綺麗に終わっていてとても好きでした。

キャラクターのインパクト

メイドのデザインが印象深く、目が特徴的でした。

浦野ウララ先生の描くキャラだとすぐ認識することができます。構図も独特のセンスがあり、印象的な目に吸い込まれるように視線がいってしまいます。廃墟だけどポップな作品?と思いきやいきなり見せるホラー描写もページをめくるとゾクッとする感覚が背筋を襲いました。

廃墟にいる地縛霊のメイドが提供する料理のグロさがたまらなくいい。ダーク系の作品が好きな人にはおすすめです。

冥土ビルを読んで残念だと感じた読者の感想

逆に残念だったと思う感想はこちら。

ホラーが苦手な人や、矛盾点をつく感想が多かったです。

グロテスクすぎる

普段ホラーやグロテスクなものは読めるのですが、虫が出てくるのが苦手だったので、主人公が映像で見返したら実際は虫を食べさせられていたというシーンは読んでいて若干吐き気を覚えました。

主人公と同じ気持ちになれたのでそれはそれで良かったのかもしれません。リアルな描写だからこその気持ち悪さは感じられましたが、私には合いませんでした。

殺害の手法に違和感

姉妹を殺した強盗が窓から入っているがどうやってあんなに高いビルの窓から入ってきたのかと疑問を覚える部分があるという点が少し残念であると感じた部分です。廃墟ビルだとしても建物の構造上登るのは現実的に困難。ビルにもかかわらず窓から侵入という超人技に違和感。

また廃墟が好きだからと言ってネズミの死骸にむしゃぶりつくシーンはなんでと思ってしまいました。

冥土ビルに向かわせた人間とは

廃チューバーとして生計を立てる主人公に冥土ビルを推奨する場面がありましたが、そこの伏線回収がありませんでした。

結局誰が呪縛霊のいる冥土ビルに案内したのか疑問が残りました。主人公は再生数のためだけではなく、廃墟に対するこだわりもしっかりあり撮影許可をしっかりととったり、生計を立てているため全国の廃墟は網羅しているはず。廃墟好きの界隈では有名なスポットだったら、主人公が知らないわけがありません。

まとめ

冥土ビルは旧オタク文化への追悼として描かれた浦野ウララ先生の読切。

ホラーだけどハートフル。冥土ビルにメイド。インパクトのある展開が魅力。ですがグロテスクな表現が苦手な人には合わない作品かもしれません。

ジャンプ+の読切として連載された冥土ビル。原作者である浦野ウララ先生の連載を望む声も多数見かけました。

新人漫画家の中でも個性や世界観が独特なので今後も期待です。

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