【魔物の国】打ち切り?つまらない!ネタバレ感想!8人の魔物を追うダークファンタジー巨編!

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「母の遺体を奪い返す旅」というショッキングな設定に惹かれ、読み始めたダークファンタジー『魔物の国』。8人の魔物を追う壮大な物語――かと思いきや、蓋を開けてみれば、あれ?という場面の連続。序盤こそ重厚なテーマに期待が高まったものの、読み進めるほどに違和感や疑問が増していき、「あれ、これ…打ち切りコースなのでは?」という予感がぬぐえなくなっていきます。

今回はそんな『魔物の国』について、全体の印象や気になる点、SNSやウェブリでの評価、そして「つまらない」と感じてしまった理由まで、ネタバレ込みでじっくり語っていきます。期待していた読者ほど落胆が大きかったであろう本作を、いま一度冷静に振り返ってみましょう。

【魔物の国】あらすじ

8人の魔物を追うダークファンタジー巨編! 主人公・ラビの住む城が「狼の魔物」・アルフルによる襲撃を受け、ラビの母親の「遺体」が持ち去られてしまう。ラビは「遺体」を奪還すべく「8人の魔物」を捜す旅に出る。魔物が蠢く世界で、魂の温かみを知る―― 「母をたずねる」ダークファンタジー巨編、堂々開幕!

【魔物の国】作品情報

タイトル
魔物の国

著者
みつたに

カテゴリ
少年マンガ

出版社
小学館

レーベル
少年サンデー

掲載誌
少年サンデー

【魔物の国】つまらないネタバレ感想

期待を裏切る導入の弱さ

物語は「母親の遺体を奪還するために8人の魔物を追う旅へ出る」という非常にインパクトのあるダークファンタジー的な導入で幕を開ける。その世界観は一見して『母をたずねて三千里』のような感情の軸を持ちつつも、『ベルセルク』的な残酷さを織り込んだ構成を予感させる。しかし、実際のところ、その期待感は開始数ページで潰える。最大の要因は絵の力不足だ。基本的なデッサンができておらず、キャラクターも背景も生きていない。生物の動き、物の存在感に説得力がなく、読者の没入を許さない。

矛盾だらけのストーリー展開

さらに物語を追っていくと、シーンや人物の行動に一貫性がなく、物語の論理構造が崩壊していく。なぜここでこのキャラがこう動くのか、なぜこの選択肢になるのか、といった基本的な説明がされず、読者はただページをめくって情報を追うだけになる。「あれは何だったんだ?」という伏線のような描写が説明もなく放置されることが多く、それが回収されることもない。練られた構成というより、作者が場当たり的に描いているような印象を受ける。

絵と物語の不一致がもたらす読みにくさ

ストーリーへの期待が薄れると、頼みの綱は作画による補強になるが、残念ながらその画力も支えにはならない。例えばキャラクターが持っている物が何か分からないまま話が進み、「ああ、あれはこういう物だったのか」と後で理解する場面が多く、読んでいて混乱する。これは読者に不必要なストレスを与えるだけでなく、物語の印象を曇らせる大きな要因だ。時折「良いコマ」は確かに存在するが、それはあくまで断片であり、作品全体を支える力にはなっていない。

独自性の欠如と既視感の強さ

物語の展開やキャラ造形に関しても、どこかで見たような印象が強く、新鮮味がない。「夏目友人帳」のような妖と人の触れ合いを描きたかったのだろうし、「ノケモノたちの夜」のような影のあるバディものを志したように見えるが、それぞれの作品の持つ「芯」の部分に届いていない。模倣の域を出ないストーリーには説得力もなく、キャラの感情も空回りしてしまっている。

年齢を押し出す宣伝への違和感

また、作品外の要素にも違和感を覚える点がある。それは作者が20歳であることを強調したPR展開だ。若いこと自体は悪くない。ジャンプや他誌では10代で素晴らしい完成度の作品を描く作家も多い。ただ、あまりに年齢を押し出すと「若いから未熟でも仕方ない」という免罪符のように見えてしまう。それを武器にするなら、それなりの実力が必要だ。結果的に、「年齢しかアピールできるところがないのか?」という冷めた視線を向けられてしまう。

編集者の不在を疑わせる作りの粗さ

作品全体のまとまりの無さを見ていると、編集者の介入がほとんど感じられないのも大きな問題だ。Web連載にありがちな「編集がつかず、作者一人で作っているのでは?」という不安がよぎる。もし編集者がいたなら、物語の構成、キャラの動き、矛盾の修正など最低限の調整がなされていたはずで、それが行われていないというのは、制作体制にも問題があると感じざるを得ない。

総評:雰囲気だけで終わる、惜しい作品

世界観には可能性を感じたし、「母の遺体を取り戻す旅」というテーマも珍しくはある。だが、魅力的に見える設定も、それを支える作画と物語構成、キャラクターの造形力がなければ機能しない。最初は「もしかしたら化けるかも」と思って読み進めても、結局は「魅力がありそうだったけど、なかった作品」として終わってしまったのが非常に残念だった。

【魔物の国】おすすめ読者

設定だけでも楽しめる人

物語の出発点である「母親の遺体を取り戻すために魔物を追う旅」という設定自体は、独特で興味を引く要素がある。したがって、世界観やプロットのアイディア段階で「面白そう」と思える人や、細部よりもまず雰囲気を楽しみたい人には向いている可能性がある。たとえば、完璧な整合性や高い画力をそこまで求めず、ファンタジー的な雰囲気や「不完全な作品」も成長の過程として温かく見守れるタイプの読者には向くだろう。

若手作家の初期作品に興味がある人

作者が20歳ということで、まだ成長段階にある若手作家の「最初の作品」を見てみたい、あるいは今後どんなふうに変わっていくのかを長期的に追いかけたいという人には一種の資料的価値があるかもしれない。荒削りであっても、そこから芽が出る瞬間を期待して読み続けられる人には、読み方次第で楽しめる部分がある。

商業作品では物足りない「未完成の熱量」を求める人

整いすぎた商業作品よりも、個人制作のような勢いと粗削りな熱意に価値を見出すタイプの読者。完成度ではなく、創作に対する情熱や個人性、迷いや不器用さが滲み出る作品に惹かれる人。Web漫画特有の「作家の素顔が見える感じ」を味わいたい読者には、ある種の生っぽい魅力を感じ取れるかもしれない。

それでも、冷静に見るとこの作品は一般的な読者――たとえば、しっかり構成されたファンタジーを求めている人、美しい作画に惹かれる人、説得力ある物語やキャラクターを重視する読者にはおすすめしにくいのが現実です。あくまで「伸びしろ」に期待できる読者が対象になるでしょう

【魔物の国】ネットの声

幽遊白書の蔵馬のように一粒で2度おいしい設定で普段の黒髪ももっとだしてほしい。むしろ変身後がおもったほど可愛くもかっこよくもないのがつらいです。

どこかで見たような展開・・・大ヒットはないと思う・・・

SNSもPR強めのわりに中身がともなっていない。

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【魔物の国】最終話や結末話は

漫画「魔物の国」はまだ完結しておりません。

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