今年のワンピースをめぐる最大の関心事は、いま展開されているゴッドバレー編とエルバフ回想がどこまで描かれ、本編へいつ戻れるのかという一点に尽きます。
毎週ページをめくりながら、物語の濃度に圧倒される一方で、この速度感で本当に年内に一区切りがつくのかという不安が膨らんでいくのを抑えきれません。休載の気配はあるのか、エルバフ回想はどこが切れ目になるのか、そしてエルバフ編の現代パートへ無事に帰還できるのか──読み進めるほどに疑問が積み重なり、私自身、今まで以上に先の展開が読めなくなっています。
今年のワンピースはどこまで進むのか。その答えを探るように、私はいまの心境を整理しながら、ページの余白に残された「気配」を拾い集めているところです。
【ワンピース】今年終わる?“肩すかし感”と物語への違和感
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今週のワンピース最新話を読み終えた時、胸の奥に残ったのは爽快感でも驚愕でもなく、なんとも言えない物足りなさでした。ゴッドバレー編が続き、ロックスの最後が描かれたにもかかわらず、どうにもスッキリしない。期待していた大物感が霧散していくような感覚さえありました。ロックスもガーリングも、あまりに小さく収まってしまった印象が拭えないのです。
そんな感情を抱えながら、改めて今回の章を振り返っていきます。
ロックスの“青い髪”に寄せられる過剰な親子妄想への疑問
ジャンプ表紙で描かれたロックスの髪色。白をベースに青みが入り、確かに目を引く配色でした。しかしその一色を手がかりに「バギーのパパ説」がまた再燃しているらしい。髪色、顔、名前、雰囲気、能力──あらゆる点をつなぎ合わせて親子扱いする熱量はすごいものがありますが、そんなこじつけに本当に意味はあるのかと感じてしまいます。
作品の中で語られるわけでもなく、伏線として積み上げられているわけでもないのなら、親子説にいくら熱を上げても読後に残るのは空虚さだけです。もし親子関係に意味があるなら、それは作中で描かれるべき事柄です。そこが示されない以上、読み手の妄想だけで親子関係を成立させても、物語には一切寄与しないという冷静な事実だけが残ります。
ロックスの最期に漂った“薄さ”と残らなかった余韻
今回最大の焦点はやはりロックスの最期です。ドミリバが解除され、意識を取り戻し、体はボロボロ。最後に心の中でロジャーとガープに礼を述べる場面が描かれましたが、そこにどうしても違和感を覚えました。
この島に来た目的の中心にはティーチたちがいたはずです。彼らを守り、未来に何かを託す思いがあるなら、最後に一言でも触れてほしかった。逃げ切れたのか、危険にさらしてすまなかったのか、あるいは意思を託す言葉でもいい。それが一切なく、洗脳から解放された痛みへの感謝だけが前に出てしまうと、ロックスという男の核がぼんやり霞んでしまうのです。
一度は歴史を揺るがした伝説の海賊。その最後の一コマがここまで淡く終わるとは想像していませんでした。
ガーリングたちの“無理やり与えられた見せ場”と薄れた威厳
さらに今回、読んでいて最も首をかしげたのは、ガーリングたちがロックスにとどめを刺した構図でした。あの2ページ分、物語の必然というよりも、どうにかして彼らに見せ場を与えようという意図だけが先に立っているように見えてしまうのです。
本来ならロックスはロジャーとガープによって倒されたで良かったはず。わざわざガーリングたちが出てきて静止画のようにとどめを刺していく姿は、強者の風格というより、むしろ小物特有の“勝ち誇り感”の方が目立ってしまった印象すらあります。
しかも神の騎士団という設定そのものが、今回の描かれ方でさらに薄っぺらくなってしまったように感じました。登場しては消え、名前だけ残って何かをしたわけでもない。今後の現代編で彼らと戦う展開が来るとしても、ここまで小さく描いてしまって大丈夫なのかと不安にすらなります。
ドミリバ解除の“攻略ヒント”らしきものと、なお残る違和感
ドミリバが解除された理由として、ロジャーとガープの覇気が合わせてロックスの上をいったという説明が一応成立します。しかしそれだけでは“攻略法”として弱すぎる。物語の後半でルフィたちが同じようにこの能力と対峙するのであれば、今回の描写は必ずヒントになるはずです。
最大出力の覇気をぶつけるという設定も、曖昧ながら意図を感じさせます。膨大な覇気を一点に凝縮して叩き込む──そうした力の使い方が今後明かされるのかもしれません。ただ、それでも今回の描写は終始もやっとしており、理屈の曖昧さが目立った回でした。
読み終えた後に残るのは“演出への不信感”
ロックスが伝説的海賊である以上、彼の最期にはもっと重みが欲しかった。ガーリングたちの扱いにしても、神の騎士団とは何なのかという掘り下げがもっと必要だった。キャラクターの強みも弱みも明確に描き切ることで読者に残る印象は大きく変わるはずなのに、今回の1166話はそれが徹底されないまま終わってしまったように感じます。
歴史の大事件であるゴッドバレー。その締めくくりとしては、スケールに対する描写の軽さが際立ってしまい、伝説の格を自ら下げてしまうような回でした。
読者として期待していただけに、その落差が余計に大きく心に残っています。
【ワンピース】今年終わる?このペースで今年本編に戻れるのか?
本編復帰は年内四割以下という現実味のある不安
最新話を読み終えたあと、私の頭を離れなかったのは、今年中に物語がどこまで進むのかという疑問でした。ゴッドバレー編は確かに佳境に見えますが、未解決の問題は山のように残っています。ガーリングの真意も神の騎士団の思想も、ティーチ出生の核となる部分も、イム様の力との因果関係も曖昧なままです。描写される一つひとつの場面が「ここから先がまだある」と語っているようで、短い話数でまとめ切るとはとても思えません。今のペース感を踏まえると、年内に本編へ戻れる確率は半々どころか四割を切る印象さえあります。無理に詰め込んで畳めば、物語の密度が落ち、読者が抱えている不満の根本をさらに増幅させかねないという懸念も拭えません。
回想の続行と休載の可能性がタイムラインをさらに揺らす
気がかりなのは、エルバフ回想そのものの長さが読めない点です。ロックスの退場が描かれても、物語の背骨に関わる核心部分がまだ伏線のまま残されています。この規模の歴史掘り下げを始めた以上、中途で切るとは思えず、いずれ本編につながる重大設定の解像度を上げたうえで進める流れが必要だと感じています。そこに加えて、尾田先生の体調や作画スケジュールを考えると、年内に一度休載を挟む可能性も充分あります。もし一度でも休載が入れば、それだけで本編復帰は来年へずれ込む可能性が一気に高まります。回想を短く畳むか、それとも歴史編を継続して描き切るか、その判断次第で読者の時間感覚は大きく変わってくるのだと痛感します。
本編へ戻れてもクライマックスまで一直線とは思えない複雑さ
ゴッドバレー編が終わった直後、すぐさまエルバフの緊迫感に戻るのか、それとももう一段階歴史パートを挟むのか、その構造すら読めない状況です。もし本編復帰が2026年になった場合、読者のフラストレーションはさらに高まるでしょうが、丁寧に描くための時間と受け止めるしかないのかもしれません。期待と不安が複雑に入り混じりつつも、私はまだ慎重にページをめくり続けるしかないと思わされるのです。
【ワンピース】今年終わる?休載はまだあるのか?
私は今の展開とこれまでの傾向を踏まえて、休載が「ある可能性は高い」と感じています。
今のゴッドバレー編は、空白の歴史や世界の根幹に触れる大規模な情報量を伴っていて、普段の話数以上に描写の密度が濃くなっています。こうした長編の区切り前後には、ここ数年ほぼ確実に作業ペース調整のための休載が一度挟まれてきました。物語の節目を描くタイミングは、どうしても体力と集中力が必要になるため、この流れそのものが不自然ではありません。
さらに、今回のゴッドバレーは作中の歴史軸でも最大級の重大事件です。読者としては一話でも早く読みたいところですが、作者としては構成を調整したいタイミングでもあるはずです。無理なく描き切るために、一区切りで一度休む選択はむしろ自然で、これを避けて強行すると作品全体の密度に影響が出てしまう危険さえあります。
もちろん絶対ではありませんが、これまでのサイクルを見る限り、年内に一度短期休載を挟む確率は半分より高いどころか、私の体感では六〜七割ほどと言ってもいいレベルです。休載がもし一回でも入れば、本編へ戻るタイムラインは間違いなく後ろ倒しになり、年明け復帰の可能性がぐっと強まります。
ただ、その休載が決してマイナスではなく、むしろ物語を丁寧に描くための必要な助走期間になる──そう感じながら、私は次の告知を静かに待っているところです。
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