漫画「変な絵」は一見普通の家族を描いたものに見えるが、実はその背後に恐ろしい真実が隠されていた絵を探究する新感覚ミステリー。特に、3枚の絵を重ねたときに現れる妊婦の姿は、読者の心に凍りつくような恐怖をもたらす。今回は、この不気味な絵とブログに秘められた謎に迫り、その背後に潜む真実を解き明かすネタバレ感想をお届けします。不気味な絵がもたらす恐怖、そして隠されたメッセージとは一体何だったのか?
【変な絵】あらすじ
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あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか? とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!? その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる!
【変な絵】作品情報
変な絵
著者
相羽紀行
著者
雨穴
カテゴリ
青年マンガ
出版社
双葉社
レーベル
漫画アクション
【変な絵】ネタバレ感想
謎解きと不思議な絵
漫画「変な絵」の魅力は、謎解きとサイコホラーが見事に絡み合い、読者を深く引き込む独特の雰囲気にあります。9枚の絵に秘められた謎は、ストーリーの核として巧みに組み込まれ、ただのスリラーではなく、背後に潜む心理的な要素を強く引き出しています。
物語は、大学生の佐々木が後輩から不思議なブログ「七篠レン、心の日記」を教えてもらうところから始まります。このブログは、レンの愛する妻・ユキとの幸せな日々を記録していたはずでしたが、ユキが出産中に命を落としたことで突然更新が途絶え、そこから一気に不穏な空気が漂い始めます。
ユキの5枚の絵
特に魅力的なのは、ブログに掲載されていたユキの5枚の絵です。これらの絵を組み合わせると、ただの美しい絵が恐怖に変わり、妊婦が白装束の女性によって腹を裂かれ、胎児が取り上げられるという衝撃的なシーンが浮かび上がる仕掛けがあること。この手法は、読者がページをめくるたびに緊張感を高め、単なる絵画に秘められた真実が暴かれていく様子が非常に斬新です。
ユキの予感や、彼女の運命が描かれる中で、彼女が命をかけて何を伝えようとしていたのか、レンが隠していた秘密、そして日常に潜んでいた第三者の影などが次第に明るみになり、事件が次々に繋がっていく展開は、読者に手に汗握るスリルを提供します。
物語の中で、現実世界と超自然的な要素が交差し、どこまでが現実でどこからが妄想なのか、境界が曖昧になる感覚もまた、読む者に恐怖と謎を深めさせます。
すべての事件が一つに繋がっていく
絵を通じた謎解きのプロセスが読者自身にも問いかけられているようで、単に物語を追うだけでなく、読者が推理を巡らしながら進める楽しさがある点もこの作品の魅力です。
そして、すべての事件が一つに繋がる瞬間には、サスペンスと恐怖が頂点に達し、その衝撃の結末に驚愕させられることでしょう。このように、絵画とストーリーが巧みに絡み合ったこの作品は、心理的スリルと謎解きの醍醐味を最大限に引き出しており、読者に忘れられない体験を提供してくれます。
【変な絵】おすすめ読者
この漫画のおすすめ読者は、主に以下のような人々です。
ミステリーが好きな人
ミステリーやサイコホラーが好きな読者にとって、この作品は特に魅力的です。9枚の絵やブログに隠された謎を解き明かし、次第に明らかになる背後の恐ろしい真実に興味を引かれる人には、独特な謎解き要素と心理的な緊張感が楽しめるでしょう。
絵の一見平凡な外観に隠された恐怖が徐々に浮かび上がる過程は、サスペンス要素も強く、謎が少しずつ解ける緊張感が好きな人にぴったりです。
繊細な心理的描写が好きな人
心理的な恐怖や不安をテーマにした作品に興味がある読者にも向いています。登場人物たちの心の葛藤や、過去に犯した「罪」と向き合う姿、さらには死の予感が物語全体に漂うことで、単なるホラーではなく、読者の心に重く響くテーマが描かれています。
明確な恐怖ではなく、じわじわと忍び寄る不気味さや不安感を楽しむ人には、この作品が持つ特有の雰囲気が刺さるはずです。
オカルト要素が好きな人
加えて、オカルトや超自然的なテーマに興味がある読者にも、この作品はおすすめです。絵画やブログを通じて伝えられる謎には、オカルト的な要素も含まれており、現実と非現実が曖昧に交錯する点が、超自然的なテーマが好きな人には強く響くでしょう。絵に込められた意味や背後に潜む真実が解明される過程で、超常現象的な不気味さを存分に楽しむことができます。
こうした読者層にとって、この作品は強く引き込まれ、ページをめくるたびに新たな発見や驚きを提供してくれる一冊です。
【変な絵】最終話や結末話は
物語の中心にあるブログ「七篠レン 心の日記」では、表面上は幸せな日々が綴られているかのように見えますが、そこに隠された暗い真実が次第に明らかになる過程が、読者に計り知れない恐怖をもたらします。
特に5つの絵が不気味です。単体ではただの普通の絵のように見えるそれらは、赤ん坊や家族の絵といった一見ほのぼのとしたテーマでありながら、そこに漂う不安の影がすでに漂っています。しかし、恐怖の本質はこれらの絵を重ね合わせたときに発現します。3枚の絵を重ねることで、横たわる妊婦のお腹から老婆が赤ん坊を強引に取り出しているという、想像を絶するショッキングな光景が浮かび上がるのです。
このシーンが生み出す恐怖は単なる視覚的な驚きにとどまりません。ユキが命をかけて描き残した絵が意味するものに気づいたとき、読者は彼女が出産時に自らの死を予感していたという恐ろしい事実に直面します。出産という生命の誕生を祝うべき神聖な瞬間が、死と絡み合った悲劇へと変わり、愛する夫・レンに対する彼女の複雑な感情が深まります。「あなたを許すことができない」とのメッセージに込められた、レンが犯してしまった「罪」とは何か、その答えが完全に明かされないまま物語が進むため、読者は常に不安と疑念を抱きながら物語を追いかけざるを得なくなります。
さらに、レン自身がこの恐ろしい真実に気づいた結果、ブログの更新を止めたという事実もまた、物語全体に陰鬱な重みを与えています。彼がブログに最後に残したメッセージ、「あなたを愛し続ける」という言葉には、赦されない罪に対する後悔と絶望がにじみ出ており、彼自身が抱える心理的苦悩も読者に伝わってきます。このように、表面では愛と幸せを語りつつも、深層では許しがたい罪と死の恐怖が潜んでいる二重構造が、この作品を一層不気味で、心に突き刺さるものにしているのです。
【変な絵】ネットの声
変な家も良かったけど、変な絵も最高に面白かった。
なんの変哲もない普通のイラストがもたらす意味を知った瞬間鳥肌が止まらない。
雨穴さんのファンなら絶対読んで損はなしです。
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漫画「変な絵」はまだ完結しておりません。
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