スパイアクション×歴史ミステリー×異種族バディという唯一無二の世界観で読者を魅了した「龍と霊ーDRAGON&APEー」がついに最終話を迎えた。第二次世界大戦前夜、密かに手を取り合った恐竜と霊長類――その数奇な運命を描いた本作は、終始スリリングな展開が続き、最後まで目が離せない物語となった。
本記事では、「龍と霊ーDRAGON&APEー」のネタバレ感想ありで振り返りつつ、作品の魅力や読後の感想をたっぷりと紹介していきます。
【龍と霊】あらすじ
装丁を担当しておりますモーニングKC『龍と霊-DRAGON & APE-』第一巻が本日(1/22)発売になりました。久正人さんの圧倒的な世界観が、東直輝さんの圧倒的な筆致で描かれるという奇跡。出てくるセリフがことごとくかっこいい!漫画読みのみなさん、これは絶対に買いですぞ。 pic.twitter.com/i36VSKzhqo
— 柳川価津夫(フリーランス) (@katsuoyanagawa) January 21, 2025
恐竜(ドラゴン)×霊長類(ヒト)!時を超えた共演(バディ)。種を超えた共闘(タッグ)。虚々実々のスパイアクション開幕!!!第二次世界大戦前夜ーーー恐竜と霊長類は密かに邂逅し連帯する。日米開戦と時を同じくして、姿を消した「北京原人」の化石をめぐり、スパイ養成機関、中野学校の元エリート・銃三と、20世紀まで生き延びた「直立恐竜」ダンテが奇想天外な謎に切り込んでいく。
【龍と霊】作品情報
龍と霊ーDRAGON&APEー
著者
久正人
著者
東直輝
カテゴリ
青年マンガ
出版社
講談社
レーベル
モーニング
掲載誌
モーニング
【龍と霊】ネタバレ感想
漫画「龍と霊ーDRAGON&APEー」の感想はこちらになります
舞台設定がユニーク
物語の舞台設定が非常にユニークで魅力的だ。第二次世界大戦前夜という緊迫した時代背景のなか、恐竜と霊長類が密かに接触し、共闘するという設定は、歴史とフィクションが絡み合うスリリングな展開を予感させる。
そして、その中核にいるのが「直立恐竜」ダンテというキャラクターだ。
作品の独自性
ダンテは恐竜でありながら、知性や行動はほぼ人間そのもので、銃三と肩を並べてスパイ活動に挑む。
この「顔以外はほぼ人間と変わらない恐竜」というデザインが、奇妙でありながらも説得力を持ち、作品の独自性を際立たせている。彼が長い歴史を生き抜いてきた存在であることが、彼の言動や考え方にどのような影響を与えているのかという点も興味深い。
単なるスパイアクションじゃない
本作は単なるスパイアクションではなく、実在する歴史的事件と絡めたミステリー要素も強い。例えば、行方不明になった「北京原人」の化石という史実を物語の軸に据え、それをめぐって様々な勢力が暗躍するという筋立てが、読者の知的好奇心を刺激する。
スパイ養成機関・中野学校の元エリートである銃三と、時代を超えて生きる恐竜・ダンテという異質な二人が協力し、謎に切り込んでいく構図が非常に面白い。
人間離れしたダンテの身体能力が活かされた戦闘描写が印象的だ。恐竜ならではのパワーや動きを駆使した戦いは、他のスパイものや歴史アクションとは異なるダイナミックさがあり、読んでいてワクワクさせられる。
伏線回収が凄い
物語の展開は複雑でありながらも、読み進めるうちに各要素がつながっていく構成になっている。スパイものらしい心理戦や駆け引きが随所に盛り込まれ、登場人物たちが互いに裏をかき合う展開は緊張感がある。単なるアクションだけでなく、頭脳戦や歴史ミステリーの要素もあるため、読み応えのある作品になっている。
総じて、この漫画の魅力は、異色のキャラクター・ダンテの存在と、スパイアクション×歴史ミステリーという独自のストーリー設定にある。歴史やスパイものが好きな読者にとっては、新鮮で刺激的な体験ができる作品と言えるだろう。
【龍と霊】おすすめ読者
この漫画は、以下のような読者に特におすすめできる。
歴史や架空戦記
歴史ミステリーや架空戦記が好きな人にはぴったりだ。第二次世界大戦前夜というリアルな時代背景の中で、実在の事件(北京原人の化石消失など)とフィクションが交錯する物語は、歴史好きの知的好奇心を刺激するはずだ。また、中野学校といった実在のスパイ養成機関が登場し、史実をベースにしながらも独自のアレンジが加えられている点も魅力的だ。
スパイものやハードボイルド
スパイものやハードボイルド作品を好む人にも楽しめる要素が多い。主人公の銃三は、元中野学校のエリートという設定で、戦場や諜報の世界に精通しているキャラクターだ。彼の冷静な判断力や駆け引き、巧妙な作戦を駆使して敵と対峙する展開は、スパイ映画やハードボイルド小説を好む読者にとって、惹きつけられるポイントになるだろう。
SFや異種族バディ
SFや異種族バディものが好きな人にもおすすめだ。恐竜×人間という組み合わせ自体がユニークで、ダンテの「恐竜でありながら知的で人間と変わらぬ行動をする」という設定は、SF的なロマンを感じさせる。さらに、恐竜ならではの身体能力を活かした戦闘シーンや、異文化・異種族間の価値観の違いがドラマを生む点も、SF好きにはたまらない要素だ。
アクション漫画が好きな人
アクション漫画やバディものが好きな人にも向いている。銃三とダンテのコンビは、能力や背景が大きく異なりながらも、互いに補い合い、次第に信頼関係を築いていく。その関係性の変化が見どころの一つであり、バディものに特有の「最初は反発し合いながらも、戦いを通じて固い絆を築く」という要素がしっかり描かれている。二人の掛け合いや、息の合った戦闘シーンを楽しみたい人にもおすすめだ。
読み応えのある物語
難解なストーリーや複雑な伏線を楽しめる読者向けでもある。本作は単純な勧善懲悪ではなく、敵味方の思惑が絡み合い、戦争という巨大な歴史の渦の中でキャラクターたちが翻弄される。ミステリー要素も強く、伏線が張り巡らされているため、深く考えながら読める作品を好む人には最適だ。
総じて、歴史、スパイアクション、SF、バディもの、ハードボイルドなストーリーが好きな読者にとって、非常に魅力的な作品と言えるだろう。
【龍と霊】ネットの声
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久正人先生の恐竜と人間のバディストーリーで初めての男同士のコンビが主役だからワクワクして読んでます。
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恐竜が絶滅せず二足歩行で密かに生き残っている世界。元スパイ・銃三とオヴィラプトルの生き残り・ダンテの2人が、第二次大戦の裏で暗躍し、人間を絶滅に追いやろうとする恐竜たちに立ち向かうスパイアクション。
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