ダンダダンは龍幸伸先生が手がけるジャンプ+で大人気連載中のオカルト系バトル漫画。最新話が更新されるごとに100万閲覧を突破するヒット。チェンソーマンやスパイファミリーの敏腕編集者である林士平さんも携わっている話題の作品。実際に面白いのか?つまらないのか?
今回はネタバレを含みながら本作の魅力や欠点をレビューしてみたいと思います。まだ読んでいない方は気をつけて下さい。
ダンダダンあらすじ
本日1月4日にダンダダン8巻が出ました!読んでいただけたら嬉しいです!よろしくお願いします! pic.twitter.com/CPYfsNZVx0
— 龍幸伸 (@TatuYukinobu) January 4, 2023
霊媒師を祖母に持つ女子高生、綾瀬桃は、宇宙人の存在は信じていないが幽霊は信じている。
オカルトマニアの男子高校生、高倉健は、幽霊の存在は信じていないが宇宙人は信じている。
ある日、俳優高倉健似の人生初の彼氏に振られた桃は、偶然見かけた健をいじめから庇う。
ダンダダンが面白い魅力的な要素
ダンダダンは具体的にどのような面白さがあるのでしょうか?魅力的な要素を3つ紹介したいと思います。
正統派なバトルにラブコメ漫画な本作
久しぶりに見る、これぞ王道少年漫画と思える様な爽快感のある作風が、本作の「ダンダダン」の魅力として挙げられます。非日常の世界に巻き込まれてしまう少年と少女。
最初はいがみ合いと、上手くかみ合わない二人が、何時しか協力し合いながらに、強敵を倒していくと王道パターン。
それを上手く昇華しながらに描き、主人公とヒロインの関係を上手く調整しながらに、物語を単調にせずに、また破綻を引き起こす事無く、物語を楽しませられる、正統派なバトルにラブコメ漫画な作りになっている構成力に、本作の面白さがあります。
宇宙人と怪奇のオカルトバトルが見どころ
バトルとテーマにした作品の中では、宇宙人と怪奇は混ざり合わせるのが難しいとされており、それはオカルトと言うジャンルでまとめ、心霊現象と神秘的な能力で、未知なる科学技術を持つ宇宙人を迎え撃つと、混合しないジャンルを見事に混合させた作品でもあります。
ただ超人戦士が戦うのではなく、工夫と思慮に苦戦と起死を巡り合いながらに、オカルト要素の宇宙人と怪奇現象を組みわせた展開などを上手く調和させている部分に、この作品の独自派生であるオカルトバトルは昇華されています。
不器用ながらの二人の恋愛関係の行方に注目!
この物語に登場する二人の主人公である綾瀬・桃(あやせ・もも)と、高倉・健(たかくら・けん)の二人の奇妙なまでの、そして不器用ながらの二人の恋愛関係も見どころの一つとなっています。
二人の出逢い方は、お世辞にも言い難い程にロマンチックなものではなく、どちらかと言えばギャグテイストな出逢いだったとも言え、そんなドタバタな状況の中で、互いに秘密を共有する中になってしまう二人。
言うなれば運命共同体みたいな似て非なる存在のある二人が、どんな想いを育み、また恋をしていくのかと、ラブコメ要素の部分にも注目がある作風でもあります。
ダンダダンがつまらないと思った欠点
次にダンダダンの欠点だと感じた部分を3つ紹介したいと思います。
鬱展開なイジメ部分に問題があり
本作の中でいただけない部分は、やはり陰鬱な展開であるイジメの描写などにあります。
漫画の都合上では、どうしても必要不可欠な展開かもしれませんが、鬱展開なイジメ部分の描写がリアルであれば、主人公達の生い立ちの重さや不幸な一面が強調されやすいのですが、もっとマイルドな書き方をすればいいのではと思います。
トラウマに残るようなイジメを受け、それを作品の中の展開に加えるのも、一つの表現なのですが、読者のストレスを与えない程のイジメの描写が望ましいと思います。
お色気部分をもっと考察して欲しい
さて本作の作風の売りの中では、やはりお色気部分は、要素として外せない部分と思えるのですが、もっとお色気要素の部分を考察し、マイルドにしては如何かと思います。
あまりにも露骨過ぎる程のお色気要素は、読者としては確かに嬉しいのですが、なんというか、ありがたみが足りなくなってしまいます。
定石として桃の下着姿などは読者としてはありがたいのですが、脱ぐ回数が頻繁であり、もう少しのチラリズムを徹底してくれたのならば、本作の魅力はもっとアップするのではと思います。
魅力的なヒロインなので、時折に見える感じが良いのではと、考えます。
もっとラブコメ要素を強めて欲しい
今作の物語の中で最もに注目する事になるのが、健と桃の恋愛関係の展開でもあります。
二人は似て非なる存在と記述した通りに、オカルトを信じてはいるも、幽霊や怪奇現象は信用せず、片やは、宇宙人に未確認生物を信じないと、二人の関係は、言うなれば最低な状態からスタートし、その過程で想いを強く持ち、恋人の様な関係になっていくと、その内容にも見どころがあるのですが、現在のところでは、ラブコメの要素を強めて欲しい、もっと府ありのラブラブな展開を増やして欲しいと思うのが、読者としての望む部分ですね。
ダンダダンは面白い?つまらない?のまとめ
本作「ダンダダン」は、懐かしい匂いのする漫画とも言える作品です。
王道的なまでのジャンプ漫画と、かつてジャンプの漫画の中で必ずと言って良い程に連載していた作品であるバトルにSFにラブコメと、そんな感覚を持つ、昔ながらのジャンプの息吹を感じる今作。
作品の内容としても楽しめる要素が深く込められ、今後の展開に注目したい作品でもあります。
今作の中で最も真新しいと感じれたのは、オカルトの水と油とも言える、宇宙人や怪奇を上手くミックスしたところにあります。
妖怪と宇宙人と似ているも、どこか違う別物である、それらを上手くに調和させた内容と、それをオカルトだけのジャンルではなく、バトル物としての注目点を作り、読者を飽きさせない工夫と、新しい挑戦が成されている作品として楽しめます。
そしてラブコメ要素と、ヒロインの桃と健の仲の発展と、二人の関係がどうなっていくのかと言う、恋愛の過程経過なども楽しめる要素が、本作の面白さともなっています。
これからどんな展開が演じられ、そしてどれだけの派生を生むのかと、期待できる作品です。
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