ワンピース1165話は、ロジャー・ガープ・ロックスの三つ巴バトルという超ド級の戦闘シーンで幕を開けるにもかかわらず、視聴者の間では「作画は神レベル、でも内容が迷走している」と賛否が真っ二つに分かれた問題回となった。特にロックスが突然泣き出す場面や、「一生の恩」設定の再登場、そしてイム様の不可解な撤退など、長期連載の中で積み上げてきた物語の軸が揺らいでいると感じたファンも多い。SNS上では「キャラ崩壊」「設定矛盾」「伏線の回収が雑すぎる」などの声が飛び交い、炎上寸前の盛り上がりを見せている。
今回のブログでは、そんな話題沸騰のワンピース第1165話を徹底考察。ロックス戦の決着、ビッグマムとカイドウの「一生の恩」の破綻、マルコ父の唐突な登場、そしてイム様の矛盾だらけの描写に至るまで、ファンレビュー動画の批評内容をもとに整理しながら、「なぜここまで違和感が積み重なったのか」を掘り下げていく。物語の核心に触れつつ、尾田栄一郎作品に対する愛と失望の交錯を描いたレビュー。
【ワンピース1165話考察】ロックス戦の結末に違和感!涙の理由が不明でキャラ崩壊との批判も
ワンピース ガチで酷すぎる
もう絶対に今の尾田栄一郎には面白いワンピースを描くことはできないわ
ロックスが鼻水垂らして号泣して死亡www
ロックス上げして、ロジャー、ガープ下げしてたのにこのダサい最期はセンスなさすぎ、設定上はワンピース最上位の大物なんだから最後は笑って逝かせてやれよw pic.twitter.com/YnqoOv5x2K— ショウヘア (@aMK0T3VujF5225) November 10, 2025
「ワンピース第1165話」で描かれたロジャー、ガープ、ロックスの三つ巴バトルは、シリーズ屈指の迫力ある戦闘シーンとして話題になっています。動画やレビューでは、作画のクオリティの高さや演出の圧倒的な迫力は高く評価されており、まさに読者や視聴者の期待を裏切らない迫力で描かれていることが伝えられています。しかし、その一方で、物語の中で描かれたロックスの突然の涙や感情の表現について、強い批判も集まっています。これまで“最悪の男”として冷酷非道な人物像が確立されてきたロックスが、なぜ突如として涙を流すのか、その理由が明確に描かれておらず、キャラクター性の整合性が崩れているという指摘が目立ちます。
特に、ロジャーとガープがロックスのテレパシーを通じて「頼む、殺してくれ」と聞く場面は、戦闘シーンとして非常に印象的で、三者の心理描写や緊張感を際立たせる演出として評価できるものです。しかし、ロックスの死がはっきりと描かれないまま物語が進むことで、このシーン自体が中途半端な印象を与えてしまっているのも否めません。読者の感情移入を促すはずのドラマティックな展開が、逆に混乱や違和感を生んでしまっているのです。
さらに、三つ巴バトル全体を通して感じられるのは、戦闘の熱量と感情描写の不整合です。戦闘描写は迫力満点で視覚的にも満足感が高い一方、キャラクターの心理や行動の整合性が追いついていないため、物語としての説得力に欠ける部分が目立ちます。読者の中には、「戦闘シーンとしては面白いけれど、キャラクターの感情の変化に納得できない」と感じる声も多く、この1165話における最大の違和感として取り上げられています。熱戦の迫力と感情描写の齟齬が同時に存在することで、シリーズファンの間でも賛否が分かれる論点となっており、戦闘シーンそのものの評価とキャラクター描写の評価が分かれる複雑な状況を生んでいます。
全体として、1165話の三つ巴バトルは視覚的・演出的には成功しているものの、ロックスの心理描写や死の扱いの不明確さが作品全体の整合性に影を落としており、ファンからの厳しい評価や議論を呼ぶ結果となっています。読者としては、迫力ある戦闘シーンとキャラクター描写のギャップをどう受け止めるかが、1165話を楽しむうえでの大きなポイントとなっていると言えるでしょう。
【一生の恩の矛盾】ビッグマム×カイドウ設定にファン困惑!マルコ父登場も浅すぎると酷評
「ワンピース第1165話」における“一生の恩”設定の再登場は、物語の整合性を巡って大きな議論を呼んでいます。特に注目されたのは、ビッグマムがカイドウにその力を与えるシーンです。過去の描写では、ビッグマムはカイドウの力を“殴って奪った”関係性で描かれており、今回の「恩を与える」という表現は、それまでの描写と大きく矛盾しています。視聴者や読者の多くは「なぜ今さら恩なのか」と戸惑いを隠せず、物語上の整合性が崩れていると感じています。動画内でも指摘されている通り、この変更は作者がSNS上での批判や指摘を受け、慌てて後付けで辻褄を合わせた可能性があると推測されており、読者の間では「シリーズの伏線回収や設定を整えるというよりも、外部の反応に反応して変更しているだけではないか」という辛辣な意見も見受けられます。
さらに、この話の中で唐突に登場したマルコの父親の扱いも物議を醸しています。マルコの父親が登場する動機として、「ファンだから白ひげと組んだ」という極めて軽い理由が示されており、長年作品を追ってきた読者からは「そんな浅い動機なら描かなくてもよいのではないか」という厳しい批判が集中しています。設定やキャラクターの行動に説得力を持たせることなく、ただ物語上の便利キャラクターとして登場させたように見えることが、物語全体のリアリティや説得力を損ねていると考えられます。
加えて、過去の読切作品『ギルバスター』からのキャラクター流用や、腕の本数といった細部の設定まで矛盾している点も見過ごせません。これらの描写は、これまで「伏線王」として評価されてきた尾田栄一郎氏の作風に対しても疑問符を投げかける内容であり、視聴者やファンからは「細部の整合性が取れていないことで、かつての伏線回収や物語構築の評価が揺らいでしまう」との指摘が相次いでいます。つまり、この一連の展開は、単なる物語の補完や新設定の追加ではなく、シリーズ全体の整合性やキャラクター性を揺るがしかねない重要な問題として受け止められているのです。
総じて、1165話の“一生の恩”設定の再登場やマルコ父親の登場は、物語上の矛盾やキャラクター描写の浅さを露呈しており、シリーズファンや視聴者からの厳しい評価を受ける結果となっています。設定の後付けや唐突なキャラクター登場がもたらす違和感は、長年の読者にとって、ただの物語の楽しさだけではなく、シリーズ全体への信頼感にも影響を与えるものとなっています。
【イム様の矛盾と演出崩壊】島を消して帰還?ロジャー発言の問題点とガープの空虚な動機
最大の論争点となったのは、やはりイム様の描写だ。動画やレビューでは、ロジャーたちの壮絶な激闘の最中に、イム様が突然「島はなかったことに」と言い放ち、何の説明もなく撤退してしまう展開が取り上げられている。この描写については、視聴者やファンから「生存者がまだいる状況で帰るのは不自然すぎる」との批判が殺到しており、長年の読者にとっても納得のいかない展開とされている。さらに、イム様がなぜわざわざ船を使って帰るのか、そして登場時の演出が毎回異なる理由についても一貫性がなく、物語上の整合性を欠いているとの指摘が相次いでいる。演出やキャラクターの動きに統一感がないことで、視聴者は物語への没入感を損なわれる危険性があるとされている。
加えて、ロジャーがイム様を「黒い化け物」と呼ぶ場面も大きな論争を呼んでいる。これまで正体を隠す演出として巧妙に扱われてきたイム様の存在を、作中キャラクター視点と読者視点が混ざった形で描写してしまったことにより、「もはや正体を隠す演出が完全に破綻している」とレビュー内では痛烈に批判されている。ファンの間では、こうした描写は物語の緊張感や謎解きの楽しさを大きく損なうものであり、シリーズの魅力の一部を台無しにしているとの意見が散見される。
さらに、ガープに関する描写も議論の対象となっている。ガープが「海兵を守るために海軍に残っている」というセリフがあるものの、実際の行動が伴っていないと指摘され、単なる理想語りや虚ろなモチーフとして切り捨てられている。言葉だけで理想を語るキャラクターの存在が、物語の現実感や説得力を損ねているとされる点も、長期連載による設定の歪みを象徴するものとしてレビューで強調されている。
そして、ラストで登場する「ウエストブルーム ゴッドバレー事件絶対機密レベルS」というナレーションについても、内容の具体性や意味がほとんど示されず、視聴者に混乱を与える描写となっている。レビューでは「意味が分からない」と笑い混じりに分析されており、緊張感や物語の重みよりも、不可解さや混乱の方が目立つ形になっていることが指摘されている。
総じて、このレビューは「ワンピース第1165話」における作画や戦闘演出の迫力や見応えを認めつつも、物語全体の整合性の崩壊、設定の矛盾、そしてキャラクター描写の改変や不自然さを鋭く批判する内容となっている。長期連載ならではのキャラクターや設定の矛盾、SNSや外部意見を意識した後付けの描写などを徹底的に指摘しつつも、シリーズへの愛着や熱意を持ちながら真剣に批評している点が特徴的だ。こうした辛口のレビューは、ファンの間でも賛否を巻き起こしており、物語への期待と失望が入り混じる複雑な反応を引き出していると言える。
まとめ
今回のワンピース1165話は、まさに「神作画と迷走脚本」が同居した問題作だった。ロジャー、ガープ、ロックスの激戦はシリーズ屈指の迫力で描かれ、映像的な満足度は非常に高い。しかし、ロックスが突如涙を流す展開や、死が曖昧なまま終わるラストには多くのファンが首をかしげた。ビッグマムとカイドウの「一生の恩」設定の再解釈や、マルコ父の軽い動機づけなども物語の深みを損ない、世界観そのものに矛盾を生んでしまっている。
さらにイム様の撤退や、ロジャーの「黒い化け物」発言、ガープの空虚な理想語りなど、長年積み上げてきた設定を自ら崩すような描写が続き、ファンの間では「もう伏線も回収もない」「作者がSNSを意識しすぎている」といった不満が噴出した。
一方で、これほどまでに議論を呼ぶということは、ワンピースという作品がいまだ圧倒的な存在感と影響力を持っている証でもある。ロックスやイムといった“伝説級の謎”がどこへ向かうのか、ファンは苛立ちながらも結末を見届けずにはいられない。1165話はその賛否の真ん中で、改めて「物語の限界」と「作家の挑戦」を浮き彫りにした回といえるだろう。
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