週刊漫画ゴラクで連載が開始されたピエロマンが話題に。
一体どのような漫画なのでしょうか?
今回はネタバレありで魅力的なキャラクターや作品を解説。新連載漫画を紐解いていきます。
目次
週刊漫画ゴラクで連載のピエロマンとは?
明日、8月5日から
週刊漫画ゴラクにて『ピエロマン』の連載がスタートします。
表紙&巻頭カラーです🙇🏻♂️
10代の頃から付き合いのある本田さんと組んでやる日が来るとは…本当に感動です😭
是非よろしくお願いします🙇🏻♂️✨
全力で描いていきます💪🤡 pic.twitter.com/OkVB5x4o9b— 高橋伸輔 (@shinsuke0330) August 4, 2022
ピエロマンは本田真吾原作による高橋伸輔よるサスペンス漫画です。
連載開始日は2022年8月5日発売の週刊漫画ゴラク8月19日・26日合併号でスタートしました。
あらすじは漫画家を目指していた山村虎時は苦悩して15年越しに自分の漫画を映画化へと成功させた。念願だった映画化に胸を踊らす山村虎時は、ずっとささえてくれた奥さんや、頼もしい担当編集者やアシスタントに囲まれて、順風満帆な人生を送ることができていた。
そんなある日、自分の漫画のキャラクターピエロマンが自分の目の前に現れて自分の奥さんを命を奪われるはめに。
作者が無意識に行なっていた悪意が生んでしまった衝撃サスペンス。
ピエロマンの魅力とは?
ピエロマンというサスペンス漫画の魅力とは一体なんなのでしょうか?
キャラクター、サスペンス、画力の観点からそれぞれ紐解いていきたいと思います。
主人公山村虎時の魅力
週刊漫画ゴラクは青年誌向け雑誌として人気を得ている。大人向けの漫画だからこそ主人公は30代以上が多い。本作のピエロマンは年齢38歳の年配男性。同世代には共感することが多いと思いますが、30代という年齢は自分の実力や現実を受け入れ、夢を諦める時期でもある。
しかし山村虎時も漫画家としてずっと葛藤してきて、夢を諦めそうになったことも何度もあっただろうが、漫画家として一つのステージに立てることができた。支えてくれた奥さんもいたので金銭的に厳しい時期もしっかりと側にいてくれたという情景が浮かんでくる。
そんな愛くるしい主人公を応援したくなる気持ちは理解できるだろう。冒頭から自身が描いた復讐道化(リベンジクラウン)が映画化されることが決定することからスタートする本作。
冒頭からの掴みも素晴らしく作品に没入することができる。
無自覚なサスペンスという新ジャンル
苦悩がありながらも人並みの幸せを手に入れた山村虎時だったかが、ある日自分の漫画の主役であるピエロマンに最愛の奥さんの命を奪われてしまいます。
本作で一番鬱展開であり、面白みのある展開として、山村虎時は無自覚に自分の最愛の人を奪われてしまうのです。
無自覚という行為はある意味残酷で、本人には罪悪感はないのだ。それでも恨みや妬みを知らず知らずに人に与えている場合がある。身に覚えがない恐怖から逃げまどう山村虎時の恐怖は相当心をえぐるものがあったでしょう。
単純に山村虎時が無神経なのか、実は非常に性格が悪いのか現時点では分からないが、とんでもない秘密を持っていそう。その秘密がなんなのか気になるからこそ本作に面白さがましていく。
圧倒的画力でコマ割りが見やすい
本日9月2日金曜日
週刊漫画ゴラク発売です‼️
ピエロマン第4話 正体
掲載されています!
殺人ピエロ戦慄の〝濡れ衣″サスペンス
よろしくお願い致します🙇🏻♂️週刊連載始まると一週間がめちゃくちゃ早く感じる🤡💦#ゴラク #ピエロマン pic.twitter.com/2lrWcds8rk
— 高橋伸輔 (@shinsuke0330) September 2, 2022
人物画の描写も圧倒的リアリティーで臨場感が伝わってくるのですが、私が評価するポイントとしてピエロマンの描写が圧倒的に上手いと感じています。人間味がありつつ、皮膚のシワの表現や、歯の独特な描き方によりサイコパスな犯人へと形相を変えていきます。
全身着ぐるみに包まれている分、声や体格など全く想像できずに本作に集中することができます。
次のページをめくった時のピエロマンの構図は思わずゾクッとしてしまいます。
圧倒的画力な割りに、セリフ量が少ないため非常に読み易く、コマで恐怖感や、面白い展開を演出できていると感じました。
ピエロマン正体とは?
大概のサスペンスは犯人の動機や、命を奪われる人間にしっかりとした理由が存在する。このピエロマンはそれらの要素がないからこそ摩訶不思議な予想外な展開を期待してしまっていることは大いにある。
それだけ無自覚な被害者というのは魅力的である。
もしかしたら濡れ衣の可能性も0ではない。せっかく掴んだ幸せをあっさりと奪いさってしまう展開のテンポの良さもサスペンス的には非常に読みごたえがあります。
ピエロマンの正体は現在判明していないが、容疑者にあがっている犯人は、復讐道化の映画関係、漫画家編集、などが主に挙げられている。
ディープフェイクなどを使って主人公を翻弄するカットがあったのですが、精巧なディープフェイク動画を作るのにあたり程度の素材と経験が必要であること。
また漫画家のアシスタントや、編集部の人間を偽ピエロマンとして操り、主人公を何度も追い詰めることができる権力者。
動画編集に関する知識長け、人を操る立場にいるとしてあげられるのはやはり、映画関係者の中にいるのではないでしょうか?
ピエロマン正体ネタバレ感想のまとめ
週刊漫画ゴラクで道化師サスペンスというジャンルで新連載がはじまったピエロマン。
山村虎時の漫画人生がピークを迎えている中突然訪れた悲劇。
自分の作ったキャラクターに最愛の妻の命を奪われてしまうという残酷な設定。
そして本人は無自覚の罪があるというなんとも気になる展開。
鬱展開漫画としては続きが気になる作品です。
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