チリアクタは3月19日発売「週刊ヤングマガジン」にて新連載された木村航先生の作品。元ヤクザのアウトロー漫画家という斬新な設定。TV番組マンガ沼でも取り上げられました。今回はチリアクタを読んで面白い理由と、つまらないと感じた理由をネタバレありで3つづつ紹介したいと思います。
まだ作品を読まれていない方は注意してください。
チリアクタのあらすじ
謎の漫画家の正体が元・伝説のヤクザだった話(1/12) pic.twitter.com/oDNs0VnFPP
— 木村航@チリアクタ連載中 (@KOU_KIMURA_) July 6, 2022
魂ぶっ刺せ!! 愛と男気の超渾身アウトロー漫画!!
元極道にして、現アウトロー漫画家――。 P.N芥修の熱筆人生、波瀾必至の激開幕でございます
チリアクタが面白いと思う3つの理由
個性的なキャラに魅力あり
本作に登場する主人公やヒロインに、また様々な個性的なキャラが登場する事に、この作品の見どころがあり、飽きさせないキャラの造形などが楽しめ、個性的なキャラが織りなすドラマ性などを楽しめる部分に、今作の面白さがあります。
ただその場を埋めるだけのモブではなくに、個々の性格を宿したキャラと、性格まで深く作り込まれながらに、物語をより魅力的にしてくるキャラとなっています。
バラエティ性のある内容が見どころ
アウトローものと思いきや、実はコメディタッチと、時にはシリアスと、ただアウトローが暴れるだけの物語ではない今作。比較的に軽い内容で進んでいく本作の内容に加え、時には泣ける話や、またシリアスな展開なども見どころな内容で進んでいく、ギャグとシリアスとコメディにラブコメと、様々な展開が楽しめる内容も、本作の面白さです。
不器用な家族愛が楽しめて笑える
主人公は非常に不器用な人間であり、漫画家として苦労しながらに家族のために漫画を書くといった人物として描かれています。ただし、家族のことを真剣に考えており、また家族のためならば、どんな過酷な状況に追い込まれても、家族の為に尽くす事の出来る気概の強さと、いざという時には、ここぞと漢の気概を見せてくれる極道モノの主人公の強さを見せてくる部分など、格好良さも備えながらも、少し抜けている部分なども愛嬌がありと、非常に好感の持てるキャラとなっています。
チリアクタがつまらなかったと思う3つの理由
主人公の存在感がありきたり
本作の主人公は、どちらかと言えばありふれている存在感のあるキャラであり、どこにでもいるようなキャラと、ありがちな部分に残念な気持ちがあります。もっと主人公に個性や過去の複雑さなどを盛り込んだ方が良いと思われます。
過去に何かあり、今を真面目に生きるキャラと、その定番を踏襲している部分をもっと、別の角度から表現できたら、もっと魅力のあるキャラになっていたのではと、惜しいキャラとなっている部分に、残念な気持ちがわいてしまいます。
ラブコメが不器用
本作の中で最も見どころとなる主人公とヒロインのラブコメ要素が薄いことが問題とされます。もっとラブコメ要素を強くすべきだったのではと、ヒロインの魅力がどこか薄くあり、ヒロインとしてもっと可愛らしさを押し出すべきだったのではと、ヒロインの造形の甘さが目立ちます。
仕事の出来る感じのあるヒロインでしたが、もっと不器用な部分や、また気弱い部分などを押し出しながらに、キャラの個性にもっと可愛さを求めてほしかったです。
話の構成力がもっとほしかった
本作の中でテーマとなっているには、もと極道のアウトローが子育てをしながらに、漫画家になるといったコメディタッチな内容で進んでいきますが、漫画家要素の部分が少なく、またアウトロー要素が少なくと、どこか中途半端な部分があります。
もっと要素を強く表しながらに、物語の構成をした方が面白く仕上がっていたのではと思います。
チリアクタネタバレ感想!面白い?つまらない?のまとめ
極道をコメディタッチに描いた、元アウトローの日常をテーマにした作品と、どこかドラマを見ているような面白さがあり、物語の内容も子どもと触れ合うアットホームな一面や、また子どもと向き合う大人の悩みに葛藤と、実にファミリー性の強い内容となっており、また漫画家として自分がどう漫画と向き合うのかと、お仕事系の面白さなども込められているマルチな内容に加えながらも、時にはアウトローな内容を活かしながらに、シリアスな展開を見せてくれる部分なども、しっかりと押さえた作品でした。
ドラマ化する可能性があるかもと、そんな面白さのある作品と、内容を楽しんで読める作品であり、家族を必死に養おうとする主人公の不器用ながらもまっすぐな生き方に、感動を覚えらる作品です。
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