泥濘の食卓完結!マンガ沼で麒麟川島絶賛したメンヘラ系漫画をレビューしてみた!

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泥濘(ぬかるみ)の食卓は新潮社から出ている伊奈子先生が手がける漫画。TV番組マンガ沼で麒麟川島絶賛したことも話題に。メンヘラ要素や泥沼要素も多く、徐々に主人公の狂気さがが、音をたてず累々と重ねられてくる作品。

今回は完結した泥濘の食卓をネタバレありでレビューしてみたいと思います。まだ読んでいない方は気をつけて下さい。

泥濘の食卓あらすじ

田舎町のスーパーで働く「深愛(みあ)」は、パート先の店長と不倫関係にあった。何のとりえもない自分に優しくしてくれる店長が大好きな深愛。しかし突然、別れを告げられる。理由は妻の鬱。家族の為に使う時間が必要で関係を続けられないという店長の言葉は耳に入らず、深愛が導き出した答えは、「私はやっぱり、店長と幸せになりたい」。その想いが一つの家庭を泥濘へと引きずり込む――。

日常に侵食する恐怖が見どころ

今作の中で描かれていくのは、日常が静かに壊れていく事と、壊れる前兆に見せてくる静かなまでの恐怖が見どころとなっています。

何かが起きると、静かに何かが壊れ始めていくと、登場人物達の心境の変化の部分に見せていく狂気の部分。それは普段は側にあるとは思いたくない予感であり、それが静かに忍び寄ってくる恐怖が、この作品の恐ろしさとも言えます。

明日も、明後日も、今日と同じ日が続くのだと思っていた筈が、静かに壊れ始めていると、それに気づくことも出来ずに、気づけば、もう対処の出来ない状態だったと、もう手の打ちようのない状況へと追い込まれていく、ジワジワとくる破滅の足跡がにじみ出てくる内容が恐怖を刺激してくれます。

愛が狂気を招いていく内容が見どころ

ヒロインの深愛は、とても恋愛に夢を見てしまうタイプと、愛に対して依存というか、愛に対して中毒を患っている部分がある、メンヘラ気質とも言うべき、重度の愛に対しての偏りがあるヒロインとして描かれています。

彼女は自分の愛情が狂気じみていると気づく事はなく、愛さえあれば何でも出来ると信じている無垢な一面があります。それ故に破滅へと近づいてしまう彼女と、自分が滅びるかもしれないと、壊れてしまうかもしれないと、それを受け入れながらに愛を求めてしまう、そんな彼女の怖さも見どころがあります。

ヒロインの静かな狂気が恐ろしく面白い

この作品を語る上では、深愛の存在感が果てのない恐ろしさに満ちています。彼女はとても優しく、そして穏やかな心持ちの少女であり、わかりやすく言えば、良い子として描かれている少女です。

しかし、恋愛に対しては、異性に対しての愛があまりに歪んでおり、困難や苦難を超えて結ばれようと願う純粋な気持ちを抱くも、それは相手にとっては狂気でしかなく、自分の愛を押しつけていく恐ろしさあのあるヒロインとして面白さがあります。

泥濘の食卓つまらなかったと思う3つの理由

深愛のキャラは好き嫌いに分かれてしまう!

この作品のヒロインである深愛は、読者にとっては好感の持てるキャラでもあり、またこのキャラを好きにはなれないとする拒絶する読者も出てしまう可能性もあるヒロインです。

万人に好かれるキャラのは確かに難しいですが、読者にとっては、簡単に好き嫌いの分かれてしまうキャラでもあり、物語の中において好感を持ちにくい分など、愛されないキャラの為に、物語を面白く出来ないという悩みがあります。

それ故に、彼女の抱く気持ちに共感が出来ないと、物語を集中して見ることの出来ない要素があり、彼女のヒロイン性をもっと強く押し出すべきだったと思います。

救いのない物語に読者の好き嫌いが分かれてしまう事!

大抵の物語は、ハッピーエンドに終わってほしいと願う読者も多い筈と、こと恋愛系に関しては幸福な形で終わりを迎えてほしいと願うも、この作品では、幸福な終わりは存在しないと、物語の当初からそれは確約されていると、この手の作品のダークな部分が深くにじみ出ている部分に、この作品の好き嫌いが分かれます。

ヒロインが、この物語の結末にどんな事になるのかと、未知数な部分はありますが、それは幸せな終わり方ではないと予想できてしまい、そのせいで物語を楽しむことの出来ない部分に面白さが半減してしまいます。

周囲の人間の醜さがリアルすぎる事!

この手の作品では、人間の身勝手の部分が強くにじみ出ている事が大きく取り上げられる部分であり、その表現を素直に受け止めることの出来ない読者が多いと思います。

マイルドな表現にすべきだったと、人間の身勝手な部分の一面をよりリアルに書きすぎてしまい、万人向けの作品ではなく、読者の好き嫌いを分けてしまう要因となっているところが問題です!

泥濘の食卓完結した感想レビューまとめ

不倫していた相手が諦めることが出来ず、彼と幸せになりたいと願う、純愛を貫きたいヒロインの狂気がにじみ出ていた作品です。

殺人鬼や愉快犯ではなく、何の悪意を持たずに、ただ愛情を持って相手を狂わせてしまうと言う、別の形の恐怖をテーマにしています。

浮気をした男の招いた不始末と、それだけを聞けば、どこか自業自得な顛末かもしれませんが、周囲の人間をも巻き込んでしまうヒロインの愛の狂気が、どれだけに恐ろしく、またそれが大勢の人の運命を狂わせていき、破滅へと誘っていくのかと、今までにない恐怖を描いた内容とも言えます。

愛情を持って接したかった筈の人生が、どこで狂い、そしてどこで間違いと、好きな相手をただ愛したいだけなのに、拒絶されてしまうことを受け入れることの出来ないヒロインの愛の怖さ。それを堪能できる作品です。

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