宇津井優一の鬱ブログ

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【鬱展開】整形水!怖くてグロい韓国発整形サイコホラーアニメ!ネタバレ考察!

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現在アマプラで配信中の韓国発の整形サイコホラーアニメ『整形水』が怖くてグロくて鬱展開と話題に。

原作は「奇々怪々」として連載されその1部が映像化されている。整形問題にメスを入れるが如く、見事にエンタメに昇華させている。

今回はネタバレ考察含め、整形水の魅力をレビューしたいと思います。

整形水あらすじと映画情報

監督: チョ・ギョンフン
原作: オ・ソンデ(英語版)
脚本: イ・ハンビン
音楽: ホン・デソン

日本語版
演出: 松岡裕紀
翻訳: 小西朋子
台本: いずみつかさ
録音・調整: 門倉徹、下總裕
スタジオ: スタジオ・エコー、TOHOスタジオ
制作: 村井亨子、木田早香
DCPマスタリング: アウラ

小さな頃から外見至上主義に悩まされていた主人公イェジ。彼女は人気タレントのメイクを担当。醜い外見に罵倒される日々を送り復讐心に燃えていた。あることをきっかけに、イェジの元に巷で話題になっていた整形水が届く。

液体に顔をつけると粘土のように自由自在に外見を弄れてしまう魔法のような整形水。美に対する欲が増すイェジは全身に整形水を浸して完璧な美を手に入れた。

名前をイェジからソレに改名し新しい人生のスタートラインに立てた。

そんなソレを襲ったのは手に入れた外見が失われることへの恐怖。

葛藤しているソレの裏では連続失踪事件が・・・

怖くてグロい整形水の魅力

韓国発のカートゥーンアニメーションが評価されている魅力は一体なんなのでしょうか?

怖くてグロい整形水の魅力をネタバレありで解説していきたいと思います。

美に取り憑かれた主人公の行動が悪魔的

芸能界を舞台を描いている本作。外見こそが全てという考えの環境に置かれていたイェジが本当に求めいていたのは承認欲求。

整形水で美貌を手に入れたイェジは、その美貌を失うことに恐怖すら感じていた。男性と食事を重ねていく中で少しだけお腹が出てきてしまったことに敏感な反応をします。トラウマのように蘇ってきた醜い自分が幻覚のように現れる。

そして再び整形水を使う中で使用方法を間違ってしまい、体が溶けて骸骨のようになってしまう。
美貌を取り戻すためには逆に人間の肉が必要と知った彼女は殺人まで犯してしまう。

その葛藤と怖すぎる描写は背筋が凍る体験することでしょう。

外見に悩まされている全ての人に刺さる

主人公イェジは生まれた時から外見にコンプレックスを抱えていた。子供の頃のバレエの大会。圧倒的演技力と才能を持っていながら結果は2位。幼き頃のイェジは外見のせいで自分が優勝できなかったと思い込んでしまい、大好きだったバレエも自ら手放してしまった。

大人になっても幼き頃のトラウマを引きずっており外見による不幸を親のせいにするほど。現代社会も外見による差別や区別があることは事実でしょう。同じ悩みに苦しんでいるイェジに共感できる人はいるはず。

しかし「外見が良ければ幸せになる」という考え方はイェジにとっての間違った選択をするきっかけになる。美人になっても外見を罵倒してきた人への復讐心は治らずさらなる欲望を加速させていく。美貌を維持するために親には借金をさせたり、男性を外見で判断するようになり罵倒、心の醜さがずっと幸福にさせないループを生んでしまう。そんなイェジから学ぶべき点は多くある。

それでもカタルシスに共感してしまうのも本作の魅力の一つであろう。

サイコパスすぎる連続失踪事件の犯人

容姿端麗で頭脳明晰であるジフン。イェジに対して外見を気にせず優しく接してくれた。出会い頭に「目がとても綺麗」と褒められるほど。しかしその正体は連続失踪事件の犯人だった。

美貌を手に入れたイェジとジフンは出会って間も無く口づけを交わすほどになっていた。輝くネオンを背に幸せの絶頂を噛み締めるイェジ。自分がジフンの目的を果たすための被害者になるとも知らずに。

ジフンの正体を知ることになったのは彼の部屋に整形水がおいてあったこと。失踪事件の被害にあった女性達の写真が無造作に壁に貼り付けられている。イェジもターゲットにされていることを知り逃げようとドアに走るも鍵がかかっている。

追い詰められたイェジがみたものは、美しい女性たちの顔のパーツが全身に埋められていたジフンの悍しい光景だった。さらに美人の姉と常に比較され続けたジフンは、女性から男性になったと告白した。

衝撃すぎるラスト展開は誰もが想像がつかないでしょう。人間離れしたジフンの肉体は外見至上主義が生み出したモンスターだ。

作品に潜むテーマを深掘り

本作は怖い、グロいだけのホラーアニメという単純な作品ではなく、社会的メッセージやテーマが組み込まれているように考察できる。

・整形大国韓国の闇
・外見至上主義のキャラ
・密かに描かれていた家族愛

整形大国韓国の闇

物語のキーとなる整形。多額のお金さえ払えば「整形水」手に入れ顔やスタイルを変形されるという設定。

副作用がない整形水と言われているが、やりすぎたら肉がとけてしまい、それを補うには人間の肉が必要という他人の犠牲が必要。リスクもきちんとあるのだ。美に取り憑かれてしまったイェジは過去の自分の声が幻聴のように聞こえてきたり、顔がとけてしまう幻覚を見てしまう。

外見で苦しんだことのある彼女が手にした美貌だからこそ、美で手に入れた幸せを手放したくないという気持ちに落ち入る。本作では直接的な言葉で表現されていないが、整形依存になってしまったと考察できる。

現実世界でも整形手術ができれば自分の理想的な姿を再現できる技術はあるだろうし、そこで得た快楽は整形依存になり身を滅ぼしてしまったケースはあとを経たない。社会問題だけではなく欲望のコントールをしなければならない一つのメッセージでもある。

外見至上主義のキャラ

主要のキャラクターがすべて外見至上主義のレッテルを持っている。しかしキャラによって少し思想が違うことが考察できる。

主人公のイェジは幼き頃に外見のせいで好きだったバレエを辞めることになり、大人になった彼女は巨漢の姿になっていた。自暴自棄に走り自らを追い込み暴飲暴食してしまったのでしょう。食の描写は何回かあり大量のビールとポテトチップスをコンビニで購入する姿があった。そして家ではその感情をネットでアンチテーゼのような書き込みをすることで爆発させている。外見によって自己否定が生まれ嫉妬による行動が原動力になっている。

芸能界で活動し、メイクの仕事をしているイェジを罵倒するミラ。彼女は優越感を得るために外見が醜いだけという理由で人を全否定するような人格。芸能界でちやほやされてきたり、美によって愛人から多額のお金を獲れたことで形成されてきたのでしょう。外見によって自己肯定が高くなりすぎてしまった結果、わがままになってしまい、人を外見のみで判断することになってしまったのでしょう。

容姿端麗なジフンは美しい姉と比較ばかりされた過去を持っている。ジフンが女性から男性へと性別を変えた背景には、男女差別というものがあると考察できる。容姿のいい男性になることによって、容姿の良い女性を選別することで過去の制裁をジフンなりにしているのでしょう。

どのキャラも外見にコンプレックスを持っているが環境によって思想が全く違うものになっている。

密かに描かれていた家族愛

大々的に描かれていないですが、鬱展開や恐怖の中にひっそりと家族愛を感じることもできる。

イェジの側にはどんな姿になっても愛してくれる両親の姿があった。子供の頃には外見で悩む姿に精一杯の愛情表現をする。また整形水で綺麗になって喜んだ娘の姿に歓喜するシーン。親子愛を感じることができる。

あまりにも娘を愛しすぎた為に自ら犠牲になってしまうシーンも。娘が整形水につかりすぎてしまい肉が溶けてしまった時、自らの肉をつけ娘を蘇らせようとした。これは歪んだ愛であり残酷だった。その行動に対しイェジは自分の美さのみを優先していた。その後も整形水を買うために借金までさせらていた両親は、ガリガリに痩せ細った体でひもじい食生活をしていた姿に胸を打たれます。

その後どうなったかは描かれなかったのですが、イェジは一番大事にしなきゃいけない人を間違えたかもしれません。

まとめ

整形水についてネタバレを含めた考察をしてきました。

アニメーションのようなCGを使用しており、クオリティーも非常に高いです。アニメと言ったら日本作品が強いイメージがありますが、それに劣らずの技術を発揮しています。約87分の作品ですがテンポも良く飽きずにあっという間に鑑賞することが出来ます。

整形をテーマとした異質なホラー演出や、怖さやグロさの中にある家族愛、そして衝撃のラストに驚愕することでしょう。

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