外見至上主義ネタバレ感想!つまらない?面白い?ネットフリックス独占配信の韓国アニメレビュー!

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韓国漫画で人気爆発した「外見至上主義」がアニメとなって12月8日ネットフリックス独占配信された。 

外見という触れにくいテーマが故に賛否の声がある本作。韓国アニメはつまらない?面白い?

今回は外見至上主義のネタバレ感想レビューをしますので、まだ見ていないという方は気をつけて下さい。

外見至上主義ネットフリックスアニメ版あらすじ

いじめられっ子がある日目覚めると、超絶イケメンに?主人公・パク・ヒョンソクは学校で酷いイジメに遭っていた。パク・ヒョンソクは人生をリセットする為、母を一人残し有名芸術高校に転校することを決意する。

一人暮らしを始めたある日、蛍介が目覚めると鏡の前には自分と正反対な「超絶イケメン」が立っていた!もう一人の「自分」を手に入れた蛍介は、昼はイケメンの体で学校に通い、夜はブサイクの体でバイトをする奇妙な二重生活を始める。

イケメンな自分と、ブサイクな自分、二つの視点から見る人々、そして社会を通じて蛍介はたくさんのことを学んでいくが・・・

外見至上主義つまらない?意外な非難理由

本作は韓国で問題になっている外見至上というテーマを描いており、韓国で意外な理由で炎上した作品である。

一体どのような点で炎上して非難されてしまったのでしょうか?アニメの感想とともに触れていきたいと思います。

外見至上主義の作家はイケメン


外見至上主義を描いたのはパク・テジュンさんという方です。

顔立ちの整った男性ですが、「外見至上主義」という作品は顔や体型のせいで学校で罵倒される言葉の暴力や、身体に攻撃するいじめシーンが多数あります。

その為容姿がいい作者には気持ちが分かるわけがないという非難の声が上がった。作者の容姿に関してはアニメを評価するにあたりあまり関係のないことなのであまり考えなくてもいいのではないでしょうか。

外見至上主義を肯定するような作品

外見至上主義が流行った理由としてそのタイトルに込められた意味の解釈にもあった。

学校生活の中で外見に自信の無い主人公と、外見信仰によって態度が変わる異性が冒頭で描かれ、主人公はどう立ち向かっていくのか?とても気になる展開から始まります。

しかし容姿に対する誤解や振る舞い方を、否定するような雰囲気はアニメ内ではあまり描かれておらず、外見至上主義を肯定しているような作品に捉えてしまう。

理由としては醜い姿の主人公では報われることが少ないからである。昼間はイケメンの体で生活し、夜は元の身体に戻りコンビニで深夜バイト。不運にもバイト先ですら暴力を受けてしまうことになっている。

外見至上主義では問題解決が全て暴力

外見至上主義では容姿が良くなった主人公に嫉妬するキャラクターが多数登場する。

その原因の1つとして異性にモテるが挙げられる。その腹いせとして喧嘩という形でその感情をぶつけられる。

主人公もチート級の強さで、向かってきた相手を倒していくのですが、今度は喧嘩自慢たちにも目をつけられ負の連鎖をすべて暴力という形で解決している。バトルもの作品であれば納得できる展開ですが、外見至上主義の世界観は主人公がイケメンの身体と入れ替わるというファンタジー以外は、現実的でリアリティーがある作品。

強くて容姿がいいというキャラクター設定かもしれないが、見方によっては暴力的にも見えてしまう。

外見至上主義のいじめに対する考え方

この作品ではいじめられる側がそもそも悪いという認識をしているようです。

漫画版では「いじめられている側が努力していないのが悪い」「いじめられていてもそれを乗り越える意志が大事」というセリフや登場人物の言動が描かれているようです。

いじめは個人の努力だけでは変えられない場合もある。被害者が何もしていない場合、いじめている方が絶対悪という認識は必要と私は思う。

外見至上主義の面白い魅力

外見至上主義は韓国で炎上したことのある作品ですが人気作には賛否があるのは当然。

それでも面白い魅力があるので紹介したいと思います。

外見至上主義の王道展開の外し方

外見至上主義では、容姿が醜い主人公が、目が覚めると突然イケメンの体を手に入れるところから物語が始まる。

この手の作品の王道展開といったら、容姿が良くなり己の欲望が強くなりすぎた結果破滅したり、生まれ変わった体で復讐するを計画することが多い。

もしそのような予想をしていた場合は良い意味で裏切られることでしょう。主人公は自分の欲を満たすのではなく、その体を使い同じいじめられている子を助ける様子が多く描かれる。刷り込まれたネガティブ思想のおかげで、傲慢にならず内面の美しさに心を打たれるでしょう。

外見至上主義と音楽

主人公と同じ容姿にコンプレスがあり、いじめを体験しているピョン・ドクファも魅力的。物語後半に音楽が密接に関わりますが、彼の存在がキーとなる。

作詞作曲や歌の才能があるピョン・ドクファは容姿によって、音楽のオーディションを受けることすら出来ずに落ちてしまう。ルッキズムによる激しい洗礼を受けながら、さらに悲劇が続く。学校内で同じ日にオーディションを受け合格した容姿も歌唱力もあるジン・ホビン達に罵倒される日々。

ひょんなことから学園祭ライブに出ることになり、ピョン・ドクファは主人公とペアを組み、圧倒的な歌唱力で観客やジン・ホビン達を圧倒するシーンはスカッとした爽快感がある。

外見至上主義の家族愛

この作品の裏テーマは家族愛である。いじめに悩む主人公と必死で向き合おうする母。それと対照的に喧嘩腰に余計なお世話と跳ね除けてしまう主人公。

入れ替わった体で初めて聞けた母の本音。ただただ健康に気を使ってくれた優しさ。気がつかないようにフォローしてくれる様が心を揺さぶられる。

学園祭ライブで主人公が緊張のあまり声が出なく困ってくれたのは、パートナーであるピョン・ドクファの言葉「一番大事な人を思い浮かべる」主人公が真っ先に浮かんだのは、一目惚れした女性でもなければ、友人でもなく、母の姿だった。

ずっとぶつかり合っていた母も、家族愛をきちんと知ることができた主人公の成長シーンがとても魅力だ。

外見至上主義ネタバレ感想のまとめ

人気がある作品だけあって、賛否両論もあり、色々な意見があるのは、当たり前かもしれません。

私は楽しく視聴することができました。韓国のアニメ作品ですが、クオリティーはジャパニメーションクラス。違和感なく差し込まれる自然なCGや、作画崩壊しない徹底ぶり。

韓国の社会的な問題に切り込んでいる部分があり、ルッキズムに対する考え方に胸糞さを覚えるが、エンタメとしてうまく表現している。物語のテンポもよく、全8話はノンストップで見ることが出来た。

日本でもこれからブームになるだろう「外見至上主義」が、どんな感じで受け入れられるのか、これからの展開をアニメで見守っていきたい。

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