鮮烈なるファンタジー漫画『ワイルドストロベリー』―そこは進化した植物が人間を養分とする都市・東京。本作には訳ありの住人たちが生きる街が舞台となり、主人公キンゴと彼の人花になった妹カヤノの絆が描かれます。彼の覚悟と誓い、そして激動の物語に、多くの読者が心を奪われています。
ワイルドストロベリー漫画のあらすじ
超新星・米元いれ先生が描く怪異植物バトルファンタジー開幕!
『ワイルドストロベリー』
本日より新連載開始!!https://t.co/VGeQ6CsZbkそれは「人花」と呼ばれ、植物が人間を養分とする進化を遂げた。
同時に大都会・東京は植物に覆われる… pic.twitter.com/EaFMwQKx6p— 少年ジャンプ+ (@shonenjump_plus) July 13, 2023
それは「人花」と呼ばれ、植物が人間を養分とする進化を遂げる。同時に大都会・東京は植物に覆われた。住む者は訳ありしかいないこの街で、キンゴとカヤノは本当の家族に憧れひっそりと暮らす。キンゴは誓う。人花になってしまったカヤノを人間に戻すと・・・
ワイルドストロベリーが指摘されてるパクリの元ネタは?
鬼滅の刃
『ワイルドストロベリー』が鬼滅の刃とパクリと言われる元ネタの候補として挙げられる理由は、両作品が共通して描く兄妹の絆と保護欲、鬼としての存在と人間らしさを描写している点にあります。
『ワイルドストロベリー』の主人公キンゴは、妹であるカヤノが人花として覚醒してしまったことにより、彼女を守ろうと奮闘します。キンゴは「殺さないでくれ」「俺のたった一人の妹なんだ」「自分の意思で人花を操れる」という強い主張を示し、妹を守ることを誓います。この絆と保護欲のテーマは、鬼滅の刃の主人公・炭治郎の姉妹愛と重なります。炭治郎も妹の禰豆子を鬼にされたことから、彼女を人間に戻すために鬼殺隊に加わり、鬼と戦い続けます。炭治郎もまた「家族を守る」という強い動機により、戦いの中で成長していく姿が描かれます。
さらに、両作品は鬼としての存在と人間らしさを持つキャラクターに焦点を当てています。『ワイルドストロベリー』ではカヤノが人花として覚醒し、キンゴも人間でありながら人花の力を使うようになります。一方、鬼滅の刃では鬼として生きるキャラクターたちが、人間性を失わずに苦悩し、時には共感を覚えさせる姿が描かれます。この人間と怪物の境界にあるキャラクターたちの心情や葛藤が、両作品に共通したテーマ性として浮かび上がっています。
チェンソーマン
『ワイルドストロベリー』とチェンソーマンの類似点は、人花として覚醒したカヤノがキンゴの体の中に入り、キンゴも人間でありながら人花の力を使うようになったという点です。
『チェンソーマン』は、藤本タツキによる日本の漫画作品であり、主人公のデンジが悪魔であるポチタと契約し、魔物を退治する「公安魔物退治局」で働く様子が描かれます。物語の中でデンジは、自身がポチタの力を使えるようになり、人間と魔物との間で揺れ動く存在となります。
『ワイルドストロベリー』とチェンソーマンが共通して描く要素は、主人公たちが人間でありながら、特殊な力を持ち、それによって異なる存在との共存や戦いを余儀なくされるという点です。『ワイルドストロベリー』ではカヤノが人花として覚醒し、キンゴも人間でありながら人花の力を使えるようになります。一方、『チェンソーマン』ではデンジが悪魔と契約し、魔物の力を手に入れます。両作品とも主人公たちが人間と異なる存在の力を抱えることで、新たな戦いや葛藤に巻き込まれていく様子が描かれています。
東京喰種トーキョーグール
『東京喰種トーキョーグール』と『ワイルドストロベリー』は、共通してダークファンタジー世界と半分人間・半分怪奇植物という要素を持ち、これらの類似性が多くの読者や批評家によって指摘されています。
『東京喰種トーキョーグール』は、現実の東京を舞台に、喰種と呼ばれる怪物が人間社会に潜む闘争を描いた作品です。主人公の金木研は、人間の母と喰種の父の間に生まれたことで半分人間・半分喰種となり、自らのアイデンティティと闘いながら、人間と喰種の対立に巻き込まれていきます。作中には、人間と喰種との違いや葛藤、喰種の欲望と苦悩、そして共存と対立という複雑なテーマが織り交ぜられており、ダークで重厚な雰囲気が漂います。
一方、『ワイルドストロベリー』は、進化した植物が人間を養分とする異世界の東京が舞台となります。主人公のキンゴと彼の妹・カヤノは、人花と呼ばれる怪奇な存在として覚醒し、それぞれ異なる姿と力を持っています。カヤノが人花として覚醒したことで、キンゴもまた人間でありながら人花の力を使えるようになり、彼らの絆と葛藤が描かれます。この作品もまた、人間と怪奇植物との共存や対立、特殊な力を持つキャラクターたちの葛藤など、ダークファンタジーの要素が強調されています。
両作品がダークファンタジーの世界を舞台にし、半分人間・半分怪奇植物という不気味で奇妙な要素を描写することで、読者は物語に引き込まれ、独自の世界に没入します。登場キャラクターたちの内面の葛藤や人間性の喪失、共感を覚えさせる怪奇な存在との対峙など、両作品は人間の複雑な感情や闘いを丹念に描写し、読者の心に深い共鳴を生み出すのです。
これらのダークファンタジー世界と半分人間・半分怪奇植物という要素が、両作品の独自性と深みをもたらしています。読者はその特異な世界に惹き込まれながらも、登場人物たちの苦悩や成長を通じて、人間の心の葛藤や希望を見い出すことができるでしょう。
ワイルドストロベリーはパクリではない!
『ワイルドストロベリー』は『鬼滅の刃』や『チェンソーマン』、『東京喰種トーキョーグール』といった他の作品と類似性が指摘されることもあるものの、パクリではないと言えます。
漫画や小説などの創作物は、時に似た要素やテーマを共有することがありますが、それは創作者たちが同じようなインスピレーションを受けたり、共通の人間の感情やテーマに向き合った結果として生まれることがあります。『ワイルドストロベリー』も独自の物語を持ち、キャラクターの成長や人間の葛藤、異世界の設定などを通じて、独自のメッセージを伝える作品です。
『ワイルドストロベリー』は、人花と呼ばれる進化した植物が人間を養分とする世界を舞台に、兄妹の絆と人間性の喪失、共存と対立といったテーマを掘り下げています。主人公キンゴが妹のカヤノを人間に戻すために戦うストーリーは、『鬼滅の刃』や『チェンソーマン』とは異なる独自の展開を見せています。
パクリとされることは、作品が非常に成功し、影響力が大きいことを意味することもありますが、それだけで創作物がパクリだと決めつけることは公正ではありません。創作者は自らの経験や感性、創造力を通じて、独自の作品を作り出すことができるのが美しい創作の魅力です。
『ワイルドストロベリー』は独自の物語世界とキャラクターが描かれ、他の作品とは異なる魅力を持っています。それぞれの作品が個別の要素やメッセージを持ち、異なる視点から読者に感動や考察を与えることで、漫画の豊かな世界観が拡がっていくのです。したがって、『ワイルドストロベリー』は独自の存在として評価されるべきであり、パクリではないことを強調することが重要です。
まとめ
『ワイルドストロベリー』は鬼滅やチェンソーマン、東京喰種など、複数の傑作漫画から影響を受けた可能性のある作品ではありますが、それぞれの要素を独自の世界観で融合させ、オリジナリティーの溢れる良作になっております。さきほどあげた作品が好きな人は間違いなくハマくる要素が散りばめられています。
今後は進化した植物が人間を養分とする異世界の東京で、キンゴの使命とカヤノとの絆が織りなす物語に心を打たれることでしょう。ダークファンタジー愛好者やアクション好きな読者には絶対におすすめの一作です。
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