「D.ダイバー」は、主人公のカグラが幼少期の悲劇から生まれた特異な能力を持ち、犯罪者の夢の中にダイブするという壮大なストーリーです。筆者である森恒二の手によって描かれたサイコスリラー漫画。本記事はネタバレ感想やあらすじを紹介したいと思います。まだ本作を読んだことがない人は気をつけて下さい。
D.ダイバーあらすじ
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— 森恒二先生作品アカウント (@muhoutou) May 25, 2023
幼い頃に火事で両親を亡くした大学生・カグラ。ある日ゼミの一環で裁判所を訪れた彼は、その日奇妙な夢を見る…。これは、ただの悪夢なのか、それとも現実なのか。「ホーリーランド」「自殺島」「創世のタイガ」の作者が描く、ダークヒーロー叙事詩！
D.ダイバーネタバレ感想！面白いポイント！
夢の中で戦うダークヒーロー
「D.ダイバー」という漫画は、主人公である大学生カグラワタルが幼少期に火事で両親を亡くしたという過去を持つ物語です。カグラは法学を専攻しており、ある日ゼミの一環で裁判所を訪れます。そこで彼は、女性の命を奪った犯人が自らを弁護するために無罪を勝ち取ろうとしている光景に遭遇します。しかし、証拠不十分の場合、裁判で有罪判決を下す確率は低いという現実に直面します。この現実に対するカグラの憤りは高まります。
カグラは特異な能力を持っており、夢を通じて過去のビジョンを視ることができます。彼は犯人が自分に襲いかかる夢を見たとしても、それが夢であることを理解していても、その攻撃を止めることはありませんでした。彼は断固として犯人に立ち向かい続けました。結果として、犯人は自首する道を選ぶこととなりました。カグラの能力は、相手の夢の中に干渉する可能性を秘めているかもしれません。彼は犯人の夢の中に入り込み、怒りの炎が高まりながら攻撃するシーンは、読者にとって心地よい爽快感をもたらすでしょう。
幼少期の悲劇から生まれた主人公のカグラが特殊な能力を駆使し、正義を貫き通す姿勢は読者に深い印象を与えることでしょう。
法律の知識も学べる
「D.ダイバー」では、法律の知識を学ぶこともできます。例えば、犯行現場に彼の毛髪が残っていたとしても、彼は「カギを届けたお礼に招かれた」と供述すれば、容易に逃れることができます。さらに、被害者女性は他にも複数の男性関係があったことや、彼が善意で鍵を届けたにもかかわらず彼女がショックを受けていると、弁護士が主張することもあります。このような証拠が曖昧な状態にある場合、悪事であっても裁かれない可能性があることを示唆しています。
証拠の曖昧さや裁判の脆弱さといった要素を通じて、法律の限界を浮き彫りにしています。証拠が不十分な場合、真実を突き止めることや正義を実現することは困難です。このような事例は、悪意のある者であっても、法的な罰を受けずに逃れる可能性があることを示唆しています。
物語の中で描かれる法的な曖昧さは、読者に対して倫理的な問いかけを投げかけます。正義を追求するためにはどのような努力が必要であり、法的な制約によってどこまで犯罪者を裁けるのかという疑問を引き起こします。読者は、この展開によって未知の領域へと導かれ、法と倫理の複雑な関係性について深く考えさせられることでしょう。
サイコな一面を持つ主人公
夢の中では、何をしても問題ないという想像を抱く人々がいるのは確かです。カグラもその一人です。彼は犯罪者の夢の中にダイブすることで、本来の感情を爆発させることができます。彼が犯人に何度も殴りかかるシーンは、まさにサイコな光景です。しかし、夢の中なら何をしても構わないという感覚は理解できます。
夢の中では、現実の制約や倫理的な考慮を気にする必要がありません。そこでは欲求や感情を自由に表現することができます。カグラも自分の内なる怒りや憎しみを夢の中で解放し、犯人に制裁を与えることで満足感を得るのです。
このような描写は、読者にとって非現実的な場面かもしれませんが、夢の中では心の奥底に秘めた感情や欲望が表出することがあります。カグラが犯罪者の夢にダイブすることで、彼の内なる感情が爆発する様子は、一種のカタルシスを与えるかもしれません。
この展開によって、夢と現実の境界が曖昧になり、読者は夢の中ならではの感情表現の自由さや制約のなさを考えさせられるでしょう。夢の中での行動の是非や現実世界との対比を通じて、読者は自身の欲望や感情のあり方についても考えを巡らせることができるかもしれません。
カグラの夢の炎の正体
カグラは幼少期に火災で家族を失い、ただひとり生き残った過去を抱えています。この悲劇以降、彼は自己との葛藤に日々苦しんできました。法律家を目指しているのは、彼の父親が法律家であったからなのか、それとも単に自身に起きた出来事を冷静に分析し理解したいという願望からなのか、カグラ自身も疑問に思っていました。
彼の内なる世界には、法を使って悪を裁きたいという欲求が渦巻いているのでしょうか？
家族は放火犯によって亡くなり、無罪となってしまった犯人に対する憎しみと怒りによって、カグラは燃え盛る憎悪の炎に包まれているのかもしれません。それゆえ、彼は無意識に犯罪者に反応し夢の中に入り込み、人間の心の闇と立ち向かうことができるのかもしれません。
違法サイトを利用すると危険！
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【感想】D.ダイバーネタバレ！面白い！夢の炎の正体とは？森恒二が放つサイコスリラー漫画！まとめ
「D.ダイバー」は、家族を失ったカグラが法学を学びながら、犯罪者の夢の中に入り込んで悪を裁くという特異な能力を持つ主人公の物語です。彼の過去のトラウマや法律の曖昧さが物語をより深みのあるものにし、読者を引き込みます。カグラの闘いと倫理的な問いかけが交錯する展開は、興味と考察を掻き立てるでしょう。
