【モアナと伝説の海2】ポリコレ要素なしだがつまらない!伝えたいことはなんなの?

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映画「モアナと伝説の海2」。前作で描かれた壮大な冒険と感動的な物語、そして美しい海の描写に心を奪われた私は、今回の続編にも大きな期待を抱いていました。

しかし、実際に観てみると、残念ながらその期待は裏切られる結果に。ポリコレ要素が薄い点は評価できる一方で、物語の薄さやキャラクターの魅力不足が際立ち、「一体、この映画で何を伝えたかったのだろう?」と思わざるを得ない作品でした。

この記事では、なぜこの続編が期待外れに終わったのか、その理由を掘り下げていきたいと思います。

【モアナと伝説の海2】あらすじ

海に選ばれた少女モアナが繰り広げる冒険を描いたディズニー・アニメーション・スタジオによる2016年製作の長編ミュージカルアニメ「モアナと伝説の海」の続編。

モアナが壮大な冒険の末に故郷の島を救ってから3年。妹シメアが生まれて少し大人になったモアナは、愛する家族や島の仲間たちに囲まれながら、以前は禁じられていた海へと航海に繰り出す日々を送っていた。

そんなある日、「かつて人々は海でつながっていたが、人間を憎む神によって引き裂かれてしまった。海の果てにある島にたどり着けば呪いが解け、世界は再びひとつになる」という伝説を知ったモアナは、人々の絆を取り戻すため立ちあがることを決意。風と海を司る半神半人のマウイや島の新たな仲間たちとともに、危険に満ちた冒険の旅に出る。

【モアナと伝説の海2】作品情報

タイトル
モアナと伝説の海2

監督
デイブ・デリック・ジュニア
ジェイソン・ハンド
デイナ・ルドゥー・ミラー

出演者
アウリイ・カルバーリョ
モアナ・ワイアリキ

ドウェイン・ジョンソン
マウイ

【モアナと伝説の海2】ネタバレ感想

「モアナと伝説の海」の続編に関して、つまらないと感じた理由を深掘りしつつネタバレ感想を書いていきたいと思います

続編に期待していた魅力の欠如

まず、「モアナと伝説の海」第1作が多くの人に評価された理由は、モアナ自身の成長物語と、マウイとの関係性が中心に描かれ、心に響くテーマがあったからです。「自己発見」や「故郷とのつながり」といった普遍的なテーマに加え、美しい南太平洋の文化が色濃く反映された作品だったことで、多くの観客が魅了されました。

しかし、続編ではそのような中心軸がぼやけ、「海を越える冒険」という設定が形だけの舞台装置に見えてしまったのではないでしょうか。

新キャラクターの扱いが雑

新しい仲間たちや妹シメアの登場があまりに唐突で、彼らの役割が薄かったことも批判につながる大きな要因でしょう。新キャラクターが物語に深みや新鮮さをもたらすどころか、かえって既存キャラクターの個性を希薄にしてしまったことで、観客が感情移入しづらくなったようです。

また、モアナ自身やマウイがほとんど変化しないという点も、物語の進展を感じられない要因として挙げられます。続編としての意義が薄いまま進む物語は、観客に惰性感を与えた可能性があります。

ヴィランの魅力不足

ディズニー作品の特徴のひとつとして、「忘れられないヴィラン(敵キャラクター)」の存在があります。例えば、『アラジン』のジャファーや『リトル・マーメイド』のアースラといったキャラクターたちは、

物語に緊張感とエンターテインメント性をもたらしていました。しかし、本作ではヴィランの動機や個性が弱く、ただ「人間を憎む神」という設定だけでは物語に深みを与えることができませんでした。このため、観客が惹き込まれる要素が欠如していたのではないでしょうか。

さらにビジュアルは人間のスタイルをしており、神のような存在にした意図があまり伝わらなかった。

全体の感想

全体的に前作の焼き直しのように感じられました。モアナが再び島を守るために冒険に出る展開や、ココナッツの家族カカモラの再登場など、既視感の強い要素ばかりが目立ち、新鮮さに欠けていました。特に目を引く新キャラクターや斬新なヴィランも登場せず、ストーリーはひたすら安全な範囲で進行している印象です。

もともと本作は映画ではなく、ディズニープラス向けに制作された短編シリーズだったという背景もあってか、映画として公開するには物語に深みが足りず、壮大さやインパクトを期待していた観客にとっては物足りなさが残る結果となりました。

前作ではモアナが成長し、島の未来を切り開く姿が描かれていましたが、今作ではその後の大きな成長や変化は特に描かれません。ただ前作の延長線上で再び冒険を繰り返しているだけで、『モアナ2』というより、まさに『モアナ1.5』という表現がしっくりくる内容でした。この中途半端さが、本作を「つまらない」と感じさせてしまう最大の原因かもしれません。

おすすめ読者

「モアナと伝説の海」の続編について、以下のような特徴があるため、特定の観客層にはおすすめできる可能性があります。

モアナというキャラクター自体が好きな人

モアナの明るさや行動力に魅力を感じた人には、彼女が再び航海に出る姿を楽しめるかもしれません。モアナ自身のキャラクターに愛着がある人ならば、物語の薄さよりも彼女の新たな冒険そのものを前向きに受け入れられるでしょう。

子どもやファミリー層

物語のテーマがシンプルでわかりやすいため、小さな子どもやファミリー層には手軽に楽しめる作品です。新キャラクターや冒険の要素は、子どもにとって興味を引くポイントになるかもしれません。また、ディズニー特有の色彩豊かなアニメーションや音楽は、視覚・聴覚的な魅力があります。

軽い冒険物語を気軽に楽しみたい人

深いテーマや複雑なキャラクター成長を求めない人には、気軽な冒険物語として視聴する価値があります。「ディズニーらしい美しいアニメーション」と「冒険をともにする楽しさ」に重点を置いて観ることができれば、失望感は薄れるでしょう。

新しいディズニー作品を追い続けているファン

ディズニー作品をすべてチェックしたい、あるいは最新の作品に触れたいと考えるディズニーファンには、少なくとも一度は観ておきたい映画です。過去作品と比較することで、ディズニーの現在の方向性や特徴を理解する参考になるかもしれません。

世界観に惹かれた人

南太平洋を舞台にした美しい自然や、海の描写が好きな人にはおすすめできます。映像表現の美しさに重きを置く人には、物語の薄さを補う魅力が感じられるかもしれません。

ただし、以下の人にはおすすめしづらい

キャラクターの成長や深みのあるストーリーを求める人、「モアナと伝説の海」第1作のクオリティを期待している人、新キャラクターやヴィランの魅力に期待する人、続編としての意義や重みを求める人

特に第1作のファンには賛否が分かれる可能性が高いため、期待値を少し下げて観ることをおすすめします。それでも美しい映像や音楽を楽しみたい人には、それなりの価値がある作品と言えるでしょう。

【モアナと伝説の海2】ネットの声

前作よりミュージカル要素強めな気がした!ミュージカル苦手な人はちょっと観ずらいかもという印象

とても面白かったです。ただ、ロトさえいればほかの二人がいなくてもよいのではないか?とか、マタンギは何だったのかとかいろいろ思うことはあります。

2はストーリーは後付け感が否めない。
感動感はない。1の映像の美しさが衝撃すぎてそれを越えられてない。正直むり…

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