【十角館の殺人】犯人は実は守須!ネタバレ感想!結末や最終話は?ドラマ化も決定している!

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漫画『十角館の殺人』は、その巧妙なトリックと衝撃的な結末で多くの読者を魅了してきました。今回は、作品の最も大きな驚きである犯人の正体—守須が犯人であるという事実を中心に、ネタバレを交えた感想をお届けします。さらに、物語の終わり方や最終話の展開についても深掘りし、最後に待ち受ける驚愕の真相について考察していきます。

また、そんな『十角館の殺人』がついにドラマ化されることが決定し、注目が集まっています。どのように映像化されるのか、原作ファンとしては期待と不安が入り混じった気持ちで待っているところです。この記事では、ドラマ化に関する情報や、物語の中で印象深いシーンについても触れつつ、作品の魅力を再確認していきたいと思います。ネタバレ満載の内容になりますので、まだ読んでいない方はご注意ください!

【十角館の殺人】あらすじ

孤島に建つ十角形の奇妙な館を、大学のミステリ研に所属する7人が訪ねる。この館を設計した中村青司は、半年前に謎の焼死を遂げていた。そして、凄惨な殺人劇が、幕を開ける――。 第22回日本ミステリー文学大賞受賞の綾辻行人と、美しさの中に影がある絵でイラストレーターとしても活躍する清原紘がタッグを組んで贈る、本格ミステリの金字塔をもとにした「コミックリメイク」!

【十角館の殺人】作品情報

タイトル
十角館の殺人

著者
清原紘

著者
綾辻行人

巻数
全5巻

カテゴリ
青年マンガ

出版社
講談社

レーベル
アフタヌーン

掲載誌
アフタヌーン

【十角館の殺人】ネタバレ感想

綾辻行人の名作をもとにしたコミックリメイク

漫画『十角館の殺人』は、綾辻行人の名作をもとにしたコミックリメイクで、原作の持つ恐怖と謎解きを巧妙に再現しつつ、視覚的な魅力を加えています。この作品の最大の魅力は、その圧倒的なサスペンスと、読者を引き込む謎解きの過程にあります。孤島の十角形の館という舞台が、まるで迷路のように錯綜し、閉塞的な雰囲気を生み出しており、その中で繰り広げられる殺人劇は、まさに息を呑むような緊張感に包まれています。

清原紘の美しい画風

コミックリメイクならではの魅力として、イラストレーションを手がけた清原紘の美しい画風があります。彼の描くキャラクターや館の雰囲気は、綾辻行人の原作に息吹を吹き込むだけでなく、作品の持つ不気味さや謎めいた美しさをさらに引き立てています。特に館内の描写や、登場人物の表情に宿る微妙な感情の変化は、ストーリーの暗いトーンと絶妙に調和し、読者を物語に引き込む力を持っています。

単なる殺人事件の解決にとどまらない

物語の展開も非常に巧妙で、ひとたび事件が発生すると、その背後に隠された秘密や謎が次々と明らかになります。大学のミステリ研に所属する7人が集まるという設定は、登場人物たちそれぞれの個性や関係性を深堀りするきっかけとなり、単なる殺人事件の解決にとどまらず、人間ドラマとしても非常に深い味わいを持っています。

本格ミステリー

さらに、原作の「本格ミステリ」というジャンルにおける金字塔を目指しているだけあって、登場人物の行動や謎解きの過程に対して理論的な整合性が保たれ、読者は推理を楽しみながら物語に没入できます。最終的には、すべてがひとつの巨大な謎として回収され、驚愕の結末に繋がっていくため、ページをめくる手が止まらなくなることでしょう。

総じて、コミックリメイク版『十角館の殺人』は、綾辻行人の原作が持つ本格ミステリとしての魅力をしっかりと踏襲しつつ、清原紘の美しいイラストが加わることで、視覚的にも読み応えのある作品に仕上がっています。ミステリファンのみならず、推理やサスペンスが好きな読者にとっても、心から楽しめる一作となっています。

【十角館の殺人】おすすめ読者

『十角館の殺人』のコミックリメイクは、以下のような読者に特におすすめです。

本格ミステリ好きの読者に最適

本格ミステリ好きの読者に最適です。綾辻行人の原作が持つ緻密な謎解きと複雑なトリックは、ミステリの醍醐味を存分に味わいたい方にぴったりです。物語が進行する中で明かされる秘密やキャラクターの裏側に至るまで、推理を楽しみながら一つ一つの謎を解く快感を味わえます。

サスペンスやホラーが好き

また、サスペンスやホラーが好きな方にもおすすめです。孤島という閉鎖的な舞台、そして十角形の奇妙な館という非現実的で不安感を煽るロケーションが、物語の恐怖感を高めています。読み進めるごとに加速する緊張感と殺人劇が、恐怖と驚きの連続を生み出します。

美しいイラストが好きな読者

さらに、美しいイラストが好きな読者にも魅力的な作品です。清原紘の手による美麗なビジュアルが、物語に深みと陰影を与え、キャラクターの微妙な心理状態や館の不気味な雰囲気を視覚的に引き立てます。イラストが物語に与える影響を楽しみたい方にはうってつけです。

原作ファンや、綾辻行人の作品が好きな読者にももちろんおすすめです。原作を知っている方は、再びその世界観に浸ることができるだけでなく、コミックならではの視覚的な表現を通じて新たな発見があるかもしれません。

推理を解くのが好きな方

最後に、推理を解くのが好きな方にもぴったりです。物語の中で複数の手がかりが提供され、それらをどのように結びつけていくかが重要な要素となっています。読み進めるごとに解答に近づく楽しさが味わえ、終盤のどんでん返しには思わず唸ってしまうことでしょう。

この作品は、ミステリ愛好者から絵にこだわりのある読者、そして驚きとサスペンスを求める読者に至るまで、幅広い層に楽しんでもらえる作品となっています。

【十角館の殺人】最終話や結末話は

犯人は実は守須

『十角館の殺人』の犯人は、実は守須でした。守須は内心で強い復讐心を抱いており、その理由は彼が密かに交際していた女性・千織の死にありました。彼女を死に追いやった6人への復讐を誓い、今回の巧妙な殺人計画を練り上げたのです。

守須が行った殺人計画は、彼が島のメンバーに「自分もこの場にいる」と信じ込ませる一方で、島の外部からは「島にいるのは守須以外の6人」と見せかける必要がありました。この二重のトリックを成立させるため、守須は青司の名前を利用して島外に手紙を送りました。その手紙には江南が守須を訪ねてくるよう仕向ける内容が書かれていました。守須はこの手紙を投函すると同時に、島へ最初にボートで上陸し、体調不良を装って自室に戻るふりをします。しかし、実際にはすぐに本土に戻り、自宅で江南の訪問を待ち受ける準備を整えていたのです。

守須のトリック

その後、江南と島田が守須の自宅を訪ねてくると、彼は計画通りに彼らを迎えました。これで島外にいる守須の存在を確認させることに成功したのです。そして、彼らが去った後、守須は仮眠を取ったのち夜明け前に島へ戻り、メンバーが目覚める前にプレートをテーブルへ配置しました。こうして、守須は島に居続けているように見せつつ、本土で行動するトリックを成立させたのです。

2日目の夜、守須は再び本土に戻り、江南と会いましたが、その際、わざと突き放すような態度を取りました。これは、江南がその後守須に連絡を取らないようにするための布石でした。この後、守須は計画通り島に戻り、それ以降は一切島から離れることなく次々と殺人を実行していきます。

オルツィの左手を切断した理由

特に印象的な場面として、オルツィの左手を切断した理由があります。オルツィは守須が千織に贈った指輪を身に着けており、それを目にした守須は、彼女が自身と千織の関係を察してしまう可能性を危惧しました。このため、彼はオルツィの左手を切り落とすという冷酷な手段を選んだのです。一方、カーの手首を切断したのは、オルツィの切断をカモフラージュするためでした。このように、守須の行動には一貫して計画性と冷徹さが貫かれていました。

そしてついに、最後のターゲットであるエラリィに対しても、守須は残酷な手を下します。彼女を眠らせた後、灯油をかけて火を点けたのです。この一連の殺人劇の中で、守須の冷酷さと復讐心は頂点に達しました。

衝撃の結末

物語の終盤では、島田が守須のニックネームについて問いただします。その答えが「ヴァン・ダインです」という一言で、読者に衝撃を与えました。それまで島にいる「ヴァン」と本土にいる守須は別人であると思わされていた読者は、この一言によって物語の全体像が一変する瞬間を目の当たりにします。巧妙に仕組まれたトリックと、最後の一行で読者を驚かせる結末は、この作品の最大の見どころであり、記憶に残る名シーンとなっています。

【十角館の殺人】ネットの声

原作はとても良作ですが絵になるとどうやって犯人を隠すのかが興味あって読みました。なるほど!ネタしってても面白かったです。

言わずと知れた密室ミステリー。キャラクターがちゃんと呼吸をしていて、それぞれの人生を生きています

コミカライズというか、優れた翻案って感じですね。それくらい印象は違いました。細かいところは変更されていますが、どれも理解できる範囲のもので、無理なく読めます。

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