漫画「東京怪人ラプソディ」は杉戸アキラ先生が連載している作品です。本記事は、完結までのネタバレが含まれております。結末や最終話はどうなっているのでしょうか?まだ本作を読んだことがない人は気をつけて下さい。
【東京怪人ラプソディ】あらすじ
人間世界で暮らそうと頑張る怪物の話(1/8) pic.twitter.com/suS6POrc92
— 杉戸アキラ (@cube_sa) July 28, 2023
八郎(5歳)は人間達に恐怖を与えるために
作られた最強の怪物だった!しかし、襲撃した人間社会でアイスを食べた
ことがきっかけで、人間の文化の虜になって
しまい、人間社会に家出してしまった!彼は正体を隠しながら、バイト代をお菓子や
おもちゃに浪費して毎日楽しく暮らしていた
のだが、彼の毒親のマッドサイエンティスト
や同族である怪物達は、餌である人間の味方
をする八郎を快く思っていなかった!!!!部屋に勝手に入ってきて躾(脳の改造)を
しようとする親に反抗したり、襲いくる敵を
皆殺しにしたりして、八郎は今日も頑張って
生きていくのであったーー。恐怖の怪物の新生活を応援するアクションコメディ、
大量加筆修正&描き下ろしを収録してコミックス化!
【東京怪人ラプソディ】作品情報
東京怪人ラプソディ
著者
杉戸アキラ
カテゴリ
青年マンガ
出版社
小学館クリエイティブ/ヒーローズ
レーベル
ヒーローズコミックス わいるど
【東京怪人ラプソディ】ネタバレ感想
人間社会とのギャップ
漫画「東京怪人ラプソディ」の魅力は、何といっても八郎というキャラクターの独特な設定とその成長過程にあります。八郎は、最初は恐怖を振りまくために作られた怪物という設定から始まり、彼のキャラクターには人間社会とのギャップが大きく描かれています。このギャップが、物語にユニークな面白さをもたらしているのです。
まず、八郎の人間社会への家出という展開は、非常に興味深いものです。彼がアイスを食べて人間の文化に魅了され、そのまま家出を決意するというプロットは、怪物と人間の文化との対比を描くことで、読者に深い感情移入を促します。特に、怪物である八郎が人間社会での楽しい生活を追い求める姿は、非常に心温まるものです。
八郎の二重生活
八郎は怪物としての正体を隠しながら、人間社会で普通の子供のようにバイトをしてお菓子やおもちゃを楽しむ姿—は、コントラストの面白さを際立たせています。彼が普通の子供のように過ごしている一方で、その正体や過去の闇が物語にスリルと緊張感をもたらしており、読者は次に何が起こるのか目が離せません。
さらに、八郎の「毒親」との関係もまた、この漫画の深い魅力の一つです。マッドサイエンティストである親が勝手に部屋に入ってきて脳の改造を試みるという設定は、家庭内の葛藤や圧力を象徴しており、読者に八郎の反抗心や自立心を強く印象づけます。親からの束縛に対する八郎の反抗や、襲いかかる敵に対する戦いのシーンは、彼の強さと成長を鮮やかに描き出しています。
衝動的な生存本能
また、八郎が敵を「皆殺しにする」という過激な行動も、物語に緊張感とアクションの要素を加え、読者を引き込む要因となっています。彼の暴力的な行動が、ただの破壊衝動から、自己防衛や愛するものを守るための行動へと変わっていく過程は、非常にドラマティックです。
このように、この漫画は、八郎というキャラクターの複雑な感情や成長を中心に据え、彼が人間社会での幸福を追い求める姿と、怪物としての宿命との葛藤を描くことで、非常に魅力的な物語を展開しています。八郎の冒険と成長を見守ることで、読者は彼の苦悩や喜びを共に感じ、深い感動を得ることができるでしょう。
【東京怪人ラプソディ】おすすめ読者
キャラクターの成長や内面の葛藤を重視する読者にはぴったりです。八郎が恐怖を振りまく怪物から、人間社会での楽しい生活を求めるキャラクターへと変わっていく過程は、非常に感情的で魅力的です。キャラクターの心理的な成長や自立の物語が好きな人には、この漫画の深いテーマが響くでしょう。
次に、アクションやスリルを楽しむ読者にもおすすめです。八郎が敵を撃退し、過激な行動を取るシーンは、物語に緊張感を加えます。アクションやサスペンスの要素がしっかりと盛り込まれているため、ハラハラする展開を求める人には楽しめるでしょう。
また、ファンタジーやモンスターが登場するストーリーに興味がある人にも適しています。八郎が怪物であることとその後の人間社会での生活との対比は、ファンタジー要素が強い漫画に共感する読者に向いています。
さらに、家庭内の問題や毒親に関するテーマに共感する人も、この漫画から深い感情的な共鳴を得ることができるでしょう。八郎の親との関係やその圧力に対する反抗は、多くの人が共感できるテーマです。
最後に、ユニークで新しい視点から物語を楽しみたい人には、この漫画の独特な設定やキャラクターの取り組みが新鮮で魅力的に映るでしょう。怪物が人間社会に溶け込み、そこでの生活を楽しむという斬新なアイデアが、読む人に新しい体験を提供します。
このように、キャラクターの深い成長やアクション、ファンタジー要素、家庭内の葛藤など、多様な要素が詰まったこの漫画は、幅広い読者層に楽しんでもらえるでしょう。
【東京怪人ラプソディ】ネットの声
絵が好みで興味を引かれてコミプレのサイトから読み始め(複数話コミプレのサイトや作者ツイッター(現X)で読めます)、特に三話の博士に心臓を撃ち抜かれて即座にアマゾンで単行本を取り寄せました。
Twitterで拝見してから物凄い速さで連載と単行本化になりました。話のテンポやキャラ等の魅せ方がやはり流石だなと思いました。八郎がかわいくてたまらないです
登場人物は男性キャラが9割を占めますがキャラに魅力も十分で、スプラッタ級の戦いが行われるのに収まりが良いテンポ感が秀逸。先生の過去作を凌駕していると思います!悪魔様の変身後の姿が圧巻でした
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