ワンピースと検索すると「最近」「つまらない」「ニカ」「新世界」と言ったワードが多いです。
Adoさんを起用したワンピース映画REDの初日のレビューも低かった。
単行本は100巻を超え5億部売り上げているモンスター作品がなぜこのような意見が出てしまうのでしょうか?
読者が離れが進んでしまった理由をリサーチしてみたいと思います。
ワンピースとは一体どんな漫画なのか?
1997年に週刊少年ジャンプで連載がスタートしたワンピース。累計発行部数は5億冊を超え、「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定されています。
物語はゴールド・ロジャーが残しだ莫大な大秘宝ワンピースをめぐる大海賊時代。
海賊に憧れる1人の少年ルフィがフーシャ村で生活していた。村にいた海賊団のリーダーであるシャンクスを慕うルフィ。シャンクス達が敵船から奪ったゴムゴムの実を食べてしまい全身伸びるゴム人間になってしまったルフィ。しかし能力を得る代償に一生泳げない体になってしまった。
その直後シャンクスと敵対であった山賊の頭であるヒグマによってルフィは囚われの身に。泳げなくなったルフィを海の中に投げ込まれ溺れている状態の中、海の中から現れた巨大生物である海獣が牙を向く。
絶望しかけたその瞬間、シャンクスが自分の腕を犠牲にしてまでもルフィを守ったのである。
それから10年の時が流れ、シャンクスから受け継いだ麦わら帽子を被り、海賊王を目指しルフィは冒険に旅立つ。
ワンピースの売上が初のランク外
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2021年ワンピースの売り上げは初のランク圏外となってしまいました。
連載1000話記念、コミックス100巻記念、アニメ放送1000話記念と企画がたくさんありましたが、残念ながらコミックスの売り上げにはあまり貢献しなかったようです。
集計結果がこちら。
集計期間:2020年11月23日~2021年11月21日
調査協力店舗総数:全国書店3,967店舗(WEB通販含む) ※2021/11/29付現在作品別(シリーズ別)
1位 呪術廻戦 30,917,746
2位 鬼滅の刃 29,511,021
3位 東京卍リベンジャーズ 24,981,486
4位 進撃の巨人 7,332,398
5位 僕のヒーローアカデミア 7,020,361単巻別(旧 作品別)
1位 鬼滅の刃 23巻 5,171,440
2位 鬼滅の刃 外伝 2,374,621
3位 呪術廻戦 14巻 2,312,250
4位 呪術廻戦 15巻 2,306,950
5位 呪術廻戦 16巻 3,636,822
もちろんモンスター級のロングランには変わらないのですが、ワンピース67巻の初版発行部数405万部から徐々に減少傾向になってしまっているので、新世界編に入ってから数字が落ちてきたと思われます。
どうしてこのようなことが起こってしまったのでしょうか?
ワンピースが最近つまらない感じる理由
ワンピースが最近つまらないと検索される理由は一体なんなのでしょうか?大人気作品に一体何があったのでしょうか?
多かった意見をまとめてみました。
キャラクターが多すぎ問題
長期連載の作品なので仕方がない部分はあると思いますが、麦わらの一味にプラスして同盟を結んだトラファルガーローや光月モモの助などルフィーの味方だけでも相当な人数がおり、敵やモブキャラまで数えるととんでもない量になってきます。把握するのが大変になってギブアップした読者も多いです。
キャラクターが多く出過ぎてしまった分、1人のサブキャラに感情移入がしにくく感動も薄くなってしまっている気がします。物語が進むにつれて過去に出てきたキャラクターが再度登場する際、どのような経緯でどうやって出会ったか忘れてしまう為、何度も読み返さないといけない状態に。
尾田先生監修である映画FILMシリーズでも「ストロングワールド」「Z」「ゴールド」に比べるとキャラクターを大量に出したスタンピードの評価があまりよくないことからキャラをたくさん出せばいいということではないということが伺えます。
漫画が読みにくくなった
巻数が進むにつれて、コマの描き込み量が非常多くなります。
背景描写も細かく描かれているのは偉業だと思いますが、余白が極端に少なくなり絵がごちゃごちゃしているように見えます。ペンの細さも徐々に太くなり背景とキャラが同化してしまい余計に見にくさが目立っているような気がしました。
またキャラクターが多くなった分、麦わらの一味が何グループ化に分かれてそれぞれ別の敵と戦い、そのグループごとに物語が進んでいくことになります。グループに分かれてしまうと、今どこで誰と誰が戦っているのかというのを把握するのが難しくなってきて、それに加えて話が長いので、訳が分からなくなって、つまらないと感じてしまう読者も増えたとの意見も。
戦闘描写のマンネリ化
ワンピースの戦闘はパワーでゴリ押しではなく、地形やゴムの性質を生かした能力バトルが魅力の一つだった。斬新な構図や迫力ある1枚絵はまさに尾田先生が作り上げた発明といっても過言ではありません。
戦闘中おちゃらけるルフィが、シリアス展開へと切り替わる瞬間がたまらなくカッコいい。名言も多数あります。
しかし現在は主要人物や敵が強くなりすぎて、能力バトルというより、覇気を持つものでないと戦いにおいてはお話にならないという展開になったところです。
覇気を体得したキャラは異次元に強くなりすぎパワーでねじ伏せるつまらない戦いに。
またギア2、ギア3、武装色は画面映えした名場面が多く、レッドホークはとくにカッコよく映像化した時の迫力も凄いです。しかしギア4のバウンドマンやスネイクマンはビジュアルも戦闘の仕方も今一つになってしまいました。特にバウンドマンになって空を飛ぶことも可能になってしまったのはガッカリしてしまいました。
ラストのマンネリもあり過去回想からの、大必殺技でボスを倒してからの感動という流れのテンプレートがお決まりに。
冒険のワクワク感が失速
イーストブルーやグランドライン突入、アラバスタに空島、そして仲間の話しなど多種に渡るストーリーに心踊らせ涙する感動も散りばめられて本当に楽しかったという意見は多いです。
仲間集めのワクワクや、裏に隠れている重要人物がわからずハラハラする感じが後半になるにつれなくなっていき、ひたすらにバトル漫画になってしまっていることも。
新世界に入ってからは何でも有りみたいな感じが否めない。長期連載で仕方がないということもあると思いますが、イーストブルーから頂上決戦までの方が、麦わらの一味の成長が凄く感じられました。だから強敵に苦戦しながら勝ち抜く、そして絆を深めた仲間が増えていく過程が面白かったんだと思います。
名場面や名言を教えてくださいと言われたら、新世界に入る前の話を言う人の方が多いでしょう。ワンピースで何編が好きと聞かれると序盤を挙げられる方が多いのも納得のいく理由です。
新世界編から急激に読者離れ
新世界に入ってから急に読者離れが進んだように思います。ワンピースを読んでいた少年たちは大人に。そしてスマホが普及した現在。エンタメは様々な形で大量に投下されるように。
長期エンタメはファンの入れ替えが5年と尾田先生本人もおっしゃられています。今たくさんの娯楽がある現代のそのスピードはもっと早まっていることでしょう。中だるみしたり炎上したりするとすぐに気持ちが変わったり、別の娯楽を堪能できる時代。
スマホが無かった時代であれば、重厚な物語を描いた時に間延びが起こったとしても読者離れはなかったかもしれません。
しかし今のワンピースは1つのエピソードが長すぎるということはファンの中では当たり前。ドレスローザ編辺りから一つのエピソードが10巻、ワノ国編に至っては過去最長14巻にも及んでいます。これを週刊連載で追っていたら全く進まない本編に読者が離れていくかもしれません。
1を伝えようと思ったら10描かないといけないという尾田先生はおっしゃられていました。ただ読者は10ではなく100くらいに感じてしまったのではないでしょうか?
ワンピースには沢山の伏線があることも魅力ですが、100巻以上のボリュームになってくると、伏線回収の際に「そんなことあったっけ?」と読み返さなければ、忘れてしまっているという機会が増えました。
おっかけるのが大変と思う読者もいることでしょう。
ゴムゴムの実ではなかった問題
長かったワノ国編のクライマックス。圧倒的な強さでルフィをねじ伏せた宿敵カイドウを倒す打開策に賛否。
実はルフィが食べた実は「ゴムゴムの実」ではなく「ヒトヒトの実幻獣種モデルニカ」でしたというチート展開。長年追っかけてきたファンもゴムゴムの実という軸はブレないでほしかったという意見も。今まで辻褄合わせが天才だった尾田先生でしたが、ここにきてぶっとび設定崩壊。
ゴムゴムという一見最弱そうな能力を頭を使いながら、なんとか敵を倒してきたルフィ。その泥臭い感じがこの作品の魅力の一つでした。しかし実はゴムゴムの実は神様級の最強の実だったんですと100巻を超えてから言われても納得いかない読者もいたことでしょう。とくに連載当初から追いかけていたファンは衝撃だったことでしょう。
戦闘スタイルもカイドウの目が飛び出たり、縄跳びをして遊んだり、雷を掴んだり、巨大化したりと無茶苦茶。この先のバトル描写を楽しめるのか?シャンクスやミホークの目が飛び出る姿はあまり見たくないような。
ワンピース最新映画REDのレビューが低い
25周年記念でワンピースが盛り上がっている中公開された映画RED。
公開初日のレビューが酷評されていました。
レビューの内容をまとめるとAdoのミュージックビデオ、ワンピースじゃない感が凄い、内容が薄いなどと酷評。
もちろん良い評価もありましたが、シャンクスがカッコいい、とにかく最高、ありえない共闘が凄いといった感じでした。
良いと感じる人はストーリーの評価より、長年ワンピースファンだからこそ感じられるエモさの面白さが目立っておりました。
試写会での評価も低かったので、ワンピースファンからも批判をくらっていた模様。
賛否は激しく5点満点の評価で、1点か5点というレビューが多い。ハマる人とハマらない人の落差を感じる評価でした。
最終章に突入で期待
長かった物語もついに最終を迎えたワンピース。
新世界に入ってからつまらないと言われたり、読者離れが多いという意見がありました。
しかしそれでも人気を保っているワンピース。回収されていない伏線がたくさんある中あと3年で終わらすという尾田先生の発言。最終章はテンポよく進めていく方針だと期待しています。
不満があったとしてもなんだかんだ見てしまうのがワンピースの魅力。
尾田先生の言葉で今までが「下ごしらえ」「ここからがONEPIECE」と発言されています。ここから読んでも大丈夫とのこと。果たしてこの発言は大袈裟なのか?それともまだまだびっくり砲を潜ませているのでしょうか?
そして一体ワンピースの正体とは一体なんなのか?どうしても気になっちゃいますよね!
まとめ
ワンピースが新世界に入ってからつまらないと言われている理由は様々。
売り上げが新世界から落ちてしまったことや、キャラの多さや絵が見にくくなってしまったこと、そして長期連載によるマンネリが原因でしょう。
ただワンピースは最終章に入りました。ここからまたワクワクが戻ってきてくれると信じましょう。
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