漫画・アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」が、紙と電子を合わせて200万部の大台に乗り、国内外で人気を集めている。単行本の売れ行きがトップレベルで、重版に重版が続いているほか、付録が品切れになったり、特集記事が完売するなど、社会現象になっている。グッズの発売やコラボ企画など、多岐にわたる経済効果が期待されている。作品は、ギャグ漫画として楽しめるだけでなく、主人公やバンドメンバーの成長物語としても読みごたえがあり、音楽シーンの表現も素晴らしい。アニメ2期の制作についても期待が高まっている。
ぼっちざろっくあらすじ
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— TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」公式 (@BTR_anime) December 24, 2022
「ぼっちちゃん」こと後藤ひとりは、ギターを愛する孤独な少女。 家で一人寂しく弾くだけの毎日でしたが、ひょんなことから伊地知虹夏が率いる「結束バンド」に加入することに。 人前での演奏に不慣れな後藤は、立派なバンドマンになれるのか!? 全国のぼっちな少年少女に届ける、いま最高にアツい音楽漫画!!-
ぼっちざろっくがつまらないひどいと思う読者の感想
後藤ひとりのキャラ設定に共感できない
主人公のギタリスト、後藤ひとりことぼっちちゃんについて。何事にも自信がなく引っ込み思案で友達がいない、よくいるコミュ障タイプの主人公だが、そのコミュ障っぷりが非常に強調されている。少しでも嫌なことがあると、意識が飛び、全身が震えて嘔吐、顔面は崩壊し、時には体が溶け出すこともある。
このようなコミュ障の過剰表現があるのにもかかわらず、ぼっちちゃんには自己顕示欲が非常に強い一面もある。ギターを始めたのも人気者になりたいからという不純な動機。さらに容姿についても、ジャージしか着ないことを除けば普通に美人であり、ギターの腕前もネットで十分過ぎるほど認められている。
それでいてこの自信の無さは、共感できない人もいるかもしれない。
内容が薄い
人付き合いが苦手なコミュ障を抱えた高校生後藤ひとりが、音楽活動を通じて自己表現や自己実現を果たしていく成長ものの物語です。ストーリー全体として、主人公がバンドを結成し、様々な困難を乗り越えながら音楽活動に取り組んでいく様子が描かれています。
バンドメンバーとの偶然の出会いから始まる物語は、ストーリー展開が比較的シンプルであると言えます。一方で、物語の中心にあるぼっちちゃんの内面には、深い葛藤や孤独感が描かれており、その成長過程には感情移入する読者も多いでしょう。
ただ、バンド結成までのプロセスについては、ある種強引とも言える展開が目立ちます。複雑な伏線や展開を好む読者にとっては、物語の深みに欠けるかもしれません。
演奏シーンの迫力のなさ
ギャグシーンが非常にインパクトや誇張表現があるとされていますが、一方で演奏シーンに対して低評価する人もいます。その理由として、「演奏風景が凡庸で面白くない」とか、「演奏シーンはもう少し派手でも良いかも。普通過ぎてつまらない」といった声が挙がっています。
たしかに作品における演奏シーンは、リアルさを重視して制作されている印象があります。楽器の演奏シーンには、実際に指や手首の動きがリアルに描かれているため、音楽に詳しくない人でもそのリアルな演奏に感心することができます。
しかし、一方でアニメーションの中ならではの、音楽とアニメーションが融合した迫力ある演奏シーンを期待する人にとっては、リアルさを重視した制作スタイルが物足りないかもしれません。カット割の展開はスピーディーでしたが、カメラが固定されている描写が多く、アップテンポの曲なのに躍動感が伝わりにくいと感じた。
ぼっちざろっくがおすすめな人
原作の「ぼっち・ざ・ろっく!」は音楽を題材にした4コマ漫画ですが、アニメ化によってその良さがさらに引き出されました。アニメでは、漫画ではあっさりと描写されていた文化祭のライブシーンなどが音楽と共に細かく描写され、その迫力は非常に印象的です。また、アニメでは原作にはないシーンが追加されたり、上手く原作を改変することで、新しい魅力を引き出すことに成功しています。
このように、原作の良さとアニメ制作陣の手腕によって、良質なアニメが出来上がったのです。さらに、アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の挿入歌やOP、EDはどれも素晴らしい楽曲ばかりです。
多くの有名なアーティストが作詞・作曲・編曲に関わり、純粋に素晴らしい曲となっています。また、ぼっち・ざ・ろっく!のアルバム「結束バンド」の売上からも、その人気ぶりが見て取れます。
このアルバムがここまで売れたのも、アニメの人気だけでなく、楽曲自体に魅力があったからだといえます。音楽が好き、コミュ障で悩んでいる、現在バンドやっている人、可愛い女性キャラクターが頑張っている姿が好きな人は刺さる作品となっています。
ぼっちざろっくがつまらないひどいと評価する読者の感想まとめ
「ぼっち・ざ・ろっく!」は、音楽を題材にした4コマ漫画が原作であり、アニメ化によって良さがさらに引き出された。2022年の覇権アニメとして君臨した。しかし視聴者の中には「ひどい」「つまらない」という意見もあった。理由は内容に深みがない、キャラクターの設定に共感ができない、演奏シーンの迫力がないというものでした。
しかしアニメ版の挿入歌やOP、EDは、有名なアーティストによって作詞・作曲・編曲され、非常に素晴らしい曲となっている。アルバム「結束バンド」もアニメの人気だけでなく、楽曲自体の魅力によって売上を伸ばしている。
全体的に、物語のテーマやキャラクター設定が、現代社会にマッチしていることが、作品の人気につながっていると感じる。アニメの人気だけでなく、楽曲自体にも魅力があったからだといえます。
この作品は、音楽が好きな人やコミュ障で悩んでいる人、現在バンドをやっている人、可愛い女性キャラクターが頑張っている姿が好きな人に刺さる作品となっています。そのため、多くの人から支持を受け話題となっている。