漫画「九条の大罪」は真鍋昌平先生によって描かれた裏社会を舞台にした法律漫画です。本記事ではネタバレ感想やあらすじを紹介したいと思います。まだ本作を読んだことがない人は気をつけて下さい。
【九条の大罪】あらすじ
Après "Ushijima l'usurier de l'ombre" Shōhei Manabe revient dès demain en librairie avec "Kujō l'implacable". Après plus de deux ans de propagande, je vais enfin lire la version française ce soir pour me régaler et puis je compte sur vous tous pour aller l'acheter ! pic.twitter.com/l33RSrEBuQ
— FuryoGang (@FuryoGang) January 26, 2023
法とモラルの極限ドラマ! 国民的ダークヒーロー漫画『闇金ウシジマくん』の真鍋昌平、最新作!
なぜか厄介な案件ばかりを引き受ける弁護士・九条間人(くじょうたいざ)。鼻炎持ちのバツイチで、ビルの屋上でテント生活をしている偏屈な弁護士だ。主な顧客は、半グレ、ヤクザ、前科持ちなど、きな臭い人だらけ!?ネットでは悪徳弁護士と罵られながらも、イソ弁の烏丸(からすま)と共に、依頼人の擁護に務める。ある日、飲酒して轢き逃げをした半グレが、先輩の壬生に連れられて、九条のもとを訪ねる。そこで九条が授けた策は、弁護士にはあるまじき教唆で――!?交通事故ひとつですら、常識がひっくり返る。知ってるだけで、人生が変わる。これもまた現実。つきつける絶望。
神か悪魔か弁護士・九条! 法とモラルの極限ドラマ、ここに開幕!
【九条の大罪】登場人物
九条間人(くじょう たいざ)
九条の大罪の主人公であり、弁護士として活動しています。彼はなぜか厄介な仕事ばかりが舞い込んでくる運命に見舞われています。九条は正義感が非常に強く、不正や冤罪を解決するために奔走します。困難な仕事にも臆せず立ち向かい、真実を明らかにするために全力を尽くします。
烏丸真司(からすま しんじ)
九条の事務所に居候しているイソ弁として知られる弁護士です。彼は物腰は柔らかで穏やかな性格を持ちながら、頭脳明晰で知恵も光ります。九条の相棒として、彼をサポートし、難解な事件の解決に貢献します。烏丸は鋭い観察眼と優れた推理力を持っており、時には九条の行き詰まった状況を救うこともあります。
壬生憲剛(みぶ けんご)
自動車整備会社の社長であり、九条たちの重要なサポーターとなるキャラクターです。彼は反社勢力とのつながりを持ち、裏社会での情報網を駆使して九条たちに手助けをします。壬生は自身の会社や人脈を活かし、九条たちの事件解決に向けて情報を提供するだけでなく、時には危険な状況で彼らを救うために行動することもあります。
この三人のキャラクターは、漫画「九条の大罪」において重要な役割を果たしています。彼らの絆と協力関係は物語をより一層興味深く、複雑に絡み合った事件の解決に向けて展開されていきます。九条の正義感と行動力、烏丸の知恵と冷静さ、壬生の裏社会とのつながりが結びつき、読者を引き込むダークでサスペンス溢れるストーリーが展開されます。
【九条の大罪】完結まで
九条の大罪1巻ネタバレ
九条間人は、ビルの屋上でテントを張りながら生活する個性的な弁護士です。彼の行動からは、一風変わった姿がうかがえますが、同時に彼の信念を示す一面も見受けられます。例えば、元妻に簡単に全財産を渡すという行為からも、彼の弁護士としての信念が窺えます。
九条のクライアントたちは、一般的には非難すべき存在とされる半グレとして自転車で轢き逃げを犯したり、麻薬の運び屋として活動していたりします。しかし、九条は彼らの罪を軽減するために行動し、彼らを助けることを選択します。彼の手際の良さ、決断の速さ、そして豊富な知識には、感嘆させられるほどの魅力があります。
倫理的な観点から見れば、九条の行為は明らかに非道なものです。しかし、彼が放つカリスマ性や魅力によって、読者は彼の悪徳弁護士としての姿に魅了されるのです。他にもこのようにカッコよく、魅力的な悪徳弁護士が存在するでしょうか。
九条の活躍は、「九条の大罪」の中でも特に注目される要素の一つです。彼の行動は読者に深い考察や葛藤を促し、自身の価値観や倫理についても考えさせられます。九条の存在は、法律と倫理の関係性についての新たな視点から描かれます。
九条の大罪2巻ネタバレ
九条の背景が描かれ、彼は亡くなった父の命日に弁護士仲間からの電話を受ける場面が描かれます。各キャラクターは、自分たちが貫きたい信念や金、正義感に基づいて生きていることが分かります。
九条は、どんな危なっかしい人間でも、報酬が安くても受けるという姿勢を持っています。そのため、彼はある意味で弁護士の鑑と言える存在でしょう。彼は弁護人の手綱を巧みに引き、自身の腕前に関わらず、依頼人を弁護することに全力を注ぎます。警察からは疎まれているかもしれませんが、それは彼が勝手な手法を使っているためです。
結局のところ、どれだけ腕が良くても、弁護をする人間が倫理や道徳を無視すれば、刑を軽くすることはできません。九条はその点においても一貫した姿勢を持ち、依頼人の利益を最優先に考えて行動します。
将来、弁護士になりたいと考えている読者がいるのであれば、九条から真似るべきは彼の信念だけではありません。彼が弁護人の手綱を巧みに引くテクニックからも多くを学ぶことができるでしょう。倫理的な観点を重視しつつも、最善の方法で依頼人を弁護する術を身につけることは、将来の弁護士にとって重要な要素となるでしょう。
九条の大罪3巻ネタバレ
九条間人と彼のかつての恩師である山城弁護士との激しい対決が展開されます。前巻で九条に持ち込まれた依頼は、認知症を抱えた親を騙した介護施設を訴えるものであり、その背後には山城の存在が浮かび上がります。
驚くべきことに、介護施設を経営していたのは半グレたちであり、山城は彼らと手を組み、資産のある高齢者に遺書を偽装させて利益を得ていたのです。
山城の姿を目にすると、九条が半グレを弁護することによって自身の信念を貫いていることが聖人のように見えます。世界は悪人で溢れている中で、筆者の感覚も狂ってしまったのではないかと思うほどです。
この一冊では、かつての恩師との直接対決に注目が集まります。九条と山城の間には倫理と正義、そして個人の信念の対立が存在し、読者は彼らの闘いに引き込まれます。登場人物たちの葛藤や思考の揺れ動きを通じて、善悪の境界線が曖昧になり、読者の感覚も挑発されるでしょう。
九条の大罪4巻ネタバレ
クズ男によって人生が狂わされ、最終的に相手を殺害してしまった地雷女子が注目されています。特筆すべき特徴として、依頼者が怪しい人物だけでなく、社会からはみ出してしまったいわゆる「弱者」が中心に描かれていることが挙げられます。
地雷女子は、クズ男によって搾取され、最終的には生々しい展開として大人のビデオに出演してしまいます。しかし、彼女の人生を狂わせたこの状況を許さない人間派の弁護士が登場し、制作会社を相手取って裁判を起こすことになります。
そして、制作会社が弁護士として依頼するのが、九条ということになります。彼は登場することで、社会の隅に追いやられた存在たちに寄り添い、彼らの権利と尊厳を守るために奮闘します。
この巻を読むことで、読者は「その場所でしか生きられない存在」という現実を身をもって感じさせられます。この世には社会的な偏見や差別によって押し込められ、本来の力や可能性を発揮できない人々が多く存在することを垣間見ることができます。
作品は、地雷女子の人生の悲劇的な展開を通じて、社会的な問題や不平等を浮き彫りにし、九条をはじめとする人間派の弁護士たちの奮闘を通して、弱者の声を届けようとするメッセージを発信しています。
九条の大罪5巻ネタバレ
利用されるばかりの状況に絶望した女性が遂にクズ男の命を奪ってしまいます。彼女は自ら命を絶とうとしましたが、逮捕され、その後自身の弁護を九条に依頼します。
彼女は軽度の知的障害を抱え、男性による洗脳によって心身が消耗していたため、執行猶予付きの判決を狙おうとします。しかし、彼女自身は死刑を望んでおり、その思いと法的な取り組みが交錯します。
また、人間派弁護士である亀岡のバックグラウンドも描かれ、彼女が自身を守るために奮闘していることが分かります。彼女もまた、弱者を守るために法律を利用し、動いている存在として描かれています。
この作品の面白いところは、単純に正義か悪かを測り難いところにあります。さらに、弱者を守るために法律を使う立場と、法律を犯し制裁する立場が交錯している点も他にはない魅力です。倫理的なジレンマや人間の葛藤が交錯し、読者は物語の展開に引き込まれることでしょう。
九条の大罪6巻ネタバレ
役者を目指して上京した数馬と、彼の恋人である千歌の物語が展開されます。最初は恋愛リアリティショーのオーディションに合格し、数馬は売れっ子俳優としての道を歩み始めたかに思われました。しかし、彼は転落し借金を抱えることになります。
そんな数馬に壬生は、金持ちになるためにはまず100万円を集める必要があると告げます。彼は必死に100万円を貯めるために奮闘します。その目的は、彼が愛する千歌のためです。
しかし、千歌は売春を斡旋し金を稼いでいたため、数馬の想いは既に彼女には届かなくなってしまいます。
一方、九条は伏見組という反社会的なグループの専属弁護士になるよう誘われます。この巻ではかなりの修羅場が描かれ、読者は目が離せなくなることでしょう。
物語は、数馬と千歌の関係や九条の選択によって緊迫感が高まります。数馬の人生の転落と再起、そして九条の選択とその結果が交錯し、読者は登場人物たちの運命に胸を締め付けられるでしょう。この巻は、ドラマチックな展開と激しい闘いが織り成す必見の一冊となっています。
九条の大罪7巻ネタバレ
「反社の使いっ走りになるな」という忠告を九条が無視した結果、烏丸が事務所を去ってしまうという展開が描かれます。
数馬は事業が順調に進み、成功を収めていたかに思われました。しかし、詐欺師の巧妙な口車に乗り、彼は数千万円の借金を抱えてしまう運命に翻弄されることになります。
前巻から明らかになったことですが、九条が取り扱っているのは自分の生活すら壊しかねないような人々であるということが再び浮かび上がってきます。筆者自身であっても、反社会的な存在とは関わりたくないと思うでしょう。
この点が九条の弁護士としての優秀さでありながら、人間として欠落している部分でもあると言えるでしょう。彼の信念によって引き起こされる社会的な葛藤や倫理的なジレンマは、彼の人間性を探求する機会となります。
九条の物語は、優れた弁護士としての才能とその欠点、個人としての葛藤が交錯しています。読者は彼の人間性の複雑さに興味を抱きながら、物語の進展と彼の成長を見守ることになるでしょう。
【九条の大罪】ネタバレ感想
主人公とバディとの関係性
主人公と相棒のかっこよさが作品の魅力の一つとされています。主人公である九条間人は、着崩したスーツ姿や無精ヒゲといった外見から、逆にやり手の弁護士としてのカッコ良さが際立っています。彼の信念を象徴するセリフ「依頼人を善悪や貴賤で選別しない」という言葉も、読者にとってカッコいいと感じられる要素となっています。
九条の相棒である烏丸真司も、ファンからはカッコいいと評価されています。烏丸は東京大学法学部を首席で卒業し、頭脳明晰なだけでなくイケメンという外見も持ち合わせています。しかし、彼がなぜ独立せずに九条の事務所で居候弁護士をしているのかは謎であり、読者からの関心も高まっています。九条と烏丸は完全に主義主張が一致しているわけではありませんが、良き相棒として協力し合っています。今後、2人の関係性が徐々に明らかになっていくのではないかという予想を抱くファンも多いです。
このように、主人公と相棒のかっこよさや魅力が読者にとって作品の魅力の一部となっています。彼らの個性や関係性の発展に期待が高まり、読者は彼らの活躍を追いながら物語を楽しむことでしょう。
ダークヒーロ見参
主人公の九条は決して悪人ではありませんが、彼の弁護活動は道徳や善悪に頓着せず、感情移入し過ぎる人にとっては嫌悪感を抱くこともあるかもしれません。ですので、もし「闇金ウシジマくん」を読んで大丈夫だった方であれば、この作品も大丈夫だと思います。
ただし、私個人の意見としては、未成年の方には読んでほしくない内容です。個人差はあるとはいえ、若く感受性豊かな方が剥き出しの人間模様を読むことは、いわば「怖さ」を感じさせる可能性があります。私は未成年者にとっては適切ではないと考えていますが、この評価は一般的にはないかもしれません。
読者の年齢や感受性によって、この作品への受け取り方は異なるでしょう。ただし、人間模様や暗いテーマが描かれる本作は、一定の心理的な成熟を必要とするかもしれません。ですので、自身の感じ方や心理的な準備を考慮した上で、この作品に取り組むことが重要です。
以上のことを念頭に置いて、個々の判断と責任を持って作品に接することが望ましいです。
法律の知識の勉強になる
法律の知識を学ぶ上で興味深い点があります。
例えば、飲酒運転やスマホ操作による交通事故で人が死亡してしまった場合、通常は危険運転致死罪で求刑が10年となる可能性があります。しかし、作品の中では、スマホを捨てて証拠を隠滅し、アルコールを抜いてから弁護士と一緒に出頭することで自首する手段が示されます。この場合、過失致死運転罪での起訴となり、執行猶予の判決が出る可能性があります。
作品を通じて、道徳と法律は別々に考えるべきであることが強く印象づけられます。道徳的には許し難い行為でも、法律上で擁護可能な側面が存在し、結局は情報を持っている人が得をする傾向が描かれています。
このような物語を読むことで、読者は法律と道徳の関係について深く考えさせられるでしょう。法律は社会的なルールや規範であり、道徳的な価値観とは必ずしも一致しないことがあることを認識することが重要です。同時に、法律の範囲内で正当な弁護を行うことができる弁護士の役割や情報の重要性も浮かび上がってきます。
ただし、この作品に描かれる行為や状況はフィクションであり、実際の法律や法的手続きと異なる場合があります。物語の中で示される法律の解釈や結果は、現実の法律とは異なる可能性があるため、注意が必要です。
【九条の大罪】結末や最終話は?
九条の大罪の大罪はまだ完結しておりません。
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まとめ
「九条の大罪」という真鍋昌平氏による漫画は、裏社会を舞台にした法律鬱漫画です。主人公の九条間人は、見た目は不真面目な弁護士ですが、彼の信念と弁護士技術によって裏社会のトラブルや犯罪者たちの依頼を引き受けます。物語では、法律と道徳の狭間で揺れる人間模様や緊迫したストーリー展開が描かれています。
作品の特徴としては、ダークな内容や法律と倫理の葛藤、そして主人公の成長が挙げられます。九条は依頼人を善悪や貴賤で選別せず、その手際の良さや決断力によって読者を惹きつけます。真鍋昌平氏のストーリーテリングは魅力的であり、裏社会の暗部や法律の裏側に興味を持つ読者にとって魅力的な作品です。
物語は、犯罪や反社会的な存在との闘い、倫理的なジレンマ、主人公の成長などが織り交ざりながら進行します。読者は物語に一気に引き込まれ、真鍋昌平氏の独特な世界観と描写力によって楽しませられます。
「九条の大罪」は、法律や裏社会に興味がある方にとっておすすめの作品です。緻密なストーリーラインや魅力的なキャラクターたちが登場し、法律の持つ力や限界を考えさせられる作品です。真鍋昌平氏の作品によって、読者は法律の知識を深めるだけでなく、人間の葛藤や倫理的な問題についても考えさせられるでしょう。